和歌山県の白浜にある離島の所有者が亡くなり、リゾート開発の調査に出向いた亡くなった所有者の親戚と不動産屋達。
そこで、爆弾を見つけてしまう。
なんとなくやり過ごし、一晩明けた朝、死体が発見される。十戒なる生存者に向けられた文書とともに。
果たして、犯人の目的とは?
『方舟』の作者で、話題になっていた作品。読了後のネタバレ解説のQRコードまでついて、読了後も楽しめる仕様になっています。
そんな本作ですが、私の個人的な感想をというと、犯人がわかるまでの過程に『方舟』同様、ツッコミどころが満載というのが本音。
私はミステリーを読んでて、そんなに気になるタイプではないのですが、第一の殺人が