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評価:★★★☆【3,5点】F=1
男女逆転したこの町中、まるで選手村にひしめきあう女アスリート!?
籠持ちやら大工やら力仕事をする女性って
この映画を観て、改めて魅力的だなと思ってしまった。
その出で立ちは、祭りの神輿を担ぐ女戦士といったところ^^
◇
正徳6年。謎の疫病で男子が激減し、男女の役割は逆転、
将軍職も女子によって引き継がれている江戸時代。
女人禁制の大奥では、3000人の美男が、将軍の寵愛を勝ち取るべく
熾烈な競争を繰り広げていた。
そんな大奥に足を踏み入れた青年、水野祐之進。
この時代にあっても武士道を追い求める希有な彼は、
困窮する家を救うため、そして身分違いゆえに叶わぬ幼なじみの
お信への愛を断ち切るため、大奥への奉公を志願したのだった。
水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生する。
不況の世を憂う吉宗は、質素倹約を進め、政治の大改革を断行していく。
そんな中、吉宗初の大奥へのお目見えとなる“総触れ”の日を迎える。
<allcinema>
◇
この世界感は、とにかく面白い!
そして、将軍・徳川吉宗(柴咲コウ)の男前な演技もあって
主演の二宮和也の草食系で、やや頼りない配役も
みごとにカバーしてしまうほどの魅力あるキャラとなっていた。
ワタシが思うには、なぜ二宮くんだったの?という感じ。
他にいくらでも、それらしい“水野祐之進”ならいると思うけど。
ということで、ド肝を抜く発想が新鮮であったため
つまらないところで突っ込むことは止めて
少しでも映画作品のなかに入ろうと努力していたワタシ^^
時代劇が怒涛のごとく連続上映される今秋ですが
本作は、先日観た『十三人の刺客』以上の世界感を持ちつつも
内容的には、割とアッサリ系なので、インパクトとして残るのは
“男女逆転の世界感”と“柴咲コウの将軍役”くらいでしょうか。
【ココからネタバレ少々】
本作、主人公は武士道の達人であった故に、とんとん拍子に
奉公に行った大奥内で出世して行ってしまうくだりは
原作を知らないだけに、なかなかに惹き込まれて行ってしまった。
彼の行く末は?権力抗争に発展する大人な映画なの?
とまぁ、先に進む展開にココロを踊らせながら観ていたら
世の中、そんなに甘くはなかった!
しっかり、陰謀に巻き込まれて行く二宮くん。
その浮世の世界に於いて、異彩を放っていただけに
大奥のなかでの野望、悲哀、嫉妬、策略は男の園といえど
やはり女版と同じようなことが繰り返されるのですね。
ということで、全体としては、独創的な発想はピカイチ。
しかしながら、主演の二宮くんがキャラに相応しくなかった。
19歳という設定の中でも、やや線が細すぎる気がした。
ココは一発、山田孝之くんというのも面白いと思うんだが^^;
追記)
・陰謀、策略の部分の説明が不足していたためラストの
ドンデン返しに驚くことが出来なかったのが惜しい!
・大奥内の階級が実際にいわれているものより簡素化されていて
案外、覚えやすかった。
主人公はいきなり、御三の間に入れたのはなんで?
・「みずの!」と呼ばれたらそれが合図だ!ってなにがしたかったの?
って、そもそもなんの作戦も聞かされてなかった気がするが・・・。
・切腹シーンは『十三人の刺客』と比べると気の毒だった。
これを見て、改めて三池監督の演出のすばらしさを実感した。
・美形男子ばかりを集めた大奥って、ジャニーズ事務所という
そういうところと似ているような気がする。想像ですけど^^;
・随所で効果的な音楽の使われ方に、上手い!と感心した。
・鼻緒の切れた下駄を抱き、泣いているお信(堀北真希)が可愛かった!^^;
・赤面疱瘡という男だけに起こる謎の疫病の末期状態を見て
40年以上前の東宝特撮映画『マタンゴ』の特殊メイクと同レベル。
こういうところも手抜きなしで、しっかり描いてほしかった。
--------------------------------------------------------
監督:金子文紀
脚本:高橋ナツコ
撮影:喜久村徳章
音楽:志田博英
出演:二宮和也/柴咲コウ/堀北真希/玉木宏/阿部サダヲ/佐々木蔵之介/
菊川怜/倍賞美津子/和久井映見/金子ノブアキ/
『大奥』
男女逆転したこの町中、まるで選手村にひしめきあう女アスリート!?
