評価:★★★【3点】(13)
戦場カメラマンと新聞社社長令嬢のサバイバル逃避行、、、だけど
いや、まずその前に本作を製作するための予算の少なさに
まずは驚かされてしまった!
低予算SF映画の金字塔として昨年大ブレイクした
『第9地区』でもおよそ30億円のお金が掛っていました。
ところが本作は、たったの130万円という超が付く低予算でした。
これってほとんど自主映画の世界じゃないの?
いったいどうしたらこんな少ない金額でまともな侵略モノが出来るのか?
並大抵の努力では無理だろう!なんてことを思いながら
興味津々で観てきました。
◇
2009年、
NASAの探査機が地球外生命体の存在を示すサンプルの採取に成功するが、
地球への帰還を目前に、メキシコ上空で大破してしまう。
やがて、地球外生命体の増殖が始まり、メキシコの北半分が
危険地帯として隔離される事態に。
6年後、アメリカ軍とメキシコ軍によるモンスター封じ込め作戦が
懸命に続けられる中、現地を取材中のカメラマン、コールダーに
本社からある指令が出される。
それは、メキシコに足止めされている社長の令嬢サマンサを
無事にアメリカまで送り届けろというもの。
当初は安全なフェリーを利用するはずが、思わぬトラブルに巻き込まれ、
危険な陸路での縦断を余儀なくされる2人だったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレに注意してね】
結論から言って、映像に関してはモンスター描写は
ほとんど暗闇のなかでのモノなので、予算の掛けられない粗を
巧く隠していたかなという印象を受けました。
監督も元はVFX専門屋ということで、それまでのノウハウを使い
CG映像やら戦闘機のミニチュア撮影を、さも本物のように見せるテクは
監督自ら、かなり楽しんで映画作りをしていたように感じました。
ただしモンスター造形に関しては、アレはちょっとダメでしょう。
どうにも『ミスト』に登場した、主人公たちの目の前を横切って行った
あの巨大モンスターに80年代の東宝特撮映画に出てきたような
子供だまし的なものを足して2で割ったような変テコな感じでしたし(笑)
これだったら、冒頭のハンディカメラに微かに映る巨大な影だけに
終始した方が見せない恐怖を煽る意味では、まだそっちの方が良かったと思う。
ドラマの部分は割と惹き込まれてしまいました。
こういう世界感はワタシ個人的には結構好きなんですよ。
『ザ・ロード』を思わせる終わりのない展開に
いつまでも観ていたかったと思わせる展開だったし
でも、そこも結局は故郷のアメリカまで逃げ延びればゴールというもの。
主人公が面識のなかった男女ふたりということから
最終的には情が移り、ロマンスに移行していく予想はやっぱりそのまま。
ラストは意外にもヒネリを効かせた(?)韓国映画ばりの構成でしょうか。
アメリカ軍の兵士が鼻歌で口ずさむ「ワルキューレの騎行」がそこで聴こえる辺り
冒頭の画が実はラストだったなんて、なんとも巧い編集だな~と思いました。
おまけ)
・ヒロインの女性がキャメロン・ディアスっぽくて
綺麗なのかそうでないのかよく分らなかった。
ただ、笑い声なんかは可愛かったですけどね。
・この映画の最優秀助演男優賞は、フェリー乗り場のチケットおじさんでしょう。
このひとって監督の感性で街で見つけた普通の一般人だったようです。
本物の俳優顔負けのリアルな演技を披露されてるし、アレ、アドリブなのかな(笑)
・観終わって、やっぱり全体的に低予算を思わせるところは致し方ないかな。
でも、こういう風なアイデアを生かせば低予算映画でも面白く出来ることを
本作が道筋としてなってくれれば、それはそれで映画界全体に刺激を与えるのかな~。
・さて、今夜の夕食のおかずは、キノコとイカを使った旬な料理でもするか(←あやしい)
----------------------------------------------------------------------
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:ギャレス・エドワーズ
撮影:ギャレス・エドワーズ
音楽:ジョン・ホプキンス
出演:スクート・マクネイリー/ホイットニー・エイブル/
『モンスターズ/地球外生命体』
戦場カメラマンと新聞社社長令嬢のサバイバル逃避行、、、だけど
いや、まずその前に本作を製作するための予算の少なさに
まずは驚かされてしまった!
低予算SF映画の金字塔として昨年大ブレイクした
『第9地区』でもおよそ30億円のお金が掛っていました。
ところが本作は、たったの130万円という超が付く低予算でした。
これってほとんど自主映画の世界じゃないの?
いったいどうしたらこんな少ない金額でまともな侵略モノが出来るのか?
