ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

DIESELとG-STAR LOWのベルト

2018-01-10 09:45:20 | ディーゼル修理

ディーゼルのベルト修理です。
ピン折れです。


バックル裏面にDIESELのロゴが入ったタイプです。
正面からだとDIESELとわかりません。


新しく取り付けました。
真鍮製のピンなので、太くなくても良いのです。
よく、修理後にピンが細いとご心配されるお客様がいらっしゃいますが、真鍮だとこれでも太いくらいで、折れるなんて事はあり得ません。
が、元々付いていたピンは亜鉛なので、太くせざるを得ないというか、太くしても折れてしまうのです。
ピンは必要以上に太いと、ピンの高さも出てくるので今度はお腹に当たって当たる部分が痛くなります。
特にピンの付け根の部分ですね。
パンプスの甲などに付ける飾り用のバックルだと、足の甲にピンの取り付け部が当たって痛いので、出来るだけ細く薄いものを付けます。
それをさらに取り付け時に潰して足が痛くならないように調整するくらいです。
ピンが太いということは、太くしなければならない理由があると疑ってみると良いと思います。
一般的には薄く、細く作られているものほど高品質な傾向があります。
それだけの材質と加工精度が求められますので。
中には薄すぎて折れるのもありますけどね。
ぎりぎりまで削って折れないのが最良の品質だと思います。
まあ、これはあくまで工業製品としての話です。
デザインでどちらが長けているかと言うのはまた別の問題です。
特にイタリアの製品は実用性よりもデザインを追及する文化ですからね。
壊れないもの=最良という考えは、あくまで日本人的な考えだと思います。


こちらはG-STAR LOWのベルトです。
私からみたら、どちらも似たようなベルトで、同じような作りです。
どっちが良いとかのものでもなく、同程度ですね。
なので故障も同じことが起きます。


色合わせです。
もとのバックルが黒ニッケルガラ剥きなので、それに合うように加工します。
用意したピンは、上から黒ニッケル、ソフト黒ニッケル、ソフトニッケルの3種です。
どうやら黒ニッケルを磨くのが良さそうです。


こんな感じに仕上がりました。
ところどころ黒く残すのが難しいのです。
やり過ぎると下地の銅メッキが出てきてしまいます。


修理できました。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ない場合がほとんどです。
また画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。


留守にする時が多いので、持込の際は事前にだいたいの時間をご連絡お願いします。
当日朝で結構です。
朝は7時過ぎからおります。
土日はお休みです。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku




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