Tracy Macnish. 2009. Stealing Midnight. Zebra Historical Romance.
久しぶりのレビューはコレ!
オススメの1冊なのでご無沙汰もゴメンして(?)
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
ゴシックノベルを匂わせる独特の雰囲気。
息子の急死から立ち直れず狂ってしまった科学者である父を持つOlwyn Gawain。
父の狂気と暴力のために屋敷から一歩も出られない生活がもう何年も続いていました。父は息子の死因を解明するために、死んだばかりの遺体を違法に手に入れては解剖を繰り返す日々。Olwynはそんな父の手伝いを強要されていました。
ある日、Olwynや父、またその助手が驚いたことに、手に入れた男性の「死体」が虫の息でまだ生きていました。
普段は父に逆らわないOlwynですが、この時ばかりは、このまだ若く容姿端麗な男性を命を懸けて守ります。父に銃をつきつけ、この男性を連れて屋敷から逃げ出します。
この生き返った死体、Aidan Mullinは公爵家の息子でした。Aidanはこの魔女のような雰囲気が漂い妖艶で、謎に満ちたOlwynに惹きつけられます。
AidanはOlwynを命の恩人として家族に紹介したいので、嫌がるOlwynを説得し、二人は公爵家へと旅を始めます。
日ごとにAidanはOlwynを好きになり始め、婚約者が待っているのに、なんとかOlwynを自分のもとに引き止めておきたくなります。
Aidanには双子の兄弟がいます。
実はAidanもその双子の片割れもどちらが兄か知らされていません。
両親の二人とも平等に育てたいという意向で、誰が跡継ぎか知らされていないのです。
それでも、AidanはもしOlwynが自分が公爵家の跡取りかもしれない、そうじゃなくてもOlwynには想像もつかないような上流社会の人間だとばれたら彼女を永遠に失ってしまうかもしれないと悩みます…。
(それでなくても婚約者もいるしね)
Olwynは、きっと自分には手の届かない世界の人間で、しかも婚約者のいるAidanと、彼が言うようにずっと一緒に居れたらと切実に思いますが、様々な理由から自分にはそんな人生は無理だと自分に言い聞かせます…。
Aidanの苦悩の一つ、「誰が跡取りかわからない」はOlwynが苦しんできたことに比べたら取るに足らないものだとも思ったけど、それでも全体的にはこの主人公二人の苦悩と心情はリアル感溢れ、読み応えがありました。
Olwynの父のことや、腐敗臭が漂う地下、Olwynの容貌などだけでも、このお話はゴシックな雰囲気たっぷり。でもAidanの誠実さと情熱や彼の家族の優しさでOlwynの心が打ち解ける時、暗い地下で一筋の暖かい光で体を温められたようになります
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ゴシックロマンですか~
読んでみたいですね
表紙が日本ではありえないストレートさですね
ここのところ、忙しさで読書が滞っています
ベビは沢山寝てくれるので、一人の時間は夜、ありますが、読んでいるうちに眠くなっちゃって
でも、Kさんの感想を読むと私も読みたくなります
ごめんなさい!
最近ミクシのほうでもご無沙汰してます。
そちらは育児のほうはどうですか???
私もすっかり読む量も減っちゃいましたよー。
お互い大変ですよね^^;
私の感想を読むとkanaさんも読みたくなるなんて言ってくださるお友達がいるのに、私はそんな大事なお友達と交流できるブログを放置で…。
申し訳ないです。
メルに戻ったら、週一回の午前中だけだけど、LHを託児保育のような所にあずけるつもりだし、また5週間は母もいるしで、徐々にブログ復活して再始動していけたらと思ってます。
そうそう、私だけのPCも買ったし!
また遊びにきてくださいね。