評価:★★★★【4点】
ちらしを見た最初のイメージはスマートウォッチ19時17分。
(それって安価な中国製のやつだね)
◆
第一次世界大戦真っ只中の1917年。
西部戦線ではドイツ軍の後退が始まり、イギリス軍はこれを好機と、
追撃に乗り出そうとしていた。
しかし、それはドイツ軍の罠だった。
そのことを一刻も早く最前線の部隊に伝えなければならなかったが、
あいにく通信手段は途絶えてしまっていた。
そこで若い兵士スコフィールドとブレイクが呼び出され、
翌朝までに作戦中止の命令を届けるよう指令が下る。
この伝令には味方の兵士1600人の命がかかっていた。
その中にはブレイクの兄も含まれている。
こうして2人は塹壕を抜け出し、いくつもの危険が待ち受ける無人地帯
(ノー・マンズ・ランド)へと飛び込んでいくのだったが…。
<allcinema>
◆
超絶シンプル!本作は、ただ進むだけのストーリーである。
そして、いちばん興味を惹くのは全編ワンカットという宣伝文句。
へぇ~、そんなこと戦争映画で可能なの?
疑い深いワタシは劇中の中盤あたりでスクリーンが真っ暗になったとき
これってインターミッション?
もしや、ここで一旦カットして主人公のトイレタイムだなと思っていた。
だが、実際は全編ワンカット風にみえるよう、
新たな手法で撮影をしたものだったとか。
(いったん途切れたところ、主人公が気絶し数時間費やしたことになる)
そりゃあそうでしょうとも。
鑑賞中、登場人物らが目的地まで6時間(だっけ)かかると言ってるのに^^;
ワープでもしなければ、ワンカットで119分に収まるわけがない。
終始、主人公らに張り付いているカメラ。
本作の映像を凝視していくと、どう考えても連続撮影が
困難な場所が多々あって、大きな水たまり、川下り、仕掛け爆弾など
ちなみに、空中戦直後の墜落する敵軍機が炎を上げ迫ってくるシーンは
VFXで繫げればなんとでもなるはずだ。
総じて言えば、本作は
映画の内容より撮影方法に気が向いてしまった貴重な作品となりました。
◆
【今週のツッコミ】
・一瞬の瞬きすら許さない、まったく気が休まる暇のない映画だ。
ずっと持続する緊張感は、一寸先が予測できないから。
・川沿いの死体の山に『キリング・フィールド』思い出す。
・その死体のなかにメタボな軍人さんが数人いたが
その浮力が凄すぎる。ガスが溜まっているとはいえ
ほとんど水に浮かぶ風船状態だ。
船舶の吃水値でいえば、ほぼ救命ボート並みといえよう(ホントかよ)
・お友達が意外にあっけない。人は簡単に死なないはうそ。
・同じ塹壕でもイギリス軍よりドイツ軍の方が広くて作りが頑丈。
砂袋の並べ方ひとつとってもドイツ軍の几帳面さが(笑)
・あんな狭い塹壕で主人公らを360度で捉えるカメラマンは細身?
・戦争映画だから手足吹っ飛び、内臓こんにちは!って普通だが
よろけて手を着いた先が死体の穴あき体内って斬新だわ~。雑菌心配。
・敵陣内でイギリス人のオネーさんが「ココに居て」と懇願するのは
決してハニートラップではない(←でしょうね)
・大物俳優3人が要所で顔を出す。いちばん分かりにくかった
マーク・ストロング。頭が見えなかったからね。
◆-----------------------------------------------------------
監督:サム・メンデス
脚本:サム・メンデス/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジョージ・マッケイ/ディーン=チャールズ・チャップマン/マーク・ストロング
『1917 命をかけた伝令』
ちらしを見た最初のイメージはスマートウォッチ19時17分。
(それって安価な中国製のやつだね)
◆
第一次世界大戦真っ只中の1917年。
西部戦線ではドイツ軍の後退が始まり、イギリス軍はこれを好機と、
追撃に乗り出そうとしていた。
しかし、それはドイツ軍の罠だった。
そのことを一刻も早く最前線の部隊に伝えなければならなかったが、
あいにく通信手段は途絶えてしまっていた。
そこで若い兵士スコフィールドとブレイクが呼び出され、
翌朝までに作戦中止の命令を届けるよう指令が下る。
この伝令には味方の兵士1600人の命がかかっていた。
その中にはブレイクの兄も含まれている。
こうして2人は塹壕を抜け出し、いくつもの危険が待ち受ける無人地帯
(ノー・マンズ・ランド)へと飛び込んでいくのだったが…。
<allcinema>
◆
超絶シンプル!本作は、ただ進むだけのストーリーである。
そして、いちばん興味を惹くのは全編ワンカットという宣伝文句。
へぇ~、そんなこと戦争映画で可能なの?
疑い深いワタシは劇中の中盤あたりでスクリーンが真っ暗になったとき
これってインターミッション?
