
評価:★★★★[4/5]
今回はじめて、そのグロシーンに目を背けてしまった!(霜降り肉3枚)
◇
残酷な殺人現場でFBI捜査官ストラムの遺体が発見される。
そして、その現場に残された指紋などから
彼がジグソウの後継者とみなされ、一連の事件は
ようやく終焉を迎えたかに思われた。
しかし、
そんな世間の風評に疑問を抱いたストラムの上司エリクソンは
独自に捜査を継続し、難を逃れていたホフマンは
徐々に追いつめられていく。一方、亡きジグソウが残した
遺言と遺品の扱いに困惑する彼の前妻ジル。
やがて彼女は、それらの封印を解き、
ジグソウの真の後継者を知ることとなる。そのさなか、
男が一人、密室に監禁されていた。また、
彼の前には6人の関係者が拘束されており、何者かによって
強制的に迫られる彼の選択で6人の生死が左右される
新たなゲームが始まるのだが…。
<allcinema>
◇
普段はまったく気持ち悪くなったりしないワタシ。
むしろ上手く作ってある特殊メイクアップに興味津々なんです。
人間の肉体構造を知り尽くしたプロの仕事ぶりに
感服していた本シリーズでしたが、さすがに今回は
冒頭から始まる拷問シーンだけは耐えられなかったです(うぅ!)
檻を堺に二人の男女がそれぞれ殺人ヘッドギアを装着され
自らの肉体を切り落とし、その肉量の多い方が助かるという仕掛け。
メタボな白人男性と若い黒人女性が対決をさせられる展開に・・・
もはや、シリーズ化されて老練な演出とでもいうか
その演出に加え、俳優らの演技力の凄さに思わず体が硬直し
画面を直視できないほどの迫力に圧倒され倒れそうになってしまった。
これは鑑賞している時の自身の体調にもよりますが
今回は特に体調が悪かったわけでもなくそんな理由でもない。
男は自分の肉として腹の脂肪部分を片手で引っ張り
真上からサバイバルナイフで垂直にザクザク切り始める。
対する女性は瞬間、自分の体を見て切る場所がないと思った。
しかしこのままではタイムオーバーで確実に負けると察知した瞬間
左手の指だったのを諦め、止血用のゴムひもを腕に縛り上げ
左手の前腕を斧で切断し始める。
痛みと悲鳴!負ければヘッドギアに仕掛けられた2本のボルトが
眉間を貫通する恐怖。時間とともに徐々に食い込んでくるボルト。
男は2枚目、3枚目とお腹の贅肉を切っていき、
痛みで朦朧とするなか、自ら肉を運び、
檻の中央に位置する計量器の容器に投げ込む。
女は痛みで意識が遠のくなか、生き残りたい強い気力が
失神を食い止め、最後の力を振り絞り、上腕から叩き切ったんです。
死ぬ気で頑張らないと、本当に死んでしまう。
まさに死を賭けた殺人ゲームであったのだ。
その冒頭の被験者らがどういった立場だったのかはチョッと不明。
で、今回、本作のメインディッシュとなる被験者御一行様は
自らの脳腫瘍で苦しみながら死んで行ったジグソウと
大きな関わりがあった人物たちでしたね。
そうなんです!生命保険会社なんですね。
今回は生きていたころのジグソウと保険会社の幹部との会話が
劇中に出てきますが、それが非常に興味深かった。
不思議なことに、ジグソウが『シッコ』のマイケル・ムーアに見えて
シリーズを通して初めてジグソウに共感したんです。
彼の放つ言葉、訴えに一切の迷いがなく、相手を迷路に誘いこむような
言葉巧みにペースに持っていくものではなかった。
ジグソウは死期を悟っていた。
だが、それを最新技術で治験ならぬ人体実験を申し出るが
保険会社は独自の計算式でジグソウの年齢と生存率で却下する。
ジグソウの言葉がほんとうに重かった!重要なことを二度繰り返す。
これはマイケル・ムーアの『シッコ』以上にアメリカ社会問題のひとつの
保険会社を痛烈に批判した映画になっていたのではないか。
おまけ)
