映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

グッド・シェパード(07’フリーパス8本目)

2007年10月28日 19時07分18秒 | 映画 か行
評価★★★★


ジェイソン・ボーンVSエドワード・ウィルソン

ともにCIA諜報員ということで映画的にも
比較してみるのも面白いかな・・


マット・デイモンの初期の頃に多かった、インテリ天才少年という役柄が
今回の映画で復活した感じだ。
『レインメーカー』(1997)
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)
『ラウンダーズ』(1998)
と、この時期に立て続けに観た三作品で、
彼へのインテリキャラが染み付いた管理人です。


1940年代に大学生だったエドワード・ウィルソンは
OSS(戦略事務局)にスカウトされる。
後にCIAの設立メンバーとなる。

映画と同様、地味で無口な性格はCIA諜報員にピッタリという。

ジェイソン・ボーンのようにあらゆる武術を身に付けた
超人的な格闘マシーン化したサイボーグとは違い
どう見ても、運動オンチで学業だけ優秀な頭でっかちにしか見えない。

過去のどの映画からみてもCIA諜報員がらみといえば
ド派手なアクションが挿入され、手に汗握るサスペンスとか
そんなイメージしか思い付かない。

本作のエドワード・ウィルソンは
無口で感情を表に出さない静かな男で
ごく普通の公務員という見た目が地味で、エンターテインメントな
映画の主人公とはかけ離れた存在だ。

監督のロバート・デ・ニーロは
9年かけて仕上げた渾身の1作と言っている。

かねてからアメリカ政府の外交政策や
情報収集法に興味を抱き、
元CIAのミルト・ペアデンと連絡をとったデ・ニーロは
モスクワ映画祭に出席した際、ペアデンの仲介で
元KGBの幹部と面会し、情報活動に対する認識を深めた。

その後、
元CIAのペアデンと共にリサーチの旅に出かけたデ・ニーロは
パキスタンとアフガニスタンを訪問。
部族地域を周り、ムジャヒディーンの幹部にも会うなど
精力的に取材を行ったようです。

これにより、当時の情報収集法などがリアルに映像化され
その道の専門家からすれば、思わず懐かしい思い出などが
蘇ってきたのではないでしょうか。


本作を観ると
CIAと家族というふたつの「ファミリー」を描いており
そこの狭間で苦悩するひとりの男の半生を描いている。
これは
『ゴッドファーザー』シリーズのように
暗黒組織のやっていることと変わりが無く
苦悩と復讐というテーマとして見る分にはまったく同じ印象だ。

スタッフをみると製作総指揮がフランシス・F・コッポラだけに
こういう重厚なテーマが好きなんでしょうね。



ひとつ、本作を観ていて年代の前後によるシーンの移り変わりが
数多くあり、途中で話についていけなくなり
分からない部分が数箇所あったことは参ったな。


エドワードがベルリンでOSS(戦略事務局)に勤務していた頃に
そこでの秘書役で『マーサの幸せレシピ』で優秀なシェフを演じた
マルティナ・ゲデックが出ていました。

デ・ニーロのチョットしたサプライズだったのかは知らないが
「帰りに私の手料理でも食べない?」とエドワードを誘う。

これには来た来た来た~!(笑)

あれから時は経ちましたが、相変わらずお綺麗でしたね。

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監督:ロバート・デ・ニーロ
脚本:エリック・ロス
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:ブルース・フォウラー


出演:マット・デイモン/ロバート・デ・ニーロ/アンジェリーナ・ジョリー/アレック・ボールドウィン/タミー・ブランチャード/ウィリアム・ハート



『グッド・シェパード』オフィシャル・サイト
http://www.goodshepherd.jp/



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2 コメント

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もちろん期待(?) (ituka)
2007-10-29 19:06:09
シャワーの後ベッドから
髪をとかす彼女を何気に見ていたエドワード。
結局、そういう関係になっちまいます。

でも、直後の展開に恐怖を感じることになりました。

誰も信用できない(笑)
返信する
☆手料理!☆ (TiM3)
2007-10-29 00:49:25
この記事のラストにこそサプライズがありましたね!

「手料理のあとは何じゃ~い!」
・・とカラダのあちこちも思わずアツくなりますね☆
(な~にが「なりますね☆」だよ・・)
返信する

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