BIBA☆ハンドメイド

手作り&フォト、ポエムにエッセイ・ブログ

WATER

2008-05-09 12:04:40 | フォト


夏へ近づく予感がする、銀色の軌跡
無数の夢の気泡を生む、青のアドレス
太古から送られるシグナルと
永劫に綴られる主題

その作用で、細胞が鮮烈に命を感じ
地球というディオラマの上で
私は誰よりも、しなやかな呼吸をする




*ミネラル・ウォーターとスポーツドリンク。
これからの季節には欠かせません。

ヤツデ

2008-05-07 16:34:41 | フォト


ぐわっと手を広げ
葉脈はバネのように強靱で
なかなか本心を明かさない
そんなヤツデ

日差しの下は、ちょっと苦手なの?
5月の光が葉を透過すれば
あなたのことが解るかしら?



ヤツデは、日陰でも、多少乾いた所でも力強く葉を茂らせる
丈夫な低木。
ほとんど手間いらずで、落ち着いた緑の一角を作ってくれます。
ユニークな葉の形は、どこから見ても、
見飽きることはありません。
蒼いシルエットも、なかなかステキです。

湖畔にて

2008-05-06 13:07:08 | フォト

標高1,300m
春はまだ、ここまでは完全に追ってこない
ひんやりとした空気
木々がようやく若葉を思い出そうとする中で
自分の心を悟られまいと、鏡面のように静謐を装う湖
遠くへ向かおうとする水切りの石も、
釣り人が長い竿を放る鋭い音も、
深い淵に吸い込まれてしまうから
ときおり横切るモーターボートの立てる波だけが、
ただひとつの動揺
でも、その波紋も湖は忘れてゆき、また光をまぶした沈黙が戻る
桟橋にノスタルジックな感傷を残して・・・








山鳥の鳴く林越しに、湖を眺めながらのお散歩です。
岸辺では時を忘れて佇みます。
かつての避暑地で優雅な気分に。


新緑へ

2008-04-30 13:40:24 | フォト


緑風にせかされて、季節の絵筆は忙しく
野山に色彩を乗せていく
若草色と萌葱色の、際限のない詠唱
梢が揺れるたびに、翼をつけた憧れが舞う

私は若緑の、リリカルで純情な
たくさんの美しい喜びを受けとろう



小川が息を吹き返し、流れる脈の力が増すごとに、
萌え出た緑は活気を帯びてきます。
まぶしい陽を木立で避けながら、そっと葉陰のおしゃべりを聞く昼下がり。
見るもの、聞くもの、すべてが爽やか。






海へ

2008-04-27 12:37:32 | フォト


風は常時、海岸線をたなびかせる
陶酔するほど濃い潮の匂い

波頭は真珠の連なり
そして、金と銀の間で煌めき
何かを強く訴えるように向かってきては
さざ波として、優しく砂を掻いていく・・・





まだ少し冷たい海で過ごす時間。
磯辺を渡り歩き、塩溜まりをのぞき込む楽しさ。
砂浜では指先だけを波に遊ばせ、無邪気に地表の70%を知ろうとします。
耳に残る波の声と、
浸食されて、不思議なほど丸くなった石を、お土産に。




ガザニア

2008-04-16 19:34:19 | フォト


呪文へと繋がりそうなことばが、
この情熱的な花の名まえ
朝日の合図で、燃えさかる恒星のごとく、かっと咲き
一分(いちぶ)のとまどいも見せず
激しい美しさを、ありったけの力で示し
その印象は何にも遮られはせず、
それどころか、挑みかかるほどではないか

だけど陽がとろけ、地上の息が凪ぐ夕刻になれば、
花は、たたまれた鳥の翼のようにそっと閉じ
ドラマチックに一日を終えるのだ



葉はギザギザ、そして強烈なインパクトの花。
一見、手強そうなガザニアは、戦闘態勢にいる兵士みたいに勇ましいですが、とても綺麗に咲いてくれます。
花の種類は、黄色やオレンジ色の他に、このようなストライプが入ったものなどバリエーション豊か。
緻密な花芯も魅力の、フォトジェニックな花です。


フレッシュ・フルーツ

2008-04-15 20:20:34 | フォト


柑橘類の爽やかなデモンストレーション
空気中に飛沫する酸っぱいミストが、辺りをリフレッシュ

目に飛び込む、透き通った暖色系
オレンジからイエローまでの、心憎いグラデーション
太陽の光と色を使うことを許された、幸福な果実

人は乾きを癒そうと、その輝かしいしずくを求め
潤した喉元から、活力が漲っていくだろう、それは
それはあたかも、自らが燃える太陽になったように


カラー

2008-04-14 21:27:54 | フォト


春の目次も、ずいぶん進んできたようです。
フラワー・ショップでは日々、新しい種類が追加され、色も香りも
一段と賑やかになりました。
今日、選んだのは白いカラー。
シンプルながら存在感があり、1本で飾ってもモダンに決まる
カッコいい花です。
花びらに見える白い部分は、実は、苞(ほう)と呼ばれるもので、中央の棒状の花を包んでいます。頼もしいかぎりですね。

まだ、開ききらないカラーを真上からのぞき込むと、筒のように
くるりと巻かれた奥に、黄色の花が息を潜めています。
目線を誘導する螺旋のラインは、どこかインダストリアル。

この渦をたどって行けば、未来へ繋がるのでしょうか。
遠い生命の過去に出会うのでしょうか。
あるいは、無限に螺旋が続くのでしょうか。
自然の造形美に、あらためて感嘆させられます。


ゼラニウムの夢

2008-04-13 23:59:11 | フォト




遠い波の音に乗せて、軽快な花のリズムが聞こえてくる
いつしか色彩は夢にまどろみ
緩くなる時間をカクテルに注いで、熱い風を待つ
光の揺りかごでゆらぎ、やさしく、やさしく漂う花



球状に花を付けるゼラニウムは、たいへん丈夫で、
寒さをしのげば、ほとんど年中咲いてくれます。
最盛期になれば、鮮やかな花色とボリュームが楽しめます。
花の芯と、葉や茎に芳香があり、アロマオイルなどにも利用されるほど。
今日は一つずつ摘んだ花を水に浮かべて、ちょっとトロピカルに。
ぷっくりした5枚の花びらが、本当に可愛い!

ユリオプス・デージー

2008-04-12 13:14:59 | フォト


ユリオプス・デージーは、光輝なまでの青い空に出会うと、
ふと、この美しい色を何処までも、たどっていきたいと思う。

だから花びらを回転させて、今にも飛び立ちそうだし、
青く染め抜いた、イマジネーションに満ちた空間は、
不可能のかけらもなかった。

垂直方向へ上がり、南風にガイドマップをもらったら、
迷わずに自在に飛んで行ける。
どこへ向かっても、どれも正解だから。



花びらも花の芯も、黄色一色の潔さ。銀色のギザギザの葉。
明確な色や形、無駄のないスタイリッシュな姿の
ユリオプス・デージーは、パワーと躍動感があります。
スキッと立ち、真上を見て、ぱっと咲く。
スカイ・ブルーにもよく似合います。
長く咲いてくれる、元気なところも気に入りました。