もしや、ここで一旦カットして主人公のトイレタイムだなと思っていた。
だが、実際は全編ワンカット風にみえるよう、
新たな手法で撮影をしたものだったとか。
(いったん途切れたところ、主人公が気絶し数時間費やしたことになる)
そりゃあそうでしょうとも。
鑑賞中、登場人物らが目的地まで6時間(だっけ)かかると言ってるのに^^;
ワープでもしなければ、ワンカットで119分に収まるわけがない。
終始、主人公らに張り付いているカメラ。
本作の映像を凝視していくと、どう考えても連続撮影が
困難な場所が多々あって、大きな水たまり、川下り、仕掛け爆弾など
ちなみに、空中戦直後の墜落する敵軍機が炎を上げ迫ってくるシーンは
VFXで繫げればなんとでもなるはずだ。
総じて言えば、本作は
映画の内容より撮影方法に気が向いてしまった貴重な作品となりました。
◆
【今週のツッコミ】
・一瞬の瞬きすら許さない、まったく気が休まる暇のない映画だ。
ずっと持続する緊張感は、一寸先が予測できないから。
・川沿いの死体の山に『キリング・フィールド』思い出す。
・その死体のなかにメタボな軍人さんが数人いたが
その浮力が凄すぎる。ガスが溜まっているとはいえ
ほとんど水に浮かぶ風船状態だ。
船舶の吃水値でいえば、ほぼ救命ボート並みといえよう(ホントかよ)
・お友達が意外にあっけない。人は簡単に死なないはうそ。
・同じ塹壕でもイギリス軍よりドイツ軍の方が広くて作りが頑丈。
砂袋の並べ方ひとつとってもドイツ軍の几帳面さが(笑)
・あんな狭い塹壕で主人公らを360度で捉えるカメラマンは細身?
・戦争映画だから手足吹っ飛び、内臓こんにちは!って普通だが
よろけて手を着いた先が死体の穴あき体内って斬新だわ~。雑菌心配。
・敵陣内でイギリス人のオネーさんが「ココに居て」と懇願するのは
決してハニートラップではない(←でしょうね)
・大物俳優3人が要所で顔を出す。いちばん分かりにくかった
マーク・ストロング。頭が見えなかったからね。
◆-----------------------------------------------------------
監督:サム・メンデス
脚本:サム・メンデス/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジョージ・マッケイ/ディーン=チャールズ・チャップマン/マーク・ストロング
『1917 命をかけた伝令』
「ココに居て」と懇願したのは、フランス人だと思います。フランス語しゃべってた。
頭が見えないとマーク・ストロングがわからないとは、ストロングがかわいそう。(爆)
本当にワンカットか?でしたが、実際は違いましたね。
あの女性はフランス人だったんですね^^;
フランス語さえ記憶にないくらい動画に集中してました(笑)
だって、マークはあの頭がトレードマークですから、そこ封印してほしくないです。
ひたすら撮影の苦労を感じていましたww
カメラもそうですが、これは役者も何度も何度も同じテイクをやらされたに違いない…と。
お友達、あっけなかったです、はい。
予告で兄のために走るみたいな受け取り方をしていたので、ちょっとあれれでしたが(;´・ω・)
撮影方法ばかり注視していたため、最後の兄へ手渡された弟の粗品(←それ遺品だろ)
その感動的シーンにまったく感動しなかったワタシです。
にしても、ワンシーンが長いのにテイクのたびに心折れそうになりますよね(笑)
俳優さんも大変ですね^^;
本作、強く胸に刺さりました。観ることができてよかったです。
私も「全編ワンカット映像」って本当にそんなことできるの?って思って臨みましたが、張り付くような至近距離の映像にそんまんま心酔してしまいました^^;。
>大物俳優3人が要所で
私もソレを全く知らずの鑑賞でプチ・ビックリ。
私は特にカンバーバッチさん^^。
>よろけて手を着いた先が・・・雑菌心配
激しく同意です。
有刺鉄線で傷ついた手から黴菌が入って任務遂行の後に破傷風かなんかで死んでしまう・・・っていう別のストーリーを想像してしまってました(勝手に^^;)。
そこで起こる戦争というギャップに、どこか過去の名作『炎628』とか思い出しましたよ(笑)
今回の撮影方法で感じたのが、先が一切読めないということでしょうか。
通常なら別の話と並行していくので、その先で交錯しても、それが普通でしたから。
>私は特にカンバーバッチさん^^。
え~!そうだったんですね!
ワタシは官帽のせいでストロングさんでした^^;
>破傷風かなんかで死んでしまう・・・っていう別のストーリー
それいいですね!
そこから目的地に向かう段階で手が腫れ、腐敗していく、彼と同行した例の弟にも感染し
謎のバンデミックで。。。ってゾンビ映画みたい(続編希望したい)^^;
ただただ伝令を全うせんと走り抜くだけの作品…ではなくて、いやむしろだからこそ余計なことを感じずに鑑賞できた作品でした。
撮影手法は本当に凄かったです。
でしたが、逆に完璧さ故、どこで切れてるんだろう?と思うくらいの撮影でした。
超絶シンプルであり、まったく無駄のない内容には純粋に作品に没頭できました。
これでまた、新たな試みが後の映画で出てきそうです。