
レース編みに出会ったのが昨年の6月のこと。
1年を迎えた記念にテーブルセンターを編んでみました。
直径約60㎝と、今まで製作したドイリーの倍の大きさ。
手慣れたサイズとは違い、何かと苦心した一枚です。
編み進めるほどに天使の羽が積もるように重くなり、それと相対的に細かい目が、みるみる息吹いていきます。一段に長い時間がかかるようになり、間違えばまた長い距離を編み直すなど、進行が鈍くなりがち。
そんなときは焦らずに、レース本来の優雅さを思いだしましょう。
急いで仕上げようとせず、あくまでゆったりと、編んでいく過程に心を寄せることが大切です。
無限に広がる幾何学模様の美しさ。
贅沢な時を約束する、糸と針のハーモニー。
すべてが美しい規律のもとで、私に感動を与えてくれるのです。
完成したテーブルセンターは、パイナップル模様が魅惑的に展開する、エレガントな作品。このレースに合う素敵なテーブルを探してみたくなりました。