かつては、台風の強さについて、「弱い・並みの強さ」という段階がありましたが、今は無くなり、「強い・非常に強い・猛烈な」とだけ表現されています。(^-^)
同様に、台風の規模についても、昔の「小型・中型」なる表現は廃止され、現在は「大型・超大型」のみとなっています。(^_^)
いずれも、台風に対する油断や思い込みを避けるために、語弊のある「弱い・小型」などの表現がなくされたようです。m(__)m
今回、紀伊半島沖から、東海・関東方面へ進みつつある台風15号は、かつての表現なら「小型で弱い」となるそうですが、確かに油断を誘いそうな気がしますね。( ; _ ; )/~~~
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
さて、「奥の細道」より、今日の一句。
「野を横に馬牽向よほとゝぎす」 芭蕉
(句意)
馬に乗って野原を横切っているとホトトギスの鳴き声が聞こえる。馬を鳴き声の方に向けよ。
(解説)
この「野」とは栃木県那須町の那須野のことです。ホトトギスが聞こえたまさにその瞬間のような臨場感のある句で、『奥の細道』の中ではめずらしい即興で詠まれた俳句になります。
『奥の細道』の旅で、栃木県を旅している最中に馬に乗りながら詠まれた句で、芭蕉は1689年4月19日、現在の栃木県の那須湯本にある「殺生石」(せっしょうせき)という名所を訪れています。
「殺生石」とは平安時代に九尾の狐が退治されて石となって飛び散ったものとされ、火山性ガスを噴出する付近にあるため「生き物を殺す石」として名付けられました。
この句には前書きとして「是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、「短冊得させよ」と乞。」とあり、馬の口を引く馬子が一句を求め、芭蕉が即興で応じたことが伺えます。
この句には前書きとして「是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、「短冊得させよ」と乞。」とあり、馬の口を引く馬子が一句を求め、芭蕉が即興で応じたことが伺えます。
即興、アドリブだワン!🐕🦺
さすがの芭蕉翁も、不意を突かれて、深い味わいの句には至らなかったようですね!(◎_◎;)
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
では、馬関より、返句献上申し上げます。
「毒茸か知らぬ顔なりきのこ狩」 祖谷馬関