
評価:★★☆【2,5点】
まるで伝わらない人間ドラマと宇宙空間のバトルは別物として
完全に切り離して観ることを冒頭の10分で決断したのだった。
テレビアニメの『宇宙戦艦ヤマト』はいちども観たことがなく
観たいとも思わなかったし、そもそもこういう雰囲気のSFモノには
そんなに食指が動くでもなく、ただ単に今の日本のCG技術を知る意味で
観に行ったようなもの。
◇
2194年。
外宇宙に突如として出現した正体不明の敵・ガミラスが
地球への侵攻を開始、人類は全戦力を注ぎ防衛に奮戦するも虚しく
滅亡の危機に追い込まれてしまう。
それから5年後、地球はガミラス襲来時に投下された爆弾の放射能で
汚染され、わずかに生き残った人々は地下に逃れ暮らしていた。
そんなある日、地球に未確認物体が落下。
それは、はるか14万8千光年先の惑星・イスカンダルからの
通信カプセルだった。
そしてそのカプセルには、イスカンダルに放射能除去装置が存在すると
いう情報が示されていた。
この人類最後の希望を手にするため、地球防衛軍は
“宇宙戦艦ヤマト”を建造。やがて、古代進ら勇士を乗せたヤマトは、
地球滅亡まであと1年と迫る中、いざイスカンダルへと発進する。
またこの旅立ちは、彼らの前に立ちはだかるガミラスとの死闘の始まりでもあった。
<allcinema>
◇
辛口でネタバレしますが、そもそもこの世界感自体の描き方不足が
アニメを見てないワタシのような観客には不親切に思えてならない。
荒廃した地球の画はそれなりには見えますが、その地球の地下で
ひっそりと暮らし続けている生き残った人類の描写がまるで舞台劇。
つまりワザとデフォルメしているかのような不自然さが前面に出てて
哀れな私たちを見てどう思いますか?的な演出に引くしかなかった。
こういう部分の美術関係はまだまだ外国のメジャースタジオには及ばない。
宇宙空間のバトルシーンは、ハリウッドに持って行っても通用するでしょう。
しかし、やはり人間ドラマもそうですが、今回のヤマトの目的が
あまりにも浅はかに見えてしまい、鑑賞中突っ込みまくっていました。
あの地上作戦は今どき考えられない。
追記)
・何回もよそ見してるときに爆撃を食らう古代副艦長以下全員の意識のなさに
こいつら、少しは学習しろよ!と何回も思うのでした。
・沖田艦長(山崎努)が台詞を言うたびに口からコツコツ音がしたのは
入れ歯が合わなかった訳ではないのですね。(←こら!)
・謎の生命体のキャラクターが機械っぽくてどこにも“生”を感じられなかった。
・ヤマト乗組員全員の士気に付いて行けず、完全に置いてけぼりを食うワタシ。
少なくともひとりくらい死ぬのが怖いとか言う奴はいないのかい?
俗に言う「自己犠牲」というやつですね。でも・・・
これってひとそれぞれの色んな背景のなかで最後に決断する重い意識。
それを最初から、みんながみんな「私が囮に~」とか簡単に言い過ぎかと。
・医療担当の沢渡先生(高島礼子)の愛猫がかなり恰幅よく見えたが
ペットでさえあれだけの栄養を摂れていたのだからヤマト艦内の食事は
そうとう良いものを出されていたことが伺える。
もしかして名物「ヤマトカレー」なるものがあったのかもしれない。
っていうか、地球に居る人類との格差をココで感じた^^;
・距離、14万8千光年の惑星・イスカンダルの裏側を見て、思わず
哀しい現実を知る。これは是非とも部分カツラ(?)を使ってほしくなった。
・どうにもヤマトの船首がホオジロザメに見えてしかたない。
まさかそれをモチーフにしているとかないですよね。
・古代と森雪のロマンスがもっとも面白かったとも。
キミら人類の代表として命を掛けて、ある“モノ”を探しに行ってるのに
お鼻ツンツンって何やねん!(爆)
でも、あの時の黒木メイサのリアクションこそが最も興味深かった。
----------------------------------------------------------------
監督:山崎貴
脚本:佐藤嗣麻子
撮影:柴崎幸三
音楽:佐藤直紀
出演:木村拓哉/黒木メイサ/柳葉敏郎/緒形直人/西田敏行/高島礼子/堤真一/橋爪功/
池内博之/山崎努/
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
まるで伝わらない人間ドラマと宇宙空間のバトルは別物として
完全に切り離して観ることを冒頭の10分で決断したのだった。
テレビアニメの『宇宙戦艦ヤマト』はいちども観たことがなく
観たいとも思わなかったし、そもそもこういう雰囲気のSFモノには
そんなに食指が動くでもなく、ただ単に今の日本のCG技術を知る意味で
観に行ったようなもの。
