評価:★★★★【4点】
ワタシの持つ女優イメージのままのキャラだった!
ナタリー・ポートマンって、見た目、インテリ風美人なんですが
どこか魅力が薄いというのが今までの印象。
逆にミラ・クニスといえば、ウクライナ出身の女優さんで
小悪魔的で、大方の男は断然こちらのタイプに魅力を感じるかと。
もちろん、恋愛と結婚を切り離しての話ですが。
劇中もふたりのキャラクターがそのままだったことに驚いた。
ということで、本作はプリマドンナを狙ったふたりの
ダンサーの確執!なんて思ってたのですが
意外と、そこよりも更に深いモノが物語の軸となってます。
◇
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、
元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、
バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。
そんな彼女に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。
長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、
ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢されたのだ。
しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、
奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。
優等生タイプのニナにとって、
魔性の黒鳥を踊れるかが大きな試練としてたちはだかる。
対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、
芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。
彼女の台頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが…。
<allcinema>
◇
遂に得ましたね!おめでとうございます!
たった一回のキスで判断した舞台監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)の
M的性癖がココで明らかになる(←おいこら)
ま、それはさておき、本作のニナのココロの葛藤を
彼女の右脳に見るイメージでみごとに表現していたと思います。
これは、少女時代からの母親からの厳しい躾けによるもので
いつまでたっても彼女のココロは12歳のままとなっている。
それは、彼女の部屋の雰囲気を見れば一目瞭然でしょう。
そんな彼女だから、魔性の黒鳥がどうしても踊れないでいたのだった。
それにより、不安が次第に増幅され、心理的に追い詰められていく。
現実と悪夢の間を彷徨い、いつしかココロの闇の部分に眠る
もうひとりの自分が目を覚ます。
これは、厳格な母親との決別、自分との決別をすることで
今まで自分に覆われていた外敵から身を守る殻をすべて破り
敢えて危険な領域に自分を追い込んでいくという
まさに、新日本プロレスを自ら去り、革命戦士として大変身した
あの、長州力氏化されていくニナとでも言えるでしょう。
ニナの深層心理をこういう風に芸術色濃く描いたことに
まずは拍手を送りたい。
これは純真な彼女だからこそ、悪夢のような幻覚に映り
その幻覚が時として、ホラー映画をも凌駕する恐怖感を煽ってしまう。
クライマックスの黒鳥のシーンは見事のひとこと。
内面から黒鳥に変化していく過程を
まるで魂が乗り移ったかのように狂気ともいえる演技を披露する。
本作、要所で使われる音楽がぴったり合ってます。
予告編で大まかなイメージは掴めますが
本編を観ると、これが一層の効果を生んでいるな~というのがいいですね。
おまけ)
・ボディダブル論争というのがあったらしいですが、ワタシ的には
公式サイトの「大半は本人が踊っている」を信用してます。
画面上でワンシーン撮りされているのは、すべて本人と思ってます。
仮に違っていても、それはそれでCG技術の凄さを認めることができますから。
そういや、ミラ・クニスはまったく踊れないらしい(笑)
本人がインタビューであっけらかんと答えてました。
・プリマ発表の後、母親に電話で報告するシーンだけで賞が獲れそうだ。
・ホラー映画にも勝る数々のショットが素晴らしい!
まず最初は、初めての自慰シーンですかね。あれは怖い(笑)
母がバーバラ・ハーシーってのもありますが(爆)
・崩れた化粧で酔っ払っていれば、ウィノナ・ライダーが出てる時点で
それはホラー映画全開ってやつですね。
おっと、もうひとつ、彼女の顔面攻撃のシーンはショックでしたね。
遥か昔、マジック用のナイフを思い出してしまった。
・実際、背中にタトゥが入っていてもバレエダンサーとしてOKなのかな?
あんな風に完璧に消さなくてもいいんでしょうか。
・実はワタシの好きな俳優のひとりにヴァンサン・カッセルがいるんです。
好きな俳優は?と聞かれれば、真っ先にこのひとを言うでしょう。
----------------------------------------------------------------
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクラフリン/
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:クリント・マンセル
出演:ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・クニス/
バーバラ・ハーシー/ウィノナ・ライダー/
『ブラックスワン』
ワタシの持つ女優イメージのままのキャラだった!
