最近、Carlyleがいい!
"Tempted All Night"(下にレビューのリンク有り)から始まる新シリーズ第2弾。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Miss Zoe Armstrongが持っているものは多額の結婚持参金だけでなく、美貌と妖艶な魅力。が、社交界ではZoeは花嫁としては誰も欲しがりません。彼女によってくるのはお金持ち令嬢をターゲットとする貧乏で女たらしなどうしようもない男性ばかり。
愛のある結婚はどうせムリだと思っているZoeはそんな自分の社交界での地位をあきらめ半分で受け止めており、どうせならそんな立場を利用して楽しんじゃおうじゃないのと、次から次へと男性の心をつかんでは砕いていく日々。
が、ちょっと勢いが過ぎて、ある日とうとう親友のRobinとキス以上の事をしているところを見つかってしまい、Zoeのケアフリーな日々は終わります…。
Stuart Rowland、Robinの兄であるMercer侯爵はZoeの実家とはお隣で、Robinと共にZoeとは幼なじみ。
Zoeが快活で元気なのに対し、侯爵はシニカルで危険な雰囲気を持ち合わせています。MercerはいつもZoeとは、もし結婚するなら最悪のカップルになるだろうと思っていました。…RobinとZoeが抱き合っているのを見るまでは…!
RobinとZoeは婚約し、両家の人たちがしばしスキャンダルが収まるまでMercerの邸宅に滞在することになります。
滞在中、MercerはZoeに対して押し殺してきた気持ちや欲望、そしていつの頃からか芽生えていたZoeに対する執着心というまでの激しい気持ちと向き合うことになります…。
満足満足の一冊!
MercerがZoeを昔から自分のものにしたかったのは読者にとっては明らかなんだけど、本人が無理矢理押し殺してきたその感情を受け入れていく過程は読んでいてドキドキ
Liz Carlyleならではのヒーローの感情の激しさがMercerにも見られます。
でも、どの作品のどのキャラクターもとっても個性的です。
前回作のTempted All Nightでカメオ出演してるZoe。この時にかなりのオテンバぶりを見せているので今回の作品は楽しみにしていました。
今回の作品内ではZoeがどうしてそんな風に振舞うのか、彼女の心情もよく分かります。
Zoeは、Robinとのありえない婚約を通して大人になっていきます。
その様子も読み応えありでした。
私も最初はかなり真剣な性格のMercerとZoeは不釣合いとさえ思ったけど、お話の中では二人が成長しながら真の感情に気づいていき、ちゃんとお似合いのカップルに。
本が置けませんでした!
オススメの一冊
シリーズ1作目:Tempted All Night