籠持ちやら大工やら力仕事をする女性って
この映画を観て、改めて魅力的だなと思ってしまった。
その出で立ちは、祭りの神輿を担ぐ女戦士といったところ^^
◇
正徳6年。謎の疫病で男子が激減し、男女の役割は逆転、
将軍職も女子によって引き継がれている江戸時代。
女人禁制の大奥では、3000人の美男が、将軍の寵愛を勝ち取るべく
熾烈な競争を繰り広げていた。
そんな大奥に足を踏み入れた青年、水野祐之進。
この時代にあっても武士道を追い求める希有な彼は、
困窮する家を救うため、そして身分違いゆえに叶わぬ幼なじみの
お信への愛を断ち切るため、大奥への奉公を志願したのだった。
水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生する。
不況の世を憂う吉宗は、質素倹約を進め、政治の大改革を断行していく。
そんな中、吉宗初の大奥へのお目見えとなる“総触れ”の日を迎える。
<allcinema>
◇
この世界感は、とにかく面白い!
そして、将軍・徳川吉宗(柴咲コウ)の男前な演技もあって
主演の二宮和也の草食系で、やや頼りない配役も
みごとにカバーしてしまうほどの魅力あるキャラとなっていた。
ワタシが思うには、なぜ二宮くんだったの?という感じ。
他にいくらでも、それらしい“水野祐之進”ならいると思うけど。
ということで、ド肝を抜く発想が新鮮であったため
つまらないところで突っ込むことは止めて
少しでも映画作品のなかに入ろうと努力していたワタシ^^
時代劇が怒涛のごとく連続上映される今秋ですが
本作は、先日観た『十三人の刺客』以上の世界感を持ちつつも
内容的には、割とアッサリ系なので、インパクトとして残るのは
“男女逆転の世界感”と“柴咲コウの将軍役”くらいでしょうか。
【ココからネタバレ少々】
本作、主人公は武士道の達人であった故に、とんとん拍子に
奉公に行った大奥内で出世して行ってしまうくだりは
原作を知らないだけに、なかなかに惹き込まれて行ってしまった。
彼の行く末は?権力抗争に発展する大人な映画なの?
とまぁ、先に進む展開にココロを踊らせながら観ていたら
世の中、そんなに甘くはなかった!
しっかり、陰謀に巻き込まれて行く二宮くん。
その浮世の世界に於いて、異彩を放っていただけに
大奥のなかでの野望、悲哀、嫉妬、策略は男の園といえど
やはり女版と同じようなことが繰り返されるのですね。
ということで、全体としては、独創的な発想はピカイチ。
しかしながら、主演の二宮くんがキャラに相応しくなかった。
19歳という設定の中でも、やや線が細すぎる気がした。
ココは一発、山田孝之くんというのも面白いと思うんだが^^;
追記)
・陰謀、策略の部分の説明が不足していたためラストの
ドンデン返しに驚くことが出来なかったのが惜しい!
・大奥内の階級が実際にいわれているものより簡素化されていて
案外、覚えやすかった。
主人公はいきなり、御三の間に入れたのはなんで?
・「みずの!」と呼ばれたらそれが合図だ!ってなにがしたかったの?
って、そもそもなんの作戦も聞かされてなかった気がするが・・・。
・切腹シーンは『十三人の刺客』と比べると気の毒だった。
これを見て、改めて三池監督の演出のすばらしさを実感した。
・美形男子ばかりを集めた大奥って、ジャニーズ事務所という
そういうところと似ているような気がする。想像ですけど^^;
・随所で効果的な音楽の使われ方に、上手い!と感心した。
・鼻緒の切れた下駄を抱き、泣いているお信(堀北真希)が可愛かった!^^;
・赤面疱瘡という男だけに起こる謎の疫病の末期状態を見て
40年以上前の東宝特撮映画『マタンゴ』の特殊メイクと同レベル。
こういうところも手抜きなしで、しっかり描いてほしかった。
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監督:金子文紀
脚本:高橋ナツコ
撮影:喜久村徳章
音楽:志田博英
出演:二宮和也/柴咲コウ/堀北真希/玉木宏/阿部サダヲ/佐々木蔵之介/
菊川怜/倍賞美津子/和久井映見/金子ノブアキ/
『大奥』
そう、この世界感びっくりですよね。
原作を読むと、この世の中になる前のことが丁寧に描かれ、将軍が女であることもひた隠しに隠されていたりして、ものすごく納得できます。でもって、なぜに、ご内証の方が殺されなければならないのかも・・・。
二宮君でなければ・・・山田君は大好きだけど、やっぱ上背がないのと暗い影がありすぎだと思うんです。水嶋ヒロでは武士のイメージがないし、伊勢谷君、岡田君あたり・・・じゃ客が呼べないかな。旬君もいいけど。。個人的にはもうちょい、日本的な顔がいいかな??
