新田次郎氏の作品は学生時代に読み漁った記憶があります。
それは中学生時代の山登りが好きだった先生の影響です。
ボクも新田氏の小説に感化されて友人と大きなキスリングを背負って丹沢の山並みを縦走していました。
今思えば当時の重いテントを担いでよく歩いたものです。
道に迷って遭難しかけたこともありました。
そう思うと,新田氏の山登りとはずいぶん違ったものだったようです。
山岳小説家が登山家だと思うのは読者の勝手な思い込みだということがよくわかりました。
さて,この作品ですが,ブックカバーには以下の記載があり,新田氏の素顔も読み取ることができます。
『山を舞台に多くの傑作を生み出した作家・新田次郎の、四季の自然と山を綴った随筆と、小説の素材ともなった山岳紀行を再編。多感な少年時代を過ごし、自然観の原点となった霧ヶ峰の自然、厳しい自然と向き合った富士山測候所勤務の経験など味わい深いエッセイと、飾らぬ筆致で作家の山旅姿が浮かび上がるような紀行は,新田文学の背景を振り返るうえでも貴重である。』
文庫本にされていない新田次郎氏の著作,特に随想と紀行のなかから山にまつわるものを選んでエッセイ集としており,先日読んだ井上靖氏の「穂高の月」同様に楽しませていただきました。
現代の作家とは一線を画した言葉の使い方が素晴らしい作品です。
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