Julia QuinnやStephanie Laurensの作品は劇の脚本を読んだり舞台を見ているような感覚になるのに対し、Baloghの作品はまるで自分もそのシーンの中にいるような感覚に襲われます。さすが、才能もあって文学の背景がある人の筆力は違います。
Bedwynシリーズ 詳しくはMary Baloghのウェブでどうぞ。
「A summer to remember」から芽を出したシリーズ。Baloghの作品は好きな食べ物を最後までとっておきたい気持ちと同じで、全部一度に読んでしまうのがもったいない!
Slightly Married My Review
シリーズ1作目は無口なAidan大佐から。お相手は、ほとんど養子状態の子供2人を抱えた自立心旺盛なEve。
Slightly Wicked
残りの長い人生をLady's Companionとして過ごす前にちょっと冒険したっていいじゃないとJudithは女優のフリをしてBedwyn家の(何男坊だっけ?)Rannulfと熱い一夜を共にします。もちろん、別の道を行くと決め旅立った先で二人は再会してしまうのですが…。
Slightly Scandalous My Review
Bathに行く途中の宿で、Freyjaの部屋に、悪名高いHallmere侯爵が真夜中に突如進入!たのむからちょっとかくまってほしいという彼の必死の願いにも聞く耳持たず、「公爵の妹を侮辱する気か」と、これでもかとばかりに悲鳴を上げ見事にRakeを撃退したFreyja。が、二人はBathで再会…。
Slightly Tempted My Review
ミステリアスなRosthorn伯爵はBedwyn公爵への復讐のために、若いけど芯の強いBedwyn家の末の娘Morganに接近します。このお話でMorganの兄Alleyneがワーテルローの戦いの中行方不明になってしまいます。
Slightly Sinful My Review
行方不明になってから死は確実とされたAlleyneは実は(当然)生きていました。重傷を負って記憶を失っていた彼を甲斐甲斐しく面倒をみたのは、天使のようなRachel。戦後のどさくさの売春宿に住む仲間達が繰り広げるシットコムのような場面も。記憶喪失の人の気持ちがよく分かる一冊でもあります…。
Slightly Dangerous My Review
私の一番のお気に入り。 Bedwynシリーズ最終回。いつも弟妹達が持ち込む問題をスマートに解決してきた威厳あるBewcastle公爵とオテンバ未亡人Christineの切なくもあり情熱的なお話。これまでの彼の苦労が分かるので、BewcastleがChristineのおかげで声を上げて笑った瞬間、弟妹達の一人になったような気持ちになり「今の見た?」と言ってみんなと抱き合いたくなります。
Mistressもの2作
More Than a Mistress
カットになったエンディングがBaloghのサイトで読めます(リンク)ベタだけど、だからこそ私はこのカットになったエンディングのほうが好きです。
訳ありでロンドンに身を隠していたJaneがTresham公爵のMistressになるお話。苦境に立たされた時の彼女の度胸には脱帽。 たまたま、RaquelさまのVida Cotidianaでコメントされている方がいるのですが、その方が言われるように、Janeの身分や秘密がばれた時の公爵の反応は、確かに、ちょっと…。でも、いばりやのTreshamが彼女ナシではやっていけなくなるくだりは「こんな風に思われたいヮ」とドギマギして良いです
No Man's Mistress
Tresham公爵の弟Ferdinandは賭けに勝ってある邸宅を手に入れます。しかしいざ行って見ると、すでにViolaが住んでいました。互いに譲らない二人は奇妙な共同生活を始めますが、二人の間に芽生える気持ちには抵抗しがたくなってきます。結婚は絶対に考えられないViola。でも絶対に誰の愛人にもならない…! Ferdinandの以外な事実も、かわいいです。
Simplyシリーズは>>Spotlight on Mary BaloghⅡへ移動です
その他
Secret Pearl My Review
受賞した傑作。ちょっと暗くてドロドロした部分もあるけど、主人公二人の気持ちは真っ直ぐ。純愛です。
One Night For Love
戦争から帰ってきて数年後、人生も新たにと決心したNevilleの結婚式の当日教会に現れたのは、死んだはずのLily。戦場で結婚し一夜だけ共にし、次の日に殺されてしまったはずの花嫁Lily。でも「生きて戻ってきたよ。良かった良かった!」といって二人の結婚生活はスタートしません。その結婚の合法性は今となっては怪しいし、何より2人は変わってしまっています。Nevilleは爵位を受け継いでおり、上流階級の教育を受けていないLilyとの間には困難が待ち受けます。
次は何を読もうかな
最新の画像[もっと見る]
- 夏です 12年前
- 夏です 12年前
- 夏です 12年前
- 夏です 12年前
- 夏です 12年前
- 夏です 12年前
- 女子会withシドニー女子 12年前
- 女子会withシドニー女子 12年前
- 女子会withシドニー女子 12年前
- 女子会withシドニー女子 12年前
Mary Balogh たくさん読んでらっしゃいますね。
私も気になる作家なんですが、とっても好きなのと苦手なのに当たったので、読む前はちょっと緊張します(笑)
"More Than a Mistress"のエンディングの情報、知りませんでした!ありがとうございます。
読了したら、ぜひ読みたいと思います
"The Gilded Web"は、89年の作品の再販のようですね。昔の作風はどんな感じなんでしょう?