ナタリー・ポートマンって、見た目、インテリ風美人なんですが
どこか魅力が薄いというのが今までの印象。
逆にミラ・クニスといえば、ウクライナ出身の女優さんで
小悪魔的で、大方の男は断然こちらのタイプに魅力を感じるかと。
もちろん、恋愛と結婚を切り離しての話ですが。
劇中もふたりのキャラクターがそのままだったことに驚いた。
ということで、本作はプリマドンナを狙ったふたりの
ダンサーの確執!なんて思ってたのですが
意外と、そこよりも更に深いモノが物語の軸となってます。
◇
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、
元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、
バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。
そんな彼女に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。
長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、
ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢されたのだ。
しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、
奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。
優等生タイプのニナにとって、
魔性の黒鳥を踊れるかが大きな試練としてたちはだかる。
対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、
芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。
彼女の台頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが…。
<allcinema>
◇
遂に得ましたね!おめでとうございます!
たった一回のキスで判断した舞台監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)の
M的性癖がココで明らかになる(←おいこら)
ま、それはさておき、本作のニナのココロの葛藤を
彼女の右脳に見るイメージでみごとに表現していたと思います。
これは、少女時代からの母親からの厳しい躾けによるもので
いつまでたっても彼女のココロは12歳のままとなっている。
それは、彼女の部屋の雰囲気を見れば一目瞭然でしょう。
そんな彼女だから、魔性の黒鳥がどうしても踊れないでいたのだった。
それにより、不安が次第に増幅され、心理的に追い詰められていく。
現実と悪夢の間を彷徨い、いつしかココロの闇の部分に眠る
もうひとりの自分が目を覚ます。
これは、厳格な母親との決別、自分との決別をすることで
今まで自分に覆われていた外敵から身を守る殻をすべて破り
敢えて危険な領域に自分を追い込んでいくという
まさに、新日本プロレスを自ら去り、革命戦士として大変身した
あの、長州力氏化されていくニナとでも言えるでしょう。
ニナの深層心理をこういう風に芸術色濃く描いたことに
まずは拍手を送りたい。
これは純真な彼女だからこそ、悪夢のような幻覚に映り
その幻覚が時として、ホラー映画をも凌駕する恐怖感を煽ってしまう。
クライマックスの黒鳥のシーンは見事のひとこと。
内面から黒鳥に変化していく過程を
まるで魂が乗り移ったかのように狂気ともいえる演技を披露する。
本作、要所で使われる音楽がぴったり合ってます。
予告編で大まかなイメージは掴めますが
本編を観ると、これが一層の効果を生んでいるな~というのがいいですね。
おまけ)
・ボディダブル論争というのがあったらしいですが、ワタシ的には
公式サイトの「大半は本人が踊っている」を信用してます。
画面上でワンシーン撮りされているのは、すべて本人と思ってます。
仮に違っていても、それはそれでCG技術の凄さを認めることができますから。
そういや、ミラ・クニスはまったく踊れないらしい(笑)
本人がインタビューであっけらかんと答えてました。
・プリマ発表の後、母親に電話で報告するシーンだけで賞が獲れそうだ。
・ホラー映画にも勝る数々のショットが素晴らしい!
まず最初は、初めての自慰シーンですかね。あれは怖い(笑)
母がバーバラ・ハーシーってのもありますが(爆)
・崩れた化粧で酔っ払っていれば、ウィノナ・ライダーが出てる時点で
それはホラー映画全開ってやつですね。
おっと、もうひとつ、彼女の顔面攻撃のシーンはショックでしたね。
遥か昔、マジック用のナイフを思い出してしまった。
・実際、背中にタトゥが入っていてもバレエダンサーとしてOKなのかな?
