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こわれゆく女

2016年12月25日 19時06分43秒 | 映画 か行
評価:★★★★【4点】



地元弐番館で公開されたジョン・カサヴェテス監督特集。
ワタシ的に若いころのジーナ・ローランズが観られることが大きかった。



神経症気味の妻を持て余しながらも、
深い愛情から一人で家庭を切り盛りする、労働者階級の中年男。
彼は市のベテラン水道工事員として、職場でも慕われている。
突然の水道のトラブルでしょっちゅう家を空ける夫に、
妻の気持ちは次第に昂ぶり、ついに狂気の世界へ足を踏み入れる。
彼女もまた、抑えきれない強い愛情から、夫を苦しめてしまうのだった。
<allcinema>



何はともあれ、監督ジョン・カサヴェテスを最初に知ったのは
言わずと知れたかの名作『グロリア』(1980)からだった。
今回もその彼が実際の妻であるジーナ・ローランズを主演に
庶民夫婦の葛藤などみごとな演出でここにまた名作となる本作を撮り上げた。

神経症を患う妻という役を渾身の演技で魅せてくれる本作もまた
『グロリア』に次ぐ名作と位置付けたいワタシであった。

ジーナ・ローランズは1930年生まれということで
本作品の撮影時は45歳ということだが、年齢よりも若く見えたのは
神経症患者という役柄のために年齢不相応のファッションを
さりげなく取り入れていたからなのかもしれない。

そして『グロリア』とはまたちがう魅力を感じたことも
この映画の彼女に惹き込まれていったんだと思う。


【今週のツッコミ】

・1974年のアカデミー賞に主演女優賞、監督賞とノミネートされた模様。
 残念ながらオスカーゲットはされてない。

・ジョンとジーナ夫婦の息子ニック・カサヴェテスといえば『きみに読む物語』の
 監督としても有名ですね。

・邦題の『こわれゆく女』なのだが、冒頭からかなり“こわれて”いた感じ^^;

・3人の子持ちという設定の中、彼女の危うい行動とルックスから
 どこかジュリアン・ハフやファーギーと同系列の感じがしてならない。
 ちなみにワタシ、彼女らのファンです(笑)
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監督:ジョン・カサヴェテス
脚本:ジョン・カサヴェテス
音楽:ボー・ハーウッド
出演:ジーナ・ローランズ/ピーター・フォーク/ニック・カサヴェテス/


『こわれゆく女』




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