"Simply"シリーズの感想、また楽しみにしてますね。
私はBaloghの大ファンなんですよ~。でも好きになれなかった作品もいくつかありますけどね。
彼女の昔の作品はあまり知らないんですよ。私が知っている限りでは、作風は驚くほど変わってないなというのが私の印象ですが、お役に立てなくてゴメンナサイ
カットになったエンディング、是非読んでみてくださいね。
なんとなくカットにした編集側の理由が分かるけど、でも私はこういうののほうが好きだなぁと思いました。Raquelさまのご感想もまたお聞かせ下さいマセ
おととし、一作だけ翻訳で読んだMary Baloghの短編、HQ社「十九世紀の聖夜」中の「金の星に願いを(A HANDFUL OF GOLD)」で彼女の作品がとても心に残り、ネットをあっちこっちとさまよううち、運良くこちらにたどり着きました。
以来Kさまのブログを、「おもしろそうだな~どれも早く翻訳でないかな~」といつも楽しみに読ませて頂いてます。
日本でも早くBaloghの作品が翻訳されるといいですね(どれもこれもシリーズ物なので壮大な話ですが‥)。
Kさまのおかげで、ますますBaloghファンになりました。ありがとうございました。
それに、バローファンを発見できてうれしいです。
「金の星に願いを(A HANDFUL OF GOLD)」、読んでみたいです。興味津々!
どの本にしても、翻訳本は出るまでにはなかなか時間がかかるみたいですね~。読みたいものが翻訳されるとは限らないし、最悪の場合、好きなシリーズ全部が翻訳されるとは限らないんですよね。
それにしても、Bedwynシリーズの翻訳本が出るなら是非読んでみたいです。Secret Pearlも!
良い翻訳家に当たるといいですね。
ひろさん、お久しぶりです!
情報ありがとうございます
ヒストリカルだけじゃなくて、ロマンス全般でもかなり人気のあるバローなのに、なんで今まであんまり翻訳されなかったのか不思議です。HQ社からは無名な作家の作品がどんどん訳されてるのに
これで日本にもバローのファンが増えたらうれしいけど、おいしいものをみんなでわけなきゃいけないような、もったいないような気持ちもあります。
今読んでる本を読み終わったら、次はこの8月に発売されたSimply Loveを読みますね。
-Unforgettableの方が翻訳されるなら、こちらも翻訳の可能性大ですよね。
ネタばれしないようにレビューしますね。
また遊びに来て下さいね!
みなさん情報はやいですよね
これでもっとバローの翻訳が増えるといいですよね。クレイパスがあれだけ翻訳されて、Bedwynシリーズが翻訳されないのはヒストリカルロマンスファンとしては納得がいかないです。
ま、需要が違うんでしょうけど。
GarwoodのLion's Lady、由良さんのブログのほうでも言ったのですが、私はダメです、こういうの。
レビューもケチョンケチョンです、確か。
これが初Garwoodだったのでこれ以外読んでませんが、由良さんもRaquelさんも気に入られてるようなので、これから他のももう少し挑戦してみますね。
年末にかけてロマンス文庫が続々出ることを知り、嬉しい悲鳴を上げています。
今月は久々にアマンダ・クイックが出るのですが、なぜか中世ものなんですよ。
ガーウッドとバローが初お目見えということで、嬉しいやら早く原書読まなきゃという気持ちでいっぱいです。
ガーウッド、この間初めて読みましたが、典型的 Wallpaper Historicalだなぁと思いました。
"The Bride"も、ヒストリカルじゃなくて、「ガーウッドのヒストリカル・ファンタジーランド」だと思えば多分楽しめますよ(爆)
え、そこまでして読みたくない?(笑)
じゃ、次のガーウッドはThe Brideにしてみますね。オススメありがとうございます
ところで、年末って翻訳本がたくさん出る時期なんでしょうか。
なんにせよ、バローの新しい作品が翻訳されるのは嬉しいです。日本のロマンスファンにも彼女の魅力を知って欲しいです