あんな風に完璧に消さなくてもいいんでしょうか。
・実はワタシの好きな俳優のひとりにヴァンサン・カッセルがいるんです。
好きな俳優は?と聞かれれば、真っ先にこのひとを言うでしょう。
----------------------------------------------------------------
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクラフリン/
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:クリント・マンセル
出演:ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・クニス/
バーバラ・ハーシー/ウィノナ・ライダー/
『ブラックスワン』
どうにも「自作自演な物語」の印象を受けるのですが・・(⌒~⌒ι)
何かにつけ、モニカ・ベルッチのハズと言う肩書きがあると、今更いちいちうるさいよ…と私は思います(笑)
ストーリーはシンプルだけど、よくここまで色々やってくれるよね~な作品でした。
無意識に引き込まれていたのか、エンドで、ハッとした途端の脱力でしたぁ(汗)
個人的に、こんな映画が好きなので(笑)素晴らしい作品だったと思います。
*タトゥについては、itukaさんから頂いたコメのお返事に、私の勝手な見解を書きましたよん!(笑)
来週はジャックですよぉ~~~♪♪(爆)
って、それほどすごいものはないんですが、精神的なものが伝わってくるからですね。ナタリーっておっしゃるように、そう、色っぽくない。白鳥しか踊れなくて悩む優等生にぴったりってのも、話を盛り上げてると思うし。
ヒロインのあの部屋・・・。オルゴール。
母親は娘に嫉妬しているんですよね。だから、娘をがんじがらめにしておく。自分より母殺しが必要で、大人になる前に、それを済ませておかなかったのが一番の問題でしょう。
ヴァンサン・カッセル、色っぽくって好きな俳優さんの1人ですが…今回、ぜんぜん色気を感じなかったのは、毒気にあてられたからでしょうか?(笑)
今週の目玉はこれしかないのですが、これがヒットしちゃって満足してます。
本作は、概ね鑑賞者に結論を委ねる格好に思えました。
これはひとそれぞれの感想になると予想してます^^
↑いや、そういうことじゃないよね(爆)
ヴァンサンもその肩書を取られたら一般ピープルに成り下がってしまいそう^^;
イタリアの宝石と言われてるだけに、40代後半になってもさすがの美しさです。
本日、TOHOデーだったので2回目の鑑賞!
やっぱり、いろんな意味で凄い作品でした。
ラストの高揚感は彼女が苦しみながらも辿り着いた感覚なんでしょうね。
タトゥの件、なるほどね~!
確かにリリーを見た第一印象から危機感出まくりでしたもんね^^
自分と対極に位置するタイプを見ると得体の知れない不安感ってモノが出ちゃうんでしょうね^^;
次回はジャックだね~(笑)
終始、息を荒げ前のめり体勢で鑑賞してましたよ。
音響的に怖いシーンやら、ウィノナが入院している辺りからは目を塞いでいたのが印象的でした。
って、後半は半分以上下向いてたので、アレで映画の内容が分るのかな~なんて^^;
リリーと関わり持つようになってから反抗的になってましたね。
母が、トマに手を出されるのが心配だとか、ママのようにキャリアを失うことにならないでねとか
その他大勢の白鳥はキャリアに入らない発言やら、
結構、痛いところをズコズコ言い放ってましたしね^^;
ニナが徐々に変わり始めた辺りから怖くなりましたよ。
って、ニナってもしかしたらトマの子?(爆)
ヴァンサン・カッセルの映画を観たのは『クリムゾンリバー』以来だったんで
なんだか老けちゃった感が相当ありました^^;
2部作で長いですが『ジャック・メスリーヌ』をご覧ください。
この2作ですっかりファンになりました。
特に後者。 大河ドラマ級の役者魂です。
確かに結論を観客に任せてますね。
私的には、リリーって存在自体ももしかしたらニナの妄想の産物? って思えてきました。
これは時間的制約で観に行けなかった作品でした。
『ジャック・メスリーヌ』2部作ありましたね~
こちらは遥か遠方のミニシアターだったんで早期スルー決定した作品だったんです。
>特に後者。 大河ドラマ級の役者魂です。
なんと!これは観たくなってきましたよ^^
>リリーって存在自体ももしかしたらニナの妄想の産物?
可能性的にはありますよね。
更に深読みすれば、冒頭のプリマとして踊っている自分の夢の段階で
夢の多重構想って見方も、ちょっと乱暴ですがアリかな~ってね^^;
参りましたが、これはもうお腹いっぱいですそれほどSじゃないので(笑)
そうそう、あのべったべたの母子の冒頭のシーンから
もう白鳥ママになった私(爆)
あのママは「黒鳥ママ」と勝手に命名怖いよっ
ヴァンサン・カッセル、いやらしさ全開が似合ってましたし、
ウィノナも、こわかったよ~。好きですが
女性が最も美しいとされる三十路のお姐さんのようなセクシーさを感じました。
それまでの自分との決別が、あのような形でしか出来なかったのもニナらしかった。
結局、不器用なんですよね。
でも、そうなったのも黒鳥ママ(爆)の異常な育て方のせいですもんね~。
あの年の娘を素っ裸(パンツも剥いで欲しかった!←こら)にさせてチェックするところは
猟奇性さえ感じましたから^^;
kiraさん、白鳥ママ目線で観てたのね(笑)