
原題:『EIGHT BELOW』
監督:フランク・マーシャル
脚本:デイヴ・ディジリオ
撮影:ドン・バージェス
音楽:マーク・アイシャム
出演:ポール・ウォーカー/ブルース・グリーンウッド/ジェイソン・ビッグス/ムーン・ブラッドグッド
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オリジナル作品公開から23年が経ち、今アメリカでリメイクされたこの作品は大筋こそ同じではあるが細かい部分が新たに作り変えられている。今回は南極観測メンバーが最小限に抑えられており、ストーリーは外部からの訪問者に対してのガイド役という設定である。
そり犬もカラフト犬15頭からシベリアンハスキーとアラスカンマラミュートに変更され数も8頭に減らしてそれぞれの犬たちにキャラクターを持たせ観る者に感情移入させ易いように配慮されている。
鑑賞し終わって思ったことは“ウォルト・ディズニー”ということもあるのでしょうね、殆んど犬たちが主役になってしまっていることで出演している俳優たちが余りにも影が薄い。まぁハッキリ言ってオリジナル版の“高倉健、渡瀬恒彦VSポール・ウォーカー、ジェイソン・ビッグス”じゃあ最初から勝負有り!という感じではありますが。
人間ドラマの部分に重点が置かれてないため、単なる自然の掟の中で生き抜くことになった犬を見ているだけの何とも物足りない脚本になってしまっている。家族同様のそり犬たちを連れ戻しに行けないという主人公の心の葛藤がまるで見えてこないのは演技に鬼気迫るものがないからだ。この辺りはキャスティングのミスなのか演出の力がないのか、元恋人との痴話げんかみたいなシーンだけで済ましてしまうのには椅子から落っこちそうになりましたから…
犬たちも157日という長い間の野生生活にも関わらず意外にも丸々としていて過酷な自然の中で生き抜いたという印象が薄かったのもマイナスポイントでした。
ということで途中で落胆の気持ちが支配し始めて、こうなったらせめて最後の再会シーンに期待するしかないなという気分でした。しかしそれも日本のオリジナル版とは程遠く、何ともあっさりとしていて最後まで期待には応えてくれませんでした。
日本のオリジナル版ではヘリコプターの上空から氷上を元気に走っている黒と白の2頭の犬の発見シーンの辺りから、もう涙なくしては観られませんでしたから…そしてそのシーンを更に盛り上げていた“ヴァンゲリス”の有名なテーマ曲が最高の演出となっていました。
そして発見された兄弟犬タロとジロの生い立ちなど後日談を聞いて更に感動したものです。もういちど確認の意味でオリジナル版「南極物語」を観たい気分になりました。
でも今回は流石にディズニー映画と思わせるような犬たちの表現方法には脱帽しましたね。調教など大変だったんだろうなということは観ていて感じました。今回の映画はハッキリ言ってそれだけでした。要するに全ては脚本の段階で失敗だったようなそんな気がしてなりません。監督は「生きてこそ」の人だったんですね。そういう良い映画も撮れるんだから今回はディズニーで作ったことが最大の誤算だったような気がします。
おまけ:彗星の石の発掘に来たマクラーレン博士を演じたブルース・グリーンウッドは「ジュラシック・パーク」シリーズのサム・ニールに似ていました。
評価:★★
『南極物語』オフィシャルサイト
http://www.disney.co.jp/movies/nankyoku/
南極の"タロ"と"ジロ"の巻 ~南極物語~(上)
南極の"タロ"と"ジロ"の巻 ~南極物語~(下)
監督:フランク・マーシャル
脚本:デイヴ・ディジリオ
撮影:ドン・バージェス
音楽:マーク・アイシャム
出演:ポール・ウォーカー/ブルース・グリーンウッド/ジェイソン・ビッグス/ムーン・ブラッドグッド
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オリジナル作品公開から23年が経ち、今アメリカでリメイクされたこの作品は大筋こそ同じではあるが細かい部分が新たに作り変えられている。今回は南極観測メンバーが最小限に抑えられており、ストーリーは外部からの訪問者に対してのガイド役という設定である。
そり犬もカラフト犬15頭からシベリアンハスキーとアラスカンマラミュートに変更され数も8頭に減らしてそれぞれの犬たちにキャラクターを持たせ観る者に感情移入させ易いように配慮されている。
鑑賞し終わって思ったことは“ウォルト・ディズニー”ということもあるのでしょうね、殆んど犬たちが主役になってしまっていることで出演している俳優たちが余りにも影が薄い。まぁハッキリ言ってオリジナル版の“高倉健、渡瀬恒彦VSポール・ウォーカー、ジェイソン・ビッグス”じゃあ最初から勝負有り!という感じではありますが。
人間ドラマの部分に重点が置かれてないため、単なる自然の掟の中で生き抜くことになった犬を見ているだけの何とも物足りない脚本になってしまっている。家族同様のそり犬たちを連れ戻しに行けないという主人公の心の葛藤がまるで見えてこないのは演技に鬼気迫るものがないからだ。この辺りはキャスティングのミスなのか演出の力がないのか、元恋人との痴話げんかみたいなシーンだけで済ましてしまうのには椅子から落っこちそうになりましたから…
犬たちも157日という長い間の野生生活にも関わらず意外にも丸々としていて過酷な自然の中で生き抜いたという印象が薄かったのもマイナスポイントでした。
ということで途中で落胆の気持ちが支配し始めて、こうなったらせめて最後の再会シーンに期待するしかないなという気分でした。しかしそれも日本のオリジナル版とは程遠く、何ともあっさりとしていて最後まで期待には応えてくれませんでした。
日本のオリジナル版ではヘリコプターの上空から氷上を元気に走っている黒と白の2頭の犬の発見シーンの辺りから、もう涙なくしては観られませんでしたから…そしてそのシーンを更に盛り上げていた“ヴァンゲリス”の有名なテーマ曲が最高の演出となっていました。
そして発見された兄弟犬タロとジロの生い立ちなど後日談を聞いて更に感動したものです。もういちど確認の意味でオリジナル版「南極物語」を観たい気分になりました。
でも今回は流石にディズニー映画と思わせるような犬たちの表現方法には脱帽しましたね。調教など大変だったんだろうなということは観ていて感じました。今回の映画はハッキリ言ってそれだけでした。要するに全ては脚本の段階で失敗だったようなそんな気がしてなりません。監督は「生きてこそ」の人だったんですね。そういう良い映画も撮れるんだから今回はディズニーで作ったことが最大の誤算だったような気がします。
おまけ:彗星の石の発掘に来たマクラーレン博士を演じたブルース・グリーンウッドは「ジュラシック・パーク」シリーズのサム・ニールに似ていました。
評価:★★
『南極物語』オフィシャルサイト
http://www.disney.co.jp/movies/nankyoku/
南極の"タロ"と"ジロ"の巻 ~南極物語~(上)
南極の"タロ"と"ジロ"の巻 ~南極物語~(下)
最近のディズニー映画のものたらなさ‥‥
チョコレート工場、ナルニアもそうだった
ポロンも随分ひねくれちゃったかな?
教育映画止まりですよね
……では 次は何を観ようかな
もったいない感じです(笑)
そうそう!ディズニーは教育映画会社にした方がよっぽど納得できるよね
でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」クラスならいいかも~
もうすぐ続編公開ですね(笑)
次は『タイフーン』行きますか?^^