・冒頭の“SAW集編”なるシリーズを通してもダイジェスト版が
過去作の流れを鮮明に蘇らせてくれた。
これはこれで、かなり有り難かったですね。
・考えると、やっぱり第1作が最も面白かったように思う。
本6作はそれに次ぐ面白さであり、次回も続くのでさてどうなるか。
・ほとんど詐欺まがいの俗に言うぼったくり生命保険会社でしたね。
あんな保険会社のメンバーなら当然のゲームだったのではないかと。
ということで、ゲームの最中、仕掛け人の気分で観てました。
--------------------------------------------------------------
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:マーカス・ダンスタン/パトリック・メルトン
撮影:デヴィッド・A・アームストロング
音楽:チャーリー・クロウザー
出演:トビン・ベル/コスタス・マンディロア/ベッツィ・ラッセル/
マーク・ロルストン/ピーター・アウターブリッジ
『ソウ6』
今回はじめて、そのグロシーンに目を背けてしまった!(霜降り肉3枚)
◇
残酷な殺人現場でFBI捜査官ストラムの遺体が発見される。
そして、その現場に残された指紋などから
彼がジグソウの後継者とみなされ、一連の事件は
ようやく終焉を迎えたかに思われた。
しかし、
そんな世間の風評に疑問を抱いたストラムの上司エリクソンは
独自に捜査を継続し、難を逃れていたホフマンは
徐々に追いつめられていく。一方、亡きジグソウが残した
遺言と遺品の扱いに困惑する彼の前妻ジル。
やがて彼女は、それらの封印を解き、
ジグソウの真の後継者を知ることとなる。そのさなか、
男が一人、密室に監禁されていた。また、
彼の前には6人の関係者が拘束されており、何者かによって
強制的に迫られる彼の選択で6人の生死が左右される
新たなゲームが始まるのだが…。
<allcinema>
◇
普段はまったく気持ち悪くなったりしないワタシ。
むしろ上手く作ってある特殊メイクアップに興味津々なんです。
人間の肉体構造を知り尽くしたプロの仕事ぶりに
感服していた本シリーズでしたが、さすがに今回は
冒頭から始まる拷問シーンだけは耐えられなかったです(うぅ!)
檻を堺に二人の男女がそれぞれ殺人ヘッドギアを装着され
自らの肉体を切り落とし、その肉量の多い方が助かるという仕掛け。
メタボな白人男性と若い黒人女性が対決をさせられる展開に・・・
もはや、シリーズ化されて老練な演出とでもいうか
その演出に加え、俳優らの演技力の凄さに思わず体が硬直し
画面を直視できないほどの迫力に圧倒され倒れそうになってしまった。
これは鑑賞している時の自身の体調にもよりますが
今回は特に体調が悪かったわけでもなくそんな理由でもない。
男は自分の肉として腹の脂肪部分を片手で引っ張り
真上からサバイバルナイフで垂直にザクザク切り始める。
対する女性は瞬間、自分の体を見て切る場所がないと思った。
しかしこのままではタイムオーバーで確実に負けると察知した瞬間
左手の指だったのを諦め、止血用のゴムひもを腕に縛り上げ
左手の前腕を斧で切断し始める。
痛みと悲鳴!負ければヘッドギアに仕掛けられた2本のボルトが
眉間を貫通する恐怖。時間とともに徐々に食い込んでくるボルト。
男は2枚目、3枚目とお腹の贅肉を切っていき、
痛みで朦朧とするなか、自ら肉を運び、
檻の中央に位置する計量器の容器に投げ込む。
女は痛みで意識が遠のくなか、生き残りたい強い気力が
失神を食い止め、最後の力を振り絞り、上腕から叩き切ったんです。
死ぬ気で頑張らないと、本当に死んでしまう。
まさに死を賭けた殺人ゲームであったのだ。
その冒頭の被験者らがどういった立場だったのかはチョッと不明。
