暑い暑い連休の日曜日、Tちゃんと自転車で東京都庭園美術館へ出かけました。
庭園美術館は、旧朝香宮邸をそのまま美術館にしたもので、
私の大好きなルネ・ラリックを始め、アールデコを代表する作家達が建築に携わった、
とてもステキな場所です。
ドラマに出てきそうな表玄関
私達が見に行ったのは、舟越桂さんの「夏の邸宅」と名うたれた展覧会。
舟越さんの作品は、「永遠の仔」の表紙で、ごらんになっている方も多いかと思いますが
実際にその作品に向き合うと、それは不思議な不思議な世界です。
(館内は撮影禁止の為、チラシをカメラで撮っていますので、画質の悪さはご容赦下さい)
「言葉をつかむ手」
「雪の上の影」
「森へ行く日」
「戦争を見るスフィンクス」
きれいな画質の作品はこちらでご覧いただけます 舟越桂 夏の邸宅 HP
美術館を一回りした後、入り口近くの大きなソファーに座り、
正面にある「森に浮くスフィンクス」という作品をしばらく眺めていました。
舟越さんの感性、どんな精神状態が、この作品達を生み出していったのでしょうか・・・
基本的に、木の彫刻に彩色を施し、パーツに皮や大理石を使っているのですが、
その表情が独特で、少し恐ろしくさえ感じました。
同じ作品でも、デッサンは優しい表情なのに、彫刻になると、怖い顔になる。
無表情ではなく、確かに表情があるのですが、
笑顔でない事が、こんなにも人を不安な精神状態にするのだと思いました。
柔らかい彩色、なまめかしい両性具有の肉体、
どこか焦点があわないような冷んやりとした目。
ポーカーフェイスの下に隠された
複雑な精神のようなものを誰もが持っている・・
そんなメッセージを感じた展覧会でした。
ひと時の、非現実空間・・・
マヌケなオマケ (静謐なアートにそぐわぬこぼれ話)
今回の展覧会には、ドレスコード割引というのがあり、
舟越さんの木彫にちなんで「木から生まれたもの」を身につけていくと、
入場料が200円割引になるとの事でした。
出がけに、Tちゃんにそう言われ、この夏買った大ぶりなネックレスに
木の素材が使われていたので、私はそれを身につけました。
しかし、Tちゃんは、手頃な物が見つからず、そこいら中を物色。
そして、自分が南の島のお土産に買って来たウチワを発見して、
それをリュックに入れ、美術館到着するやいなや、
まるで身につけてきたかのように、腰から下げました。
チケット売り場の窓口で、私がネックレスを提示すると、
Tちゃんは、横からウチワを張り切って提示していました。
売り場の人の苦笑、私、ちょっとハズカシカッタです・・・
このウチワを腰らか下げたんですよ、まったく
庭園美術館は、旧朝香宮邸をそのまま美術館にしたもので、
私の大好きなルネ・ラリックを始め、アールデコを代表する作家達が建築に携わった、
とてもステキな場所です。
ドラマに出てきそうな表玄関
私達が見に行ったのは、舟越桂さんの「夏の邸宅」と名うたれた展覧会。
舟越さんの作品は、「永遠の仔」の表紙で、ごらんになっている方も多いかと思いますが
実際にその作品に向き合うと、それは不思議な不思議な世界です。
(館内は撮影禁止の為、チラシをカメラで撮っていますので、画質の悪さはご容赦下さい)
「言葉をつかむ手」
「雪の上の影」
「森へ行く日」
「戦争を見るスフィンクス」
きれいな画質の作品はこちらでご覧いただけます 舟越桂 夏の邸宅 HP
美術館を一回りした後、入り口近くの大きなソファーに座り、
正面にある「森に浮くスフィンクス」という作品をしばらく眺めていました。
舟越さんの感性、どんな精神状態が、この作品達を生み出していったのでしょうか・・・
基本的に、木の彫刻に彩色を施し、パーツに皮や大理石を使っているのですが、
その表情が独特で、少し恐ろしくさえ感じました。
同じ作品でも、デッサンは優しい表情なのに、彫刻になると、怖い顔になる。
無表情ではなく、確かに表情があるのですが、
笑顔でない事が、こんなにも人を不安な精神状態にするのだと思いました。
柔らかい彩色、なまめかしい両性具有の肉体、
どこか焦点があわないような冷んやりとした目。
ポーカーフェイスの下に隠された
複雑な精神のようなものを誰もが持っている・・
そんなメッセージを感じた展覧会でした。
ひと時の、非現実空間・・・
マヌケなオマケ (静謐なアートにそぐわぬこぼれ話)
今回の展覧会には、ドレスコード割引というのがあり、
舟越さんの木彫にちなんで「木から生まれたもの」を身につけていくと、
入場料が200円割引になるとの事でした。
出がけに、Tちゃんにそう言われ、この夏買った大ぶりなネックレスに
木の素材が使われていたので、私はそれを身につけました。
しかし、Tちゃんは、手頃な物が見つからず、そこいら中を物色。
そして、自分が南の島のお土産に買って来たウチワを発見して、
それをリュックに入れ、美術館到着するやいなや、
まるで身につけてきたかのように、腰から下げました。
チケット売り場の窓口で、私がネックレスを提示すると、
Tちゃんは、横からウチワを張り切って提示していました。
売り場の人の苦笑、私、ちょっとハズカシカッタです・・・
このウチワを腰らか下げたんですよ、まったく
落ち着きます。
芸術のことも知らない私なのに、船越桂さんの作品は「永遠の仔」の表紙と、翠さんに言われて思い出したくらいですから、船越さんの作品は、独特なものですね。「怖い」と感じたから覚えていた私でした。
東京の街を自転車で走り美術館へ・・・お洒落です
そしてTさんのうちわのお話しには微笑ましさを感じました。
張り切ってうちわを提示したTさん。
こういう飾らない男性は素敵だと思います
船越さんの作品を見ると同時に、ラリック作のシャンデリアや、部屋ごとにテーマで作成された鉄の暖炉カバーなど、ディティールの全てに見所があり、建物そのものがアートなんですよね。
みくあさんがここにいらっしゃったら、きっと素敵な写真を撮られるのだろうなーと思いながら回りましたよ。
秋に、展示物なしで、撮影OKの期間があると聞きました。また出かけてみたいと思います。
Tちゃんは飾らなくて気楽ではありますが、飾らなさ過ぎて、ちょっと困る時もあるんです・・・