並大抵の努力では無理だろう!なんてことを思いながら
興味津々で観てきました。
◇
2009年、
NASAの探査機が地球外生命体の存在を示すサンプルの採取に成功するが、
地球への帰還を目前に、メキシコ上空で大破してしまう。
やがて、地球外生命体の増殖が始まり、メキシコの北半分が
危険地帯として隔離される事態に。
6年後、アメリカ軍とメキシコ軍によるモンスター封じ込め作戦が
懸命に続けられる中、現地を取材中のカメラマン、コールダーに
本社からある指令が出される。
それは、メキシコに足止めされている社長の令嬢サマンサを
無事にアメリカまで送り届けろというもの。
当初は安全なフェリーを利用するはずが、思わぬトラブルに巻き込まれ、
危険な陸路での縦断を余儀なくされる2人だったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレに注意してね】
結論から言って、映像に関してはモンスター描写は
ほとんど暗闇のなかでのモノなので、予算の掛けられない粗を
巧く隠していたかなという印象を受けました。
監督も元はVFX専門屋ということで、それまでのノウハウを使い
CG映像やら戦闘機のミニチュア撮影を、さも本物のように見せるテクは
監督自ら、かなり楽しんで映画作りをしていたように感じました。
ただしモンスター造形に関しては、アレはちょっとダメでしょう。
どうにも『ミスト』に登場した、主人公たちの目の前を横切って行った
あの巨大モンスターに80年代の東宝特撮映画に出てきたような
子供だまし的なものを足して2で割ったような変テコな感じでしたし(笑)
これだったら、冒頭のハンディカメラに微かに映る巨大な影だけに
終始した方が見せない恐怖を煽る意味では、まだそっちの方が良かったと思う。
ドラマの部分は割と惹き込まれてしまいました。
こういう世界感はワタシ個人的には結構好きなんですよ。
『ザ・ロード』を思わせる終わりのない展開に
いつまでも観ていたかったと思わせる展開だったし
でも、そこも結局は故郷のアメリカまで逃げ延びればゴールというもの。
主人公が面識のなかった男女ふたりということから
最終的には情が移り、ロマンスに移行していく予想はやっぱりそのまま。
ラストは意外にもヒネリを効かせた(?)韓国映画ばりの構成でしょうか。
アメリカ軍の兵士が鼻歌で口ずさむ「ワルキューレの騎行」がそこで聴こえる辺り
冒頭の画が実はラストだったなんて、なんとも巧い編集だな~と思いました。
おまけ)
・ヒロインの女性がキャメロン・ディアスっぽくて
綺麗なのかそうでないのかよく分らなかった。
ただ、笑い声なんかは可愛かったですけどね。
・この映画の最優秀助演男優賞は、フェリー乗り場のチケットおじさんでしょう。
このひとって監督の感性で街で見つけた普通の一般人だったようです。
本物の俳優顔負けのリアルな演技を披露されてるし、アレ、アドリブなのかな(笑)
・観終わって、やっぱり全体的に低予算を思わせるところは致し方ないかな。
でも、こういう風なアイデアを生かせば低予算映画でも面白く出来ることを
本作が道筋としてなってくれれば、それはそれで映画界全体に刺激を与えるのかな~。
・さて、今夜の夕食のおかずは、キノコとイカを使った旬な料理でもするか(←あやしい)
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監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:ギャレス・エドワーズ
撮影:ギャレス・エドワーズ
音楽:ジョン・ホプキンス
出演:スクート・マクネイリー/ホイットニー・エイブル/
『モンスターズ/地球外生命体』
早くもご覧になったのですね!
でも「3点」なのですね、ちょっと物足りない部分もあったのでしょうか。
本文未読です。観に行くかも?と思ってるのでレヴュー拝読はその時まで取っておかせてくださいね。
と、書きつつ、「モンスター」なので「ゾンビ」は登場しませんよね??念の為そこだけ確認させて下さい。
>オオダコのような?もの?と洩れ聴きましたが
ワタシは、このモンスターをイカタコキノコ合体で「イタコ」と命名しました(←おい)
もはやそこまでの情報を周知されてるならマスキングする必要はありませんね^^
ワタクシ、登場するモンスターに思いっきり引いてしまったんですよ(笑)
なのでこの監督が次の『ゴジラ』を撮ることに若干の不安を募らせてしまってます。
>でも「3点」なのですね、ちょっと物足りない部分もあったのでしょうか。
やっぱり予算的に無理があったとしか思えませんでした^^;
因みにゾンビは一体も出てきませんので、どうぞご安心くださいね^^
再びこちらにお邪魔致します。
本作、コメントさせていただいて直ぐにその週末のタイムテーブルをみたら既にレイトのみでした。^^;
なので見送りとなり、『127時間』もレイトで見送り、です。あかんたれの私です。
なので、両作ともitukaさんのレヴューをきっちり読ませて頂きました。本作はいつかDVDでみたい一作です。
127時間は、決してソレに代えてっていうわけじゃないですが、山の映画を観て来ました。
山モノは、やっぱり悲劇が付きものですね。笑って歌って幸せ一杯~的な山岳映画は・・・多分無いのでしょうね。^^;
『ツリー・オブ・ライフ』はカンヌの栄光というより俳優陣が魅力ですが、何故だか躊躇してしまいました。こうしてあかんたれの私はどんどん世間から“置いてけぼり”です。
(本作欄で3作品ものコメント、すみません。)
ココのところ単館系作品も上映数の多さから
2週間もするとレイトオンリーになったりますね。
ワタシも会社の休日が平日連休のため土曜日公開作は1週遅れ状態となってしまいます。
この状態が9月末まで続くことを思うと嫌になっちゃいます(笑)
『127時間』も『モンスターズ』も大画面で!というような作風でないので安心してくださいね^^
>山の映画を観て来ました。
もしかしたら『ヒマラヤ~』という実話のドイツ映画の方でしょうか。
『ツリー・オブ・ライフ』は贅沢な俳優陣でしたよ~。
この映画ほど観客の受け取り方が変わる作り方も近年ではめずらしいかもしれません。
>こうしてあかんたれの私はどんどん世間から“置いてけぼり”です。
まあまあ!そんなに自分を責めないでくださいね。
なにごともマイペースで行きましょうよ。
ワタシなんて置いてけぼりに馴れっこですもん(笑)
5作品でもいいですよ~^^
コメしてくださったことだけでも嬉しいですぅ^^