
珍しい裁断作業が来ましたので、写真撮らせてもらいました。
と、言っても、やり方はほとんど私が教えながら作業してもらったのですが。
布や紙の裁断というのはクリッカーでも抜けるのですが革よりもはるかに難しいのです。
まず生地を荒裁ちして、折りたたんで何枚か重ねます。
重ねた端をホッチキスで留めていかないと、裁断途中でずれてしまって、大事故になります。

生地は重なっていれば、綺麗に抜けるのです。
ただ一番下の生地だけは綺麗に抜けません。
またスウェーデン鋼の刃型も、刃型屋さんで予め、生地を抜くとおっしゃっていただければ、通常の刃型よりもより鋭利なスウェーデン鋼の材料で抜き型を使って作ってくれます。


一番下だけはこのように、ハサミを入れて行きます。
無理に引っ張ると繊維を釣ってしまって、伝線してしまいます。
いくつか裁断したら生地を揃えてまたホチキスで留めていきます。
今回の作業では170枚抜きました。革を170枚抜くよりも重ねているとはいえ、作業時間は掛りましたが、今回、こちらのお客様ははじめて生地を抜くということで、徐々に作業も慣れてきて、最初はものすごく時間が掛りましたが、終盤はかなり上達していました。
革以外でも、例えば今回のように生地でも紙でも、裁断するのであれば私の持っているノウハウを惜しみなくお教えします。裁断のご相談でしたらお気軽に。
ご連絡お待ちしています。
クリッカーの時間貸しは一時間当たり864円です。
伊東金属製作所
03-3886-6271
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