発端は日産自動車が出荷前の車の検査を無資格の社員が実施したことでしたね。
それが9月の出来事です。
さらに,神戸製鋼が検査データの改ざんを行ったことが報道されました。
その後,SUBARU,三菱マテリアル,東レと同様の不正が次から次へと出てきました。
メイド・イン・ジャパンの信頼はがた落ちです。
企業倫理は何処へ行ったのでしょうか。
今年は信頼の回復の年にしなければならないですね。
しかし,よく考えてみたら,もうひとつ別の見方もあるということに気が付きました。
例えばSUBARUは40年近く無資格の検査員が検査を行っていたわけだが,その間一度も事故が起きていません。
それはトップの写真からもわかります。
それだけ日本の製造業の技術が素晴らしいということです。
だから検査に手を抜いてしまったということであり,そこに企業のおごりがあったのでしょう。
そこでふと疑問が生まれたんです。
何故社員に資格を取らせなかったのか。
その検査は無資格の社員でもできる程度の検査だったから?
資格を取得するための手続きがとても煩雑だったのかもしれない。
あるいはその検査に必要なスキル以上に高度なものを役所が求めていたのではないか。
一度も問題が起きていなかったということは,資格がなくても行える程度の検査だったことは間違いない。
検査そのものが時代遅れなものだったのかもしれない。
だとしたら,監督官庁の国土交通省は検査自体の見直し,資格制度の見直し,取得方法の見直しなどを考える必要があるのではないか。
メーカーだけをやり玉に挙げるのは根本的な解決になっていないと思う。
無駄をなくして車の価格を下げていただければ消費者としてはありがたいですね。
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