『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『人と比べない力』を磨く。

2014-06-15 | ことば
SNSが当たり前のように使われるようになり、
<人と比べて>落ち込んでしまう人が増えたそうです。

そんな話を、先日、知人の精神科医から聞いたところでした。
雑誌にも、特集が組まれていました。

ある仕事で<ライバル>という題材を扱うことになりました。

私は、ライバル、というものを、
小さな頃からあまり意識しないできた人なので(あえて言うなら、弟かな(笑))
いろいろな人に話を聞いています。



『人と比べない力』を磨く~(BAILAより)~

ぶすって、何だ。
誰が決めたのだ。目が大きいのがいいって誰が?
顎の下がなだらかなのは、美しくない?
では、美しさとは?誰が決定する?誰が?



西加奈子さん「きりこについて」より

それよりも
ちゃんと自分と戦いなさいな
人とばかり戦ってるとつぶれるわよ



一条ゆかり「プライド(4巻)」より

『続けていくその先に答えがある(榮倉奈々)』

2014-06-15 | ことば
「私は<続けていくその先に答えがある>と考えるタイプなんです。

 モヤモヤはいろんな要素が積み重なって生まれるから、

 明確な原因はもちろん、

 その解決方法もなかなか見つからない。

 通り過ぎて振り返ったときに、

 初めて<あ、そういうことだったんだ>と理解できるんですよね。

 だからこそ、通り過ぎるそのときを待つというか」



「先輩たちに小さな悩みを相談することも多いんです。

 そこで、返ってくるのは<私もそういうことがあったよ>という言葉。

 そして、解決方法を教えてくれることもあれば、

 <それも経験だから頑張って悩みな>と言ってくださることもあるんですけど、

 最後には<大丈夫、いつかそれも過ぎるから>という言葉を投げかけてくれる。

 先輩が通った道を私も歩いていて、

 その先には素敵な先輩がいる・・・それはとても心強かった」 榮倉奈々(BAILA)




<わたしのハワイの歩きかた/公開中>

監督前田弘二

エグゼクティブプロデューサー遠藤茂行
プロデューサー小池賢太郎/根岸洋之
脚本高田亮
撮影戸田義久
照明金子康博
美術尾関龍生
録音小宮元
編集佐藤崇
音楽きだしゅんすけ

主題歌(歌・作詞・作曲)竹内まりや
主題歌(編曲)山下達郎

VFXスーパーバイザー樋口良助監督/松尾崇
ラインプロデューサー原田耕治
アソシエイトプロデューサー柳迫成彦/仁科直之

キャスト
榮倉奈々/小山田みのり
高梨臨/吉村茜
瀬戸康史/鎌田勉
加瀬亮/阿部知哉
宇野祥平/本間忠義
中村ゆり/早川愛子
池松壮亮/田嶋祐一
上原美佐/エミ姐
吉永淳/マコちゃん
佐藤みゆき/遠藤加代子
安田顕/塚原聡
鶴見辰吾/大橋社長

<人は恋愛から多くを学ぶ/ホン・サンス>

2013-06-23 | ことば
現在公開中の<3人のアンヌ>
監督<<ホン・サンス>>さんの言葉

恋愛から学ぶものは多いです。
ここが限界と思っている自身のラインを超える瞬間を見せてくれるのも恋愛。

さらに自分に何ができるか、何ができないかを悟らせてくれる。



韓国にバカンスに訪れた、
同じ名前を持つ3人のフランス人女性の恋。

成功した映画監督
浮気中の人妻
離婚したばかりの女性という、

それぞれキャラクターの異なる3人のアンヌを、
イザベル・ユペールが演じ分け、

3人のアンヌは、
同じライフガードの男性に出会い、

言葉の壁を超えた恋模様が展開する。

監督/脚本ホン・サンス
撮影パク・ホンニョルチ・ユルジョン
編集ハム・ソンウォン

キャスト
イザベル・ユペール/アンヌ
ユ・ジュンサン/ライフガード



『ことばの種』

2013-02-20 | ことば
ポロン

青ざめて月が震える。
心の声をきけないと、雲に隠れる。

誰かが欲しくて、胸からのささやきをグラスに落とせば、
ポロンと、涙の味がする。



偶然

渋滞で、何気なくバックミラーをのぞいたら、
退屈そうにあくびをする、カッコいい彼がうつった。

車のギアをR(バック)にいれたら、
びっくりしたまぁるい目がみえた。



嫉妬

寂しさが重すぎて、落ち着かない波をわざと起こした。
眠りの淵にたどり着けない。汚い嫉妬。



まちぼうけ

時計と扉。
かわるがわる見つめる瞳は、まばたきも知らない。





夕暮れの空が背中に重い。
やたらに使った軽い言葉で息がつまる。



むずかしい今日

太陽がふりしぼった熱さの雫。呼吸している。
時間の経つ早さにおびえた夏。孤独の果て、と思った。
超えたいはずの、むずかしい今日に気がついて。



クローゼット

重い気持ち。
上着のポケットに入れて、クローゼットにしまって、きつくドアに鍵をかけた。
腰かけたベッドが、小さく、なく。



天気雨

天気雨が髪を濡らすから、いっぱい瞳が震えて、困らせてしまう。
大好きなのに。
やさしさの空気うすくなって、約束が欲しいと、ダダをこねた。
約束ははかないって、知ってるのに・・・・・・。



溜息になっていた言葉、胸に届く前に、倒れた。
もう、空気を吸うのも、無駄と思う。
心、どんどん細く、やせていく。



月なんて、ビルにけられて、どこか遠くで、か弱い光だけ、のぞかせて。



記念日

夕暮れより少し前、冬の風が高い空に、ちょっぴりすねた日が、キス記念日。

トラックの影だから、ひっそりと寂しくなる。
愛しのクーペの中、指が触れた。『結婚しよう。』
ただ前を見る、彼の口がさらりと言った。

ベランダからのぞいてる、ひっかかってるように月が、ほんの小さく、今日に輝いてる。

約束が、やさしく薬指にはまった。
こんな静かな夜、見慣れた空も、ずっときれい。すきとおってる。



太陽が、フラッシュのように、降る。
ガラスを透かして、じっと、見つめ続ける。
昨日の夜、彼が壊した心にささる、太陽。



やさしさの渦

満員電車のつり革をわけあい持ってる誰かと私。
幸せを求めて、灯りの多い場所に、心まで揺られるともりはなかった。
声はいっぱい聞こえてもやさしさの渦は、みえない。



びしょ濡れの顔、暗がりで、冷たい手で拭った私。
心をシャボンでゴシゴシゴシゴシ洗う日は、後悔もチラホラ顔をみせた。



すりガラスのむこうにある太陽を大きな口でほおばると、
自分の身体の音が返事するのがわかる。

薄紫に窓を照らす欠けた月。両手をのばし誘い込む。
自分の身体の音が、カタコトって歩き出す。