あたたかな気持ち ～再会～

カウンターに一人座っている僕と昔の上司であった店主がカウンターの向かいで笑みを浮かべていた


ドアに付いている鐘がカランコロンと鳴り、ドアを押して入って来た女性

顔を見た瞬間、その女性だとすぐに分かった

１０年前と、さほど変わらないその姿を見た僕は嬉しさと懐かしさと少し気恥ずかしい気持ちに包まれていた



『 化粧してくればよかった～～～! 』と言いながらカウンターに座る彼女（少し化粧してる？し・・・・（笑））


そんな昔と変わらない？

いや昔より素敵な女性に見える、その彼女を見ていると、何故か不思議と涙が滲んできた

それほど浅い関係という訳ではないけれど、彼女と僕の間に男女の関係があった訳ではない



少なくとも僕にとって、大切なひとへ再会出来た嬉しさ？

懐かしさ？

蘇る昔の光景のせい？

色々な気持ちが複雑に絡み合っていたのだと思う。



素晴らしい経験、体験、そして今の僕を育ててくれた、とても大切な過去。

それでも、１０年位だろうか？・・・・その頃の過去を断ち切ろうと生きてきた自分が居る

色々と無理をしてきた事も自覚している


そんな僕が彼女と再会して、何かを拒んできた殻が溶け出した気がして、

フッと肩の力が抜けた。


そんな感覚だった・・・・・そして、本当にあたたかな気持ちだった。





翌日に、昔懐かしいその街で、とある試験を控えていた僕が

珍しくリラックスした気持ちで当日を迎えられたのは

こんなちょっとした一時のおかげだったのでした（＾＾


立ち寄りたい場所のある街っていいですね。



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でも、

出会い　～　別れ　～　再会　～　その次は何なのだろう？