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幸せのレシピ

2007年10月02日 21時39分48秒 | 映画 さ行
評価★★★★



主演が「キャサリン・ゼタ=ジョーンズ」に代わったことでスクリーンに華が出た。

当初は「ジュリアン・ムーア」が演じる予定だったそうです。

オリジナルの『マーサの幸せレシピ』と若干“姪っ子”とのエピソードが違っていますが、作品全体を通してみれば殆んど脚本の変更もなく、カメラの構図もオリジナルの良いところを随所に取り入れ、本作品も十分に見応えのある良作に仕上がっていました。

シェフとしての腕は一流だが、ひととのコミュニケーションが全く取れない30代後半で未婚の仕事一筋のひとりの人間として可也偏った性格のケイト。

唯一の肉親である姉が交通事故で亡くなり、その娘ゾーイをケイトが引き取ることになった。始めは互いにギクシャクしていたが、陽気に人生を楽しむイタリア人シェフ、ニックの出現によって忘れていた心の触れ合いに気付いていくというハートウォミーング・ラブストーリーである。

どうしてもオリジナルと比較してみたくなるのは主人公の人物像ですね。
オリジナルの「マーサ」の方は「ケイト」よりも感情表現が乏しく、友人も居ない独り暮らしの地味な生活がどことなくもの悲しくて切なくもある。


『マーサの幸せレシピ』主演のマルティナ・ゲデック

これはドイツ映画ということもあったのでしょうか、映画全体の雰囲気がもっと寒々としていて主人公の性格がより一層強調されていたように思います。

対して、こちらのリメイク版では舞台がニューヨークということで、もうそこから雰囲気が違って、割と派手な印象を受けました。
「キャサリン・ゼタ=ジョーンズ」の陽の美貌というところでオリジナルの「マルティナ・ゲデック」の陰の美貌よりも若干印象が明るく見えてしまうのはハリウッド的といえば、まぁ納得ですね。



【おまけ】
Q、病院の医師から「ゾーイの父親は?」と問いかけられたケイトが
「…名前も知らない!」と答えたシーンで。

A、反射的に思った父親像が『28日後...』の「キリアン・マーフィ」でした(笑)




Q、ケイトの作った食事を数日間一切拒否していたゾーイが空腹にも関わらず生き延びた理由は?

A、店屋物を取っていました。
その証拠に、ケイトのアパートのドアに『おてもと』と印刷された
割り箸の包みが貼り付けられていました。お小遣いで和食とは、なかなか通です。

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監督:スコット・ヒックス
脚本:キャロル・フックス
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:フィリップ・グラス


出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/アーロン・エッカート/アビゲイル・ブレスリン/パトリシア・クラークソン/ボビー・バラバン


『幸せのレシピ』オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/noreservations/


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5 コメント

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☆これって・・☆ (TiM3)
2007-10-05 00:44:23
『マーサの幸せレシピ』のリメイク版(あるいはリ・イマジネーション版)とかでしょうかね?

あんまり分かってなくてすんません。

拙ブログの記事でストーリーを確認してみて貰えますか?(・ω・)

http://tim3.cocolog-nifty.com/blog/
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☆失敬・・☆ (TiM3)
2007-10-05 00:46:44
記事をしっかり読んで、しっかり理解出来ました(⌒~⌒ι)

読む前に投稿してしまい、済みませんm(_ _)m
返信する
そんなそんな^^ (ituka)
2007-10-06 18:22:41
TiM3さんの記事を拝読し、
台詞まで寸分の狂いもなく再現されていたことに、
ある意味、この監督のオリジナルへの思い入れが
尋常でなかったことがみごとに伝わってきます。

ハリウッドでこの主役をキャスティングするなら
私だったら「アンジェ」辺りも面白かったかなと思います^^

今秋は『グッドシェパード』『マイティハート』「べオウルフ』と続くから
スケジュール的に無理でしたね(笑)


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☆助かります☆ (TiM3)
2007-10-07 00:09:18
フォロー、有難うです。

>今秋は『グッドシェパード』『マイティハート』
>「べオウルフ』と続くからスケジュール的に無理でしたね(笑)

『ベオウルフ』にピクッと来ますね・・リメイクなんかな。。
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流石ですね (ituka)
2007-10-07 19:33:09
『べオウルフ』10年前にクリストファー・ランバート主演でありますが、これは舞台を近未来にしたようですね。

私は未見なのでピクリともしませんでした^^
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