私は<墨>が好きで、
篠田桃紅さんも、大好きです。
その篠田さんの言葉に
「生きてるかぎり、人生は未完成。」があります。
百年以上生きても、人生は未完成なんだな・・・と思うと、
私なんて、まだまだまだまだ、
全然まだまだだな、と思う今日この頃です
大切な2冊。
『百歳の力』は、篠田さんの自伝です。
103歳の今も尚、前衛美術家として活躍される篠田桃紅さんの、人生の本です。
生まれは、大正3年です。
戦中に生死をさまよう大病を患い、完治すると、
戦後の厳しい時代に、単身渡米されます。
そして、ニューヨークの美術界で絶賛されるのです。
第3話、第4話に、こんなことが書いてあります。
<<人間としてできることはもう全部やっちゃったみたい>>
人生何がよかったかなんて分からない
学校はお手本通りにできる人を褒める。でもそれは複製=偽物をつくっているだけ
<<人生というものをトシで決めたことはない>>
基準や規格に従わない
試練に堪えてこそ、腕が磨かれる
試練に堪えてこそ、腕が磨かれる。・・・重い言葉です。
第6話には、人生の予測は立てられない。
自分の世界を広げないのは、人としてもったいない・・・と書かれています。
篠田桃紅さんの、墨や金箔などで大胆に描かれる抽象画は、見事です。
そこに、桃紅さんの人生が重なります。
すごい先輩がたくさんいます。
今日の素敵なひと