(って、結局おもいつきません)
御三の間に入れたのは、原作では、伯父だったかなんかの口利きだったような・・・。
まあ、水野家は、杉下ほど身分は低くなかったってことでしょうか?
「来年にも地上波で早々に放送される」みたいな、
そんなライトタッチさを感じますが、どうなんでしょうね。
二宮くんは「親父を感電死させる」とか「パン屋を経営してる」
とか、そう言うお遊び設定はなかったんでしょうか?(ってある訳ねぇし!)
男女逆転の説明が映画では、やはり時間的制約のせいで
駆け足状態になってしまうのでしょうね。
コミック誌の表紙を見る限り、改めて二宮くんじゃダメじゃん!ってところです^^;
>ご内証の方が殺されなければならないのかも・・・。
そうそう!ココがいちばん気になっていたところでした。
大奥の約款を見直していた将軍も、その行為だけでも
いい奴じゃん!という感じでした。
若手で武士顔の上背のある役者って、こうしてみると意外といないもんですね。
やっぱり、マツケン辺りが妥当なんだろうか^^
>御三の間に入れたのは、原作では、伯父だったかなんかの口利きだったような・・・。
なるほど、納得です。あの家族を見る限り
身分もそんなに低いようには見えなかったですからね。
軽いですよ~。
ライトタッチというのはこの映画のためにあるような言葉です。
どうしても、役者の存在感という面でいえば
『十三人~』との役者の格がライト級というところですかね^^;
もう一歩でコメディになりそうな雰囲気もありましたし
柴崎ファンなら劇場に行く価値アリですよ~!(笑)
このひとの存在感は『十三人~』の重量級の役者とも十分渡り合えそうな気がします。
可愛い系もキレイ系にも目がないんですよ~。
その彼女がオトコ達にも華がなさすぎて駄目だと(笑)
そう、財政厳しい時代の大奥でも、
メンツも貧相だというのはマズイです~。
全てが仰るとおり軽量級でした。
御一緒された友人さんにすれば、まるで不毛地帯を見せられたような感じでしょうか^^;
男から見て、どんな男が女性受けするのかまったく判りません^^
あの大奥に入るのに面接とかあったんですかね~。
財政難を改革するであろう、あの柴咲将軍の打つ手が観たいところです。
続編ってあるんでしょうか^^;
発想は面白いのに、上っ面だけの物語でしたね。
ニノはしっかりしたお芝居が出来るので、翳りがあるフツーの子とか絶品です(笑)
なので、今回は才能活かせなくて残念でした。
「硫黄島~」だと若いファンには重すぎて、この程度で喜んで貰ったらサービスできたんじゃないかな~と。
まあ、イケメン好きからすると、まだまだですな(爆)
女吉宗は男以上に男前でした。
今の内閣、こぞって観賞してきたらどうでしょう(笑)
「さて、この国をどう動かすか」
カッコ良かったわ。
『ヘルボーイ』未見だったわ^^;
そうね~『硫黄島』のニノはそこそここなしていたのに
今作に限っては、本当に軽い感じで、これはスタッフの責任ということにしておきましょう^^;
>イケメン好きからすると、まだまだですな(爆)
三十路をこえないと最低限の色気は出ないと思います。
これは女優さんにも言えるかなと。
もっとも魅力的になるのは32歳を超えてからと固く信じているワタシです^^
>今の内閣、こぞって観賞してきたらどうでしょう(笑)
それはワタシも思いました!
吉宗のようにグイグイ引っ張っていくリーダーシップを見習え!って感じですよね(笑)
チュウカに負けるな(←おい)
私的には阿部サダヲ氏の演じた役回りが「結構美味しいなぁ」
と思いました。
「出世組」にそれほど絡んでないトコがイイんですよね~。