◇
2194年。
外宇宙に突如として出現した正体不明の敵・ガミラスが
地球への侵攻を開始、人類は全戦力を注ぎ防衛に奮戦するも虚しく
滅亡の危機に追い込まれてしまう。
それから5年後、地球はガミラス襲来時に投下された爆弾の放射能で
汚染され、わずかに生き残った人々は地下に逃れ暮らしていた。
そんなある日、地球に未確認物体が落下。
それは、はるか14万8千光年先の惑星・イスカンダルからの
通信カプセルだった。
そしてそのカプセルには、イスカンダルに放射能除去装置が存在すると
いう情報が示されていた。
この人類最後の希望を手にするため、地球防衛軍は
“宇宙戦艦ヤマト”を建造。やがて、古代進ら勇士を乗せたヤマトは、
地球滅亡まであと1年と迫る中、いざイスカンダルへと発進する。
またこの旅立ちは、彼らの前に立ちはだかるガミラスとの死闘の始まりでもあった。
<allcinema>
◇
辛口でネタバレしますが、そもそもこの世界感自体の描き方不足が
アニメを見てないワタシのような観客には不親切に思えてならない。
荒廃した地球の画はそれなりには見えますが、その地球の地下で
ひっそりと暮らし続けている生き残った人類の描写がまるで舞台劇。
つまりワザとデフォルメしているかのような不自然さが前面に出てて
哀れな私たちを見てどう思いますか?的な演出に引くしかなかった。
こういう部分の美術関係はまだまだ外国のメジャースタジオには及ばない。
宇宙空間のバトルシーンは、ハリウッドに持って行っても通用するでしょう。
しかし、やはり人間ドラマもそうですが、今回のヤマトの目的が
あまりにも浅はかに見えてしまい、鑑賞中突っ込みまくっていました。
あの地上作戦は今どき考えられない。
追記)
・何回もよそ見してるときに爆撃を食らう古代副艦長以下全員の意識のなさに
こいつら、少しは学習しろよ!と何回も思うのでした。
・沖田艦長(山崎努)が台詞を言うたびに口からコツコツ音がしたのは
入れ歯が合わなかった訳ではないのですね。(←こら!)
・謎の生命体のキャラクターが機械っぽくてどこにも“生”を感じられなかった。
・ヤマト乗組員全員の士気に付いて行けず、完全に置いてけぼりを食うワタシ。
少なくともひとりくらい死ぬのが怖いとか言う奴はいないのかい?
俗に言う「自己犠牲」というやつですね。でも・・・
これってひとそれぞれの色んな背景のなかで最後に決断する重い意識。
それを最初から、みんながみんな「私が囮に~」とか簡単に言い過ぎかと。
・医療担当の沢渡先生(高島礼子)の愛猫がかなり恰幅よく見えたが
ペットでさえあれだけの栄養を摂れていたのだからヤマト艦内の食事は
そうとう良いものを出されていたことが伺える。
もしかして名物「ヤマトカレー」なるものがあったのかもしれない。
っていうか、地球に居る人類との格差をココで感じた^^;
・距離、14万8千光年の惑星・イスカンダルの裏側を見て、思わず
哀しい現実を知る。これは是非とも部分カツラ(?)を使ってほしくなった。
・どうにもヤマトの船首がホオジロザメに見えてしかたない。
まさかそれをモチーフにしているとかないですよね。
・古代と森雪のロマンスがもっとも面白かったとも。
キミら人類の代表として命を掛けて、ある“モノ”を探しに行ってるのに
お鼻ツンツンって何やねん!(爆)
でも、あの時の黒木メイサのリアクションこそが最も興味深かった。
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監督:山崎貴
脚本:佐藤嗣麻子
撮影:柴崎幸三
音楽:佐藤直紀
出演:木村拓哉/黒木メイサ/柳葉敏郎/緒形直人/西田敏行/高島礼子/堤真一/橋爪功/
池内博之/山崎努/
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
本作は緒方直人さんが出てらっしゃるんですよね。
直人クンは好きなんですけどねぇ・・・。彼はどんな役柄を演じていらっしゃるのでしょうか。
でも、ここんところの過剰なまでの番宣ならぬ映宣?にちょっとばかりイタイ感じも受けています。そこまでしなくてもいいんじゃないかと。多分ご出演の皆さんは(キムタクさんは知りませんが)、ちょっと哀しいと思っておられるのではないかと。
でもアニメの時の主題歌はエンディング曲も含め好きでした。映画の主題曲は全く別の曲なのでしょうね、やはり。
>船首がホオジロザメに
私にもそう見えます。
ワタシは民放を殆ど観ないので、良く分からんですが。。
因みに、周囲では「良かった」が1票ありましたが・・
恐いモノ観たさで、ダマされてみようかなァ・・(←ってダマされ前提かい!)
