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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

ロボジー

2012年01月17日 23時58分21秒 | 映画 ら行
評価:★★★☆【3,5点】


物語の流れを変えたあのキッカケが弱過ぎたかな。





家電メーカー、木村電器の窓際社員、
小林・太田・長井の3人組は、
ワンマン社長から流行の二足歩行ロボットの開発を命じられていた。
近く行われるロボット博での企業広告が目的だ。
しかし、ロボット博まであと1週間というところで、
制作途中のロボット“ニュー潮風”が木っ端微塵に大破!
窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に
人間を入れて誤魔化す計画を立てる。
ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すため、
架空のオーディションが開かれ、
仕事をリタイアして久しい独り暮らしの老人・鈴木重光(73歳)が選ばれる。
しかし、この鈴木がとんでもないジジイで…。
さらには、“ニュー潮風”に恋をしたロボットオタクの
女子学生・葉子も巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり出す―。
<公式サイト>



【ネタバレ含んでます。要注意】

予告編で気になったのは結末の行方。
ロボットの中に爺さんが入っているのは分ってるわけで
最大のイベントであるロボット博後の展開はどっちに進むのか。
バレてしまうか、そのまま押し通すのか、ふたつにひとつしかない。

ってことで、辻褄の合う方向で決着付けてもらいたかったんですが
ラストに関しては、100歩譲って納得するとしても
問題は、女子大生が張り込み中に不慮の事故に遭い
そこで偶然鉢合わせとなった男との重要なシーンが唐突過ぎてしまったかな。

あそこは物語の流れが一気に変わっていく最もキモとなるシーンなのに
なぜ彼女は、そこまで感銘を受けたのかが、もうひとつ伝わってこない。

できれば、もっとシリアスに演出できるところを徹底しておけば
キモとなったであろう重要なシーンが思いっきり効いていたはずなのに
その辺りがちょっと淡々とし過ぎていて勿体なかった。
というより、観ているモノにあまり伝わってこなかった感じですかね。

せっかく老人福祉施設という美味しい設定があったんだから
ココをもっと活用すれば、完全にお涙付きの傑作コメディだったのに。

“泣いて笑って最後はハッピーエンド!”
ワタシの熱望するコメディ法則は泣きの部分がかなり大事なんです。


おまけ)
・学生たちが主催したニュー潮風開発の講演シーンが最も面白かった。
 本作最大の危機といえる冴えない3人組が工科大学の学生を前に
 赤っ恥をかく寸前での機転の利かせ方はハラハラもんでした(笑)

・記者会見で落下したロボットこそ、冒頭のモノにしておくべきだった。
 冴えない3人組のキャラが、あそこで活きてくる結果になるのにね~^^;
---------------------------------------------------------------------
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
撮影:柳島克己
音楽:


出演:五十嵐信次郎/吉高由里子/濱田岳/川合正悟/川島潤哉/
    田畑智子/和久井映見/小野武彦/


『ロボジー』  






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8 コメント

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☆爺さんのにほひのするロボット☆ (TiM3)
2012-01-18 23:17:21
どもです。

ワタシも先日、観て来ました(=^_^=)

カエルっぽい(?)ご尊顔のしとが「悪役」になるか・・
と思いきや、さほどでもなかったですね。

導入部(ツカミ)はやたらと面白かったので、もう少し
「観客の期待」にマキシマムに応えて欲しかったトコです。

主人公が誰なのかもイマイチぼやけてました。
ロボジーの視界のように(=^_^=)

かと言って「群像劇」でもなかったですし・・
返信する
TiM3さんへ (ituka)
2012-01-19 01:02:16
こんばんは。

矢口監督ってことで、これは期待値上げ過ぎたのかもしれません。
『ハッピーフライト』が可也良かっただけに(苦笑)
ロボット博に集まってたエキストラの演技から、こりゃダメだな!って感じでしたよ^^;

>導入部(ツカミ)はやたらと面白かったので

そうなんですよ!冒頭から惹き込まれそうになってたのに、、、
ワタシとしては、爺さんのマイペースな頑固キャラよりも、同情したくなるキャラの方が好みなんですけどね~(笑)

