1990. Signet Mass Market edition.
2007. Dell Mass Market edition.
Web Trilogyの2作目。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
1作目のヒロインAlexにイタズラを働いた張本人、Dominicのお話です。
1作目では軍隊に入ることを家族から反対されていたDominicですが、お話の最後で兄である伯爵から許可を得ます。あれから精神的にも成長し、Dominicは中尉としてブリュッセルにいました。
ヒロインMrs. Ellen Simpsonは、Dominicが父のように慕うSimpson大尉の若き妻。アマゾンや他の雑誌などのあらすじでは、DomがずっとEllenに片思いしていたとありますが、大尉が生きている間は「うらやましい」とか「Ellenといると落ち着く」という感情表現でおさまっているので、Domの気持ちは深読みして下さいナ。本人も自覚してないんです。
あらすじがほのめかすような、ありがちな「人妻に片思い」、「切ない・やるせない気持ち」などはありませんでした。
でも、これでつまらないお話になってるわけじゃありません。
やはりバロ~グ、純愛です。
生きている旦那が早く『退場』してくれればいいのにと思わせる部分はどこにもなく、Simpson大尉とDomの関係、Ellenと大尉の夫婦関係や、大尉の前妻の娘とEllenの関係がたっぷり描かれていて、大尉が亡くなったあとのEllenを取り巻く人間関係の変化とも絡んできます。
お話前半、大尉が生きている間のこのちょっとした三角関係でドギマギしたのは、深い関係になった男性といえば年が離れた旦那しか知らないEllenがDomとワルツを踊ってからの彼女の気持ちの変化でした。
「主人を愛しているのに…」という彼女の困惑する気持ちは、読んでいて自分がその悩みを抱え込んでしまったような感覚さえ覚えます。
1作目から引き続き、常にポロポロと恋に落ちているとからかわれていたDomが、本当の愛を見つける過程がよく表れていました。
Ellenの養女Jenniferに「片思いかも」とDomが思いはじめると、Domの双子の妹も私も「彼女は違うよー!」と本人に言いたくなってウズウズ。
でも一旦Ellenと恋に落ちると、これまでの幼稚で夢見心地の恋愛とは全く違うということが本人にも読者(私)にもよく分かり、ホッ。
あとは、Jenniferが成長し恋愛するお話も平行して展開。
いくつも別のカップルのお話が平行するのは、お話があちこちに飛ぶのであまり好きではないのですが、このJenniferのお話には満足
少女だと思っていたのに、大人の恋愛をします。Jenniferのお相手は"Simply Love"のSydnamとかなりイメージが重なります。
この昔のBaloghの作品、1作目もあわせて、最近のBedwynシリーズとは違って陰気な雰囲気がありますねー。
3作目はアマゾンではかなり不人気ですが、私は興味津々です。
Book1: The Gilded Web
Book3: The Devil's Web
Baloghの次の新刊"Simply Perfect"の抜粋を読みました。
女学校の校長でこれまでのSimplyシリーズだけでなく、Bedwynシリーズにも出てきたことがあるClaudia Martinと、公爵家の跡取りAttingsborough侯爵が出会うシーン!
Claudiaのことはずっと気になっていたので、やっとこのお話で彼女のことをもっと知ることができるので、楽しみ。
それと、ほかの作品にチョイ役で出てたらしいこの侯爵、早速、ちょっとニヒルな感じがいいヮ
この抜粋の中ですでに女学生達から憧れのまなざしで包まれてます。(笑
4月出版とのこと。待ち遠しい!!!
>>Spotlight on Mary Balogh 1
>>Spotlight on Mary Balogh 2