で、今回、本作のメインディッシュとなる被験者御一行様は
自らの脳腫瘍で苦しみながら死んで行ったジグソウと
大きな関わりがあった人物たちでしたね。
そうなんです!生命保険会社なんですね。
今回は生きていたころのジグソウと保険会社の幹部との会話が
劇中に出てきますが、それが非常に興味深かった。
不思議なことに、ジグソウが『シッコ』のマイケル・ムーアに見えて
シリーズを通して初めてジグソウに共感したんです。
彼の放つ言葉、訴えに一切の迷いがなく、相手を迷路に誘いこむような
言葉巧みにペースに持っていくものではなかった。
ジグソウは死期を悟っていた。
だが、それを最新技術で治験ならぬ人体実験を申し出るが
保険会社は独自の計算式でジグソウの年齢と生存率で却下する。
ジグソウの言葉がほんとうに重かった!重要なことを二度繰り返す。
これはマイケル・ムーアの『シッコ』以上にアメリカ社会問題のひとつの
保険会社を痛烈に批判した映画になっていたのではないか。
おまけ)
・冒頭の“SAW集編”なるシリーズを通してもダイジェスト版が
過去作の流れを鮮明に蘇らせてくれた。
これはこれで、かなり有り難かったですね。
・考えると、やっぱり第1作が最も面白かったように思う。
本6作はそれに次ぐ面白さであり、次回も続くのでさてどうなるか。
・ほとんど詐欺まがいの俗に言うぼったくり生命保険会社でしたね。
あんな保険会社のメンバーなら当然のゲームだったのではないかと。
ということで、ゲームの最中、仕掛け人の気分で観てました。
--------------------------------------------------------------
監督:ケヴィン・グルタート
脚本:マーカス・ダンスタン/パトリック・メルトン
撮影:デヴィッド・A・アームストロング
音楽:チャーリー・クロウザー
出演:トビン・ベル/コスタス・マンディロア/ベッツィ・ラッセル/
マーク・ロルストン/ピーター・アウターブリッジ
『ソウ6』
「ホンマに映像の暴力やなぁ」と感じました。
「ソウ」は全く観てなくて「デッド・サイレンス」に「ひどいなぁ・・」と感じたワタシ。
残虐演出面で言えば、まだまだハリウッドにもスケールアップの余地が残されてるってことでしょうかね(⌒~⌒ι)
『SAW』のスタッフによるホラー映画だったんですね。
ワタクシ、未見です~^^
腹話術の人形って使わずに置いてあると、どことなく不気味ですよね。
『SAW5』では動く壁に挟まれた人間がぺしゃんこに^^;
いや!ネタバレのひとつになっちゃいましたね^^
残虐性のスケールアップといっても人間をどうぶっ壊すかのアイディア勝負しかないですね。
エメリッヒみたいに、ニューヨークから地球規模の破壊映画に行っちゃうと
今後はいったい何があるのかが逆に心配になります。
まさか、次は太陽系の破壊?
いまいちピンときませんよね~(笑)
それにしても、本作の冒頭ゲームはほんとに痛かった!^^
ところでこんな記事を見つけました。
映画生活『パラノーマル・アクティビティ』「あまりの怖さに・・・」
http://pia-eigaseikatsu.jp/news/0/38351/
やっぱり見たくねえ!!
これからも頑張って下さい!
怖いのは好きです!
しかし、映画の中の話だけです(あたりまえですね)^^
>映画生活『パラノーマル・アクティビティ』「あまりの怖さに・・・」
おぉ~!
こ、これはなかなか期待値が上がります。
俗に言う、疑似ドキュメント映画なんですね。
当初の公開館が僅か12館。それが今や1800館にまで・・・。
なんと、興行収入が1億ドル突破も時間の問題とか^^
超低予算(1万5千ドル)な作品ということを考えると凄いことになってますね。