ワールド・ウォー Ｚ（２D字幕）

評価：★★★★【４点】


傑作TVシリーズ、「ウォーキング・デッド」の第一話のようだった。
Foxbs238で1年間無料キャンペーンのときに観てましたが
これが実に面白かった。
しかし、キャンペーン終了とともにシーズン3に至っては未見状態。

走るゾンビは基本的に好きではないけど
ドラマがしっかりしてたから見応えはあったと思います。

◇

妻と２人の娘と平穏な日々を送っていた元国連捜査官のジェリー。
ある日、家族を乗せた車で渋滞にはまった彼は、
謎のウイルス感染によって凶暴なゾンビが
瞬く間に増殖する現場に遭遇してしまう。
そして必死で家族を守り、間一髪で逃げ延びたジェリーのもとに、
現場復帰の要請が入る。
いまや謎のウイルスの爆発的な感染拡大で、
全世界が崩壊しようとしていた。
そこで、かつて伝染病の調査や紛争地域での調停に
手腕を発揮してきた彼に、調査隊への協力が求められたのだった。
愛する家族の安全と引き換えに、調査への同行を決意したジェリーは、
米軍とともに、混乱が拡がる世界各地の感染地域へと向かうのだったが…。
＜allcinema＞

◇

劇中に流れるニュース映像の作りが素晴らしい。
こういう細かいところを手抜きなく描くところがワタシ好み。

この映画、走るゾンビに合わせていたのか知らないが
テンポの速さは相当なものであった。
なので、これが逆にハラハラする時間を与えなかったという欠点も。

世界規模で蔓延する謎のウィルス。
まさにバイオハザードのノリで展開していく様は
スピード感があってゾンビの増殖の速さとほとんど同じ（笑）

原因を特定させればワクチンも作れるが
今回に限ってはただ人が死ぬんではなくゾンビとして
襲ってくるから『コンテイジョン』のようにはいきません。

しかしながら調査中のなかで不思議な光景を目の当たりにした。
ゾンビになぜか襲われない人間がいることに気づき
主人公らが取った次の行動は、、、

ただ、世界が彼の行動に注目しているのではないので
最初からヒーロー扱いされてないところがある意味リアルか。

最後の終結はお決まりのパターンではあるけど
次へと余韻を残す終わり方は好きなジャンルだけに作ってほしい。

いや～、これいいじゃない！（笑）
そこそこ辻褄が合う脚本で話が破綻してなくいいと思いますよ。
ワタシはこういうの結構好きですね。


【今週のツッコミ】
・できれば3部作くらいにして次回作も観てみたい気がする。

・あの高さの塀をゾンビ集団が群がって行く様は
　運動会の棒倒しを思い出す。
　下になった奴が可哀想とみんなが思ってたし今回もそう（笑）

・今回は、コウモリ→バナナ→豚、という構図はなかったね。

・でも、今回は野生動物をよ～く観察すればヒントがある。
　これゾンビに適用できる設定にしたことが目新しいね。

・気になるゾンビ造形は「ウォーキング・デッド」同様よくできているが
　半身だけでホフク前進する女ゾンビみたいな強烈なのはいなかった。

・重要な舞台となるWHO（世界保健機関）の別館にいた80人の職員が
　感染しゾンビ化してるシーンは秀逸！
　隔離されていた黒人女性職員のゾンビを仮説理論で反応をみるというが
　さすがにあの恐ろしいゾンビの前では躊躇してしまうわ（笑）
　ゾンビ演技が極めてすばらしい！あの女優さんは誰でしょうね。
　

・国連事務次長ティエリー演じた俳優が役にピッタリ！
　このひとのお陰で一層リアル感があがってるんじゃないか。

・元CIA捜査官役デヴィッド・モースの役名がなぜかバート・レイノルズ。
　これ何かの伏線だったのか。
　歯を全部抜いておけば噛めない発言に座布団一枚！

・イスラエル軍女性兵士がゾンビと格闘中指を噛まれ
　それみた主人公がとっさに手首を～。
　決断力の早さはこの映画のテンポ並みだった。
　

・そもそも、たった12秒でゾンビ化するって早すぎないか。
　丸一日とはいわないがせめて4時間くらい猶予が欲しい気がする。

・序盤で車が大破し、乗り捨てられたRVを奪って家族を乗せ逃走。
　イメージは『宇宙戦争』のトム家族のようだった。
　長女に喘息の障害持たせるなど、ここも計算通りなのかも。
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監督：マーク・フォースター
脚本：マックス・ブルックス
撮影：ベン・セレシン
音楽：マルコ・ベルトラミ


出演：ブラッド・ピット/ミレイユ・イーノス/デヴィッド・モース


『ワールド・ウォー Ｚ』