ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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トレンチコートバックル修理 その228

2022-03-09 08:05:56 | トレンチバックル

アクアスキュータムのバックル修理になります。
トレンチコートのバックル修理は、バックルの取り外し、取り付けはご自身で行ってもらって、こちらではバックル修理のみのコースが3点で税込み3960円、
バックルの取り外しから修理、取り付けまでのフルコースだと3本で7920円となっております。
裁縫やミシンができる方でしたら、ご自身で取り外しを取り付けをできるかたも居られますので、このような設定になっています。
こちらのお客様は、ウエストベルトを1個をご自身ではずしてはみたが、袖のバックルは自分で取り外し、取り付け行うのは無理だと判断したようです。


残り袖バックル2点をはずして色合いを確認し、似寄りの革で修復します。


完成後に再度取り付けます。
時々、取り外しだけご自身で行って、取り付けはお願いしますという方がいらっしゃいます。
(料金が少し安くなると勘違いしているのかもしれません)
しかしこういった作業は、取り外した本人が行わないと元の状態がわからないので、今回のような特別な場合を除き、そのような作業は承れませんのでご了承ください。
そのような状態だとこちらも試行錯誤で現状回帰を行わなければなりませんので、むしろ割高になることはあっても、料金が安くなることはございません。


こちらのお客様はバックルだけ取り外した状態での修理希望のお客様です。
こちらはバーバリーのバックルです。


バックル修復だけ行って返送します。


こちらもバーバリーですが、かなり状態がひどいですね。
このくらいになると風化した革のカスでコートが汚れると思います。


こちらも色合わせ後に修復します。


取り付けて完成です。


バックルのピン棒が無くなってしまったようです。
バックル作っている側としては考えられないのですが、取り付けが緩かったのかもしれません。
トレンチコートの場合は、ピン棒は大抵鉄のピン棒が使われていることが多く、強度的に折れたりするようことも考えにくいです。


抜け落ちるのは簡単なのですが、これを入れるのが大変で、ほとんどの場合は一旦縫製を解かないと取り付けできません。
部品代は大したことは無いのですが、それなりに工数の掛かる作業なのです。


修理完了です。
家業がバックル作っているわけですから、幼少のころからピン棒を取り付ける作業は手伝わされました。
そんな私が取り付けたピン棒が、再度はずれるなんてことは絶対ありません。


バーバリーの修理、フルコースです。
袖バックルは完全に乾燥機で焦げた色ですね。
クリーニングの作業のせいでこうなっています。
ちなみにドライクリーニングって、決して濡らさないわけではなくて、洗浄用の油に漬けて洗浄してます。
「水を使わない=ドライ」という、なんとも欺かれているような作業なので、当然乾燥機も使います。
その証拠にクリーニング後の臭いってありますよね?
それが油に漬けた証拠です。
なので、雑なクリーニング店がそのまま乾燥機に入れるとこうなるわけです。


取り外し、バックル修理、取り付け完了しました。


前者と見比べていただくとわかりますが、同じバーバリーでもこれは経年で革が風化した痛みです。
ベルトに粉が付くようになってきますので、このままだとバックルが触れた場所が皆汚れてしまいます。


袖バックルのほうが比較的風化していないので、そちらで色合わせして修理します。


完成です。

ご依頼は画像を添えて、状態がわかるように見積もり依頼お願いします。
画像のないものはお応えできませんし、お電話でも状態が確認できませんのでお応えできません。

連絡はLINEかメールにてお願いします。
お電話では受け付けできません。

伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
LINE ID:itokinzoku



土日祝日の受信は翌営業日の朝に返信してます。


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