確かに直人くんの存在感は脇でありながら主役を食っていました。
このひとの演技があったからこそ最後まで観られたのかもしれないと思っています^^;
>過剰なまでの番宣ならぬ映宣?にちょっとばかりイタイ感じも受けています。
ほんと!なにをそんなに必死になっているんでしょうね^^;
アニメからのファンの方には受けが良いようですが
万人に受け入れられないと製作費が回収されないのかな?
ドラマを見たら、その必死さも判るような気がします^^;
主題歌はまったくの別物ですよ。ささきいさお氏の方が馴染みがありますもんね。
できれば『トップガン』のようなアドレナリン全開の曲が良かったな~と思っています^^
そもそもアニメ版も観てなかったし、これと同系列(?)の『銀河鉄道999』も興味なかったし
この時期、ワタシは何を観ていたのでしょう?(←知らんがな)^^
周囲に一票いましたか^^
本作は、アニメに忠実に作られているとか。
台詞ひとつとっても細かい部分でアニメファンのココロを揺さぶる作戦をとっているようです。
観に行くなら古代と森雪のアドリブっぽいイチャつきなんか注視すると笑えますよ^^;
あと、ヤマト発進シーンと『スターウォーズ』風なスペースバトルはハリウッド並みかな~と^^;
ま、ツッコミもここまで来たら腹の中で大笑い♪
特撮だけは、頑張った方と思いましたよ。
メイサちゃんには、是非、日本のアンジーの看板を背負ってもらいたいです(笑)
12月上映作品集のなかでパスするとか言ってたので意外でしたよ^^
ワタシ的に、どうにもキムタクのワザとらしい演技とかが鼻に付きました。
乗組員の和気あいあい加減に「それでいいのか?」と何度もつぶやいたものです^^;
メイサちゃんとアンジーを掛けましたね!
それは可也の大抜擢だと思いますよ。
リュックを背負って暴走列車を止めてもらいですよね(←それ、映画違いますし)^^;
日本が世界に発信するSF映画としての題材と
しては申し分ないですね。
ただ、この手の映画は終盤泣きどころ
オンパレードなんですがすぐに感情移入してしまう
私が珍しく全く感動もなく泣く事がなかった(笑)
今度訪れた際には、ブログ記事の冒頭に、
【評価ポイント】☆をクリックしてこの
映画の評価をお願いします(5段階評価)とあって、
☆が5つ並んでいますが、その☆の1つ目~5つ目の
どこかをぽちっとお願いします!!
>私が珍しく全く感動もなく泣く事がなかった(笑)
ドラマの部分はどこも感情移入できなかったのはワタシも同じでした。
乗組員のだれも悲壮感がなかったのが痛かったです^^
一本気な古代も森雪の存在にどこかナンパ野郎に見えてしまったのが
最後の決めゼリフもどこかワザとらしく聴こえてしまいましたから^^;
全編を通じ、ヤマトの外観と艦内のイメージが、とうとう最後まで一致しませんでしたし。
邦画の限界を改めて感じました。
これは『リターナー』以来の感情です(爆笑)
本アニメファンのブロガーさんは高評価な記事が多かったです^^
ワタシはなんにも思い入れがないので単純に映画作品として観ました。
>イスカンダルでの地上戦で、敵異星人の射撃スキルの低さに、呆れ返ってしまいました。
ほんと!あれは酷い(爆)
でも、下手に当ててしまうと彼らの活躍が無くなってしまいますしね。
異星人はその辺りのことを考えていたのかもしれませんね^^
>ヤマトの外観と艦内のイメージが、とうとう最後まで一致しませんでしたし。
あの操舵室を筆頭にどの部屋もスッカスカでしたよね^^;
もしかしたら、ここもアニメに忠実に再現したのかも。
って、数十年前のアニメなんてメカ系がかなり大雑把に描かれてましたし
なにもそこを真似しなくてもね~^^;