ヨシです。
ルドルフ・ヴァレンティノというサイレント映画時代の俳優をご存知でしょうか?
相当の美男子で31歳で亡くなったのですが、
「黙示録の四騎士」という映画の主役で
アルゼンチンの農夫の格好をしてタンゴを踊るのです。
社交ダンサーだったらしく俳優以前はダンスホールのダンサーとして働いていました。
この映画のタンゴシーンでアルゼンチンタンゴが世の中に出て来たとも言われています。
以前この俳優の伝記映画「バレンティノ」を見た事があります。
バレンティノを演じたのは、バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフ(パリ・オペラ座芸術監督)。
私もバレエ学校時代はバルニシコフ同様、ヌレエフのバレエもよく動画で観ていました。
この伝記映画の中でのタンゴシーンのバレンティノの相手は、
これも誰もが知ってるニジンスキー。ニジンスキー演じるのは、アンソニー・ダウエル(ロイヤルバレエ芸術監督)、他にも有名な女優も出ています。
バレエをよく知ってる人だったらビックリする人達の名前ばかりですよね。
さて20年ほど前、このバレンティノの伝記をミュージカルにしようと話しが持ち上がりました。
このミュージカル版バレンティノのプロデューサーの1人で、バレンティノの主役をやる俳優が、
私の先生であるピエール・デュレイン氏に振り付けを頼みました。
この主役の俳優とピエール先生は、ブロードウェイでミュージカル「グランドホテル」で一緒に出ていました。
このミュージカル「グランドホテル」でピエール先生とパートナーのイバン先生(JSDCは、初めこの先生に手伝って頂いておりました)は、このミュージカルでフレッドアステア賞を授与されてます。
それで余り振り付けが好きででないピエール先生は、頼まれた振り付けを何と私に回してくれたのです。
それでミュージカル「ヴァレンティノ」の、ペアダンスのシーンやタップダンスのシーンは私が振り付けをさせて頂きました。
勿論作る側はブロードウェイを目指して、ブロードウエィで公演できるようになったら私を日本から呼んでくれると言ってたのですが、
残念ながらそんな話は今まで全く聞いてません。
でも全ての話は繋がっていますよね。
人生は面白い。
追加
振り付けの最中にプロデューサーがやって来て面白い話を私にしました。
プロデューサー達は、バレンティノの故郷のイタリア(シシリー島)まで行って色々調べたそうで、
モテモテのバレンディノの、彼独特の女性の手にするキスの仕方を教えて頂きました。
流石バレンティノ、勿論振り付けに入れました。