![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/aa/83e8cecd2afbb8896276cc20a614b80c.jpg)
評価:★★★★☆【4.5点】
宙に浮かぶ謎の物体と朝靄のコントラストが美しすぎる。
◇
ある日、宇宙から飛来した巨大な楕円形の飛行体が
地球の12ヵ所に突如姿を現わし、そのまま上空に静止し続ける。
その目的が判然とせず、世界中に動揺と不安が広がる。
やがて、最愛の娘ハンナを亡くした
孤独な言語学者ルイーズ・バンクスのもとに、
アメリカ軍のウェバー大佐が協力要請に訪れる。
こうして同じく軍の依頼を受けた物理学者のイアンとともに、
アメリカに飛来した飛行体の内部へと足を踏み入れたルイーズ。
7本脚の異星人との接触を試み、飛来の目的を探るべく
彼らが使う言語の解読に没頭していくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレあります。要注意】
これは進化した『未知との遭遇』なんだろうか。
ファースト・コンタクトを試みる言語学者ルイーズと
理論物理学者のイアンが最終的に彼らの言語を解読するわけだが
言語哲学という、とても難解な方向へ導かれていくから
ワタシの様な脳内処理能力の低いものにとっては
かなり辛いものがあり、下手すれば置いて行かれそうだった。
一人娘を難病で失い、生前のしあわせな時がフラッシュバックし…
と思っていたら、途中で気づきましたよ!
過去ではなく、すべてが彼女の未来図であったこと。
3度目の船内コンタクトで防護服を脱いだところから
なにかが変わった!頭足類エイリアン(ヘプタポッド)からの
メッセージがうっすらと解り始め、以降は不意に現れる予知夢など
どんどん解読スピードが上がっていくルイーズ。
実は、彼らはとても友好的だったのだ。
ただし、他国との連携が中断する中、お隣の中国が宣戦布告を!
よかった!面白かった!
終盤なんて時間との闘いでハラハラしまくりだった。
音響と映像と無駄のない知的なセリフと文句なし。
【今週のツッコミ】
・せめて、娘の命くらい救ってやってよへプタポッドくん。
・現実世界でイアンが言う“非ゼロ和ゲーム”を未来の娘に教える。
また未来で中国シャン上将が携帯番号とメッセージをルイーズに伝え
現実世界の有事が回避されるのだが、あのシーンは未来、
過去の自分の行動を知ってるはずだが、なぜ知らなかったか謎。
(パーティーでシャン上将と会話してたシーン)
これもすべて時系列という概念がない世界だからなのか?^^;
・流線型のモノリスはなかなかイケてる。
・娘が作った粘土細工にちゃっかりヘプタポッドがありました^^
・イアンが勝手に名付けた2体のヘプタポッド「アボットとコステロ」
これはアメリカの有名なコメディアン名らしい。
・言葉の勘違いから始まった、てんやわんや劇だったが
エイミー・アダムスの一人芝居は『ゼログラ』のサンドラ・ブロック並みだ!
特に、初めてコンタクトに向かうときのシーンは秀逸。
・最後、ガラスの奥に入ったルイーズの前に現れた1体のヘプタポッドが
なぜコステロの方だと分かったのか不思議?(単に立ち位置?)
っていうか彼らもその名を受け入れてましたな~笑える。
・船内に秘密裏に爆弾を仕掛けた兵士の罰則が知りたい。
・3000年後にいったい何が起こるのだろう。
そして人類が、いや救世主ルイーズが未来に残すものとはいったい…
--------------------------------------------------------------
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
音楽:ヨハン・ヨハンソン
出演:エイミー・アダムス/ジェレミー・レナー/フォレスト・ウィテカー
『メッセージ』
宙に浮かぶ謎の物体と朝靄のコントラストが美しすぎる。
◇
ある日、宇宙から飛来した巨大な楕円形の飛行体が
地球の12ヵ所に突如姿を現わし、そのまま上空に静止し続ける。
その目的が判然とせず、世界中に動揺と不安が広がる。
やがて、最愛の娘ハンナを亡くした
孤独な言語学者ルイーズ・バンクスのもとに、
アメリカ軍のウェバー大佐が協力要請に訪れる。
こうして同じく軍の依頼を受けた物理学者のイアンとともに、
アメリカに飛来した飛行体の内部へと足を踏み入れたルイーズ。
7本脚の異星人との接触を試み、飛来の目的を探るべく
彼らが使う言語の解読に没頭していくのだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレあります。要注意】
これは進化した『未知との遭遇』なんだろうか。
ファースト・コンタクトを試みる言語学者ルイーズと
理論物理学者のイアンが最終的に彼らの言語を解読するわけだが
言語哲学という、とても難解な方向へ導かれていくから
ワタシの様な脳内処理能力の低いものにとっては
かなり辛いものがあり、下手すれば置いて行かれそうだった。
一人娘を難病で失い、生前のしあわせな時がフラッシュバックし…
と思っていたら、途中で気づきましたよ!
過去ではなく、すべてが彼女の未来図であったこと。
3度目の船内コンタクトで防護服を脱いだところから
なにかが変わった!頭足類エイリアン(ヘプタポッド)からの
メッセージがうっすらと解り始め、以降は不意に現れる予知夢など
どんどん解読スピードが上がっていくルイーズ。
実は、彼らはとても友好的だったのだ。
ただし、他国との連携が中断する中、お隣の中国が宣戦布告を!