そう、これって主人公は結局誰だったんだって印象ですよね。
カエル顔のひとって、もしかしたら元グランドスタッフでCAに怒られたひとですね(爆)
返信する
ニューしおかぜ (ぺろんぱ)
2012-01-19 22:30:03
こんばんは。

昨年に劇場で観た予告編が面白かったのでインプットしていた作品でした。

>キモとなったであろう重要なシーン

ふむふむ、そういう隠し味もある作品なのですね。

>熱望するコメディ法則は泣きの部分がかなり大事

なるほど。本気の「泣き」があってこそのハッピーな笑い、なのですね。

某紙評で「ニュー潮風の動きがあまりにリアル過ぎ・・・人間が入ってると丸わかり・・・」とかいうのを目にしたのですが、そのあたりは如何でしたでしょうか。(^^)

返信する
ぺろんぱさんへ (ituka)
2012-01-19 23:00:05
こんばんは。

矢口監督といえば映画の題材に、その分野の裏事情を面白可笑しく見せるというのがあったんですが
今回の作品に関しては、ロボット製作シーンはほぼ皆無(笑)
着ぐるみに終始してたのが残念でした。

腰痛持ちの爺さんの動きがロボットそっくりってのも笑えますが
真面目に考えると、あんな動きは絶対に不可能だろうっていうのがありました(笑)
しかし、ロボット工学の学生たちに言わせるとセンサーと演算能力次第らしいです(ってさっぱり分らない~)^^;

返信する
こんばんは☆彡 (ひろちゃん)
2012-01-21 00:21:02
おっ!itukaさんと同じ評価だ~(笑)
久々のような?(笑)

私も工科大のシーン好きでした。あの3人が
どう切り抜けるかと思ったら、その手があったか~なんてね(笑)ただ、実際には、無理だと思いますけど(ーー;)

itukaさん、コメディでも泣きを重要視されてるんですね。確かにこの作品って、泣きの部分は、なかったですよね(^_^;)
でも、この監督って、あまりシリアスな部分って作らないですよね?そうでもなかったかな(^_^;)大笑いは、できなかったけど、嫌いじゃない作品でした(*^.^*)
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ひろちゃんへ (ituka)
2012-01-21 21:04:41
こんばんは。

もうひとつ、爆笑っていうところまでいかなかったですね。
クスクス笑いってのは矢口作品の傾向なのかもね^^
工科大のシーンはやっぱり面白かった!(笑)
学生の誰も3人組に突っ込み入れなかったのは奇跡としか言いようがないです^^;
最後の方は、一緒にホワイトボードに方程式入れ込んでいたのを見て、さすが電機屋!と思いました。

そうそう、コメディって、泣いて笑って最後はハッピーエンド!このパターンでなきゃね(笑)
ワタシは過去作ではダスティン・ホフマンの『靴をなくした天使』がこれに当てはまります^^
返信する
こんばんは! (kira)
2012-01-22 04:20:12
みんな評価がいいので、今回はホント、TBし難いです~。
確かに工科大のシーンは一番面白かったです。が、
あの場を代表するようなロボヲタの彼女にあのラスト、は
ちょっと厭らしいと感じてしまったのでした

>泣いて笑って最後はハッピーエンド
まるっと同意
返信する
kiraさんへ (ituka)
2012-01-22 21:33:13
こんばんは。

>みんな評価がいいので、今回はホント、TBし難いです~。

あ~、その気持ちよ~く分りますとも^^
でも、違う感想だからこそ映画って面白いんだと思います。
ロボヲタ全開だった彼女があんな風に変わってしまうのは
現実社会の厳しさを知ったからでしょうか。
それまではロボットが恋人とか言って夢見る少女って感じでしたもんね^^;

>まるっと同意

スラップスティック系よりもハートフルなコメディが好きなんですよ。
これが本当のコメディだと思っています。
同意してくれて感謝です^^

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