どちらもバーバリーのトレンチコートの修理です。
まず最初は、真ん中の心棒が折れてます。
袖のバックルとは多少色が違っても良いので、ウエストだけ直してほしいと持込でのご依頼です。
似た感じの色の革があったので、こちらでつくります。
芯材も新しいものを使います。
バックルのベルトを通す部分の内径が50ミリですので、市販の50ミリというサイズのバックルだと、革の厚み分狭くなって、出来上がりが47-8ミリになってしまうのです。
バックル用の芯材はあらかじめその寸法を考慮して52ミリないと50ミリで仕上がりません。
これは革巻きバックル用の専用の芯材で、市販はされていません。
弊社の特注品です。
そっくりですよね?
我ながら会心のできです。
ベルトに取り付けて完成です。
こちらのバーバリーは外側の枠が折れてます。
バーバリーでも年代によって、ダイキャストのものや、鉄のものがあります。
鉄なら隣が溶接屋さんなので、過去にも付けてもらったことがありますが、これは溶接できない素材ですから、代替の芯材を用意するしかありません。
内径が55ミリ用というのはないので、上がりで52ミリ用のバックルを使います。
ベルトが布なので、これでも通ります。
バーバリーはメンズ55ミリ、レディース50ミリというのが多いのですが、国内では55ミリというのはほぼ流通しないので、なかなか使うことが無いため持ち合わせないのです。
茶系でもいろいろあるので、革を選定します。
この色合いが良さそうです。
バックルができました。
交換すれば修理完了です。
トレンチコートのバックル修理、寒くなってきたので少々溜まってきました。
手作りなので一日一組しか作れません。
納期若干伸び気味となります。
よろしくお願いします。
有限会社伊東金属製作所
03-3886-6271
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