よかった!面白かった!
終盤なんて時間との闘いでハラハラしまくりだった。
音響と映像と無駄のない知的なセリフと文句なし。
【今週のツッコミ】
・せめて、娘の命くらい救ってやってよへプタポッドくん。
・現実世界でイアンが言う“非ゼロ和ゲーム”を未来の娘に教える。
また未来で中国シャン上将が携帯番号とメッセージをルイーズに伝え
現実世界の有事が回避されるのだが、あのシーンは未来、
過去の自分の行動を知ってるはずだが、なぜ知らなかったか謎。
(パーティーでシャン上将と会話してたシーン)
これもすべて時系列という概念がない世界だからなのか?^^;
・流線型のモノリスはなかなかイケてる。
・娘が作った粘土細工にちゃっかりヘプタポッドがありました^^
・イアンが勝手に名付けた2体のヘプタポッド「アボットとコステロ」
これはアメリカの有名なコメディアン名らしい。
・言葉の勘違いから始まった、てんやわんや劇だったが
エイミー・アダムスの一人芝居は『ゼログラ』のサンドラ・ブロック並みだ!
特に、初めてコンタクトに向かうときのシーンは秀逸。
・最後、ガラスの奥に入ったルイーズの前に現れた1体のヘプタポッドが
なぜコステロの方だと分かったのか不思議?(単に立ち位置?)
っていうか彼らもその名を受け入れてましたな~笑える。
・船内に秘密裏に爆弾を仕掛けた兵士の罰則が知りたい。
・3000年後にいったい何が起こるのだろう。
そして人類が、いや救世主ルイーズが未来に残すものとはいったい…
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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
音楽:ヨハン・ヨハンソン
出演:エイミー・アダムス/ジェレミー・レナー/フォレスト・ウィテカー
『メッセージ』
>音響と映像と無駄のない知的なセリフと文句なし。
ですね~。文句なし、素晴らしい作品でした。
娘が作った粘土細工にヘプタポッドがあった…さすが、細かい所までご覧になっていらっしゃる!
が、お茶らけたコメントを失礼を承知で…あの宇宙船に最初に乗り組むヘプタポッドは、やっぱり船の側面を吸盤で張り付いて搭乗口に行くのですよね…?出入り口は下方にしかついていないように見えるのですが、恐らく上方にもついていて、最初に乗り組む乗員は下方の搭乗口を開けるために船を浮かさないといけないのですものね?
無人の宇宙船内に最初に乗り込むヘプタポッドは吸盤を利用し壁伝いに操縦席に向かう方法もありますが
おっしゃるように、宇宙船を浮かす作業をする最初の船員が上の搭乗口から入るしかないと思うのが地球人の考えで
実は、宇宙船自体、縦にも横にも静止できる機能が備わっているのではないかと。
この辺りは異次元空間で育った彼らですから人類の英知を超える搭乗方法がありそうです(笑)
にしてもヘプタポッドの壁ドンはイケメン高校生のそれとはパワーが違いますね(爆)
3000年後が気になりますよね~
そして、過去の思い出を回想してるんだな~って。
で、中盤から少女のシーンだけ未来じゃないの?
ってことで彼女は2体(←その言い方やめなさい)の子を産むんだとばかり^^;
ただのSF映画でなかったですね。こういうの大好きです。
と思って観てたので途中で???でした。
映画館ではあまり理解できなかったけど、
後からネットでしらべたら、、、
じわじわとくる内容でした。
アカデミー賞に名を連ねたのは納得ですね。
ふつうこんなこと絶対しないのに、いい映画だったから(笑)
あの編集は意図的なトリックですよね。
音響もある部分では『複製された男』と似たなんとも言えない
重苦しさがありルイーズの心情を代弁してるようでしたね。
単なるSFと思えない作りは、さすがドゥニ監督でした。
☆(5-0.5)。お色気がなかったからね!(><;)
エイミーアダムス、やっぱええわ!
チンプンカンプンであのまま小難しい理論を説くシーンがあったら眠くなっていたかもしれません。
はい、お色気はなかったですね(笑)
エイミー・アダムスが緊張から体調が悪そうなファースト・コンタクトのところ
ワタシ的に結構セクシーでしたよ^^
シャン上将とルイーズの未来での会話は私も良くわからなかったですね。
そうそう娘の粘土細工にヘプタポッドありました。そして娘が描いたパパとママの絵に鳥かごが描かれていたは、二人が異星人とコンタクトする時いつも置いてあったのと関係していたのかも?
ドゥニ・ヴィルヌーヴは素晴らしい監督です。
ドゥニ監督はそこから人間の内面を上手に表現しますよね。
ワタシもシャン上将の未来図は一瞬意味不明でしたし
数か所解らない部分があったので、同日に再見する早業でした(笑)
そのお陰で見えてなかったところも再発見できたしよかったです。
少女の絵はルイーズが“お父さんとお母さんが動物と会話してるの”と子供に何度も話したんでしょうね。
鳥かごも一緒に描かれてるのも風情がありました(笑)
ドゥニ監督、『ブレードランナー2』もどんな風に味付けてくるのか楽しみです。
もちろん、もう一人の天才監督の『ダンケルク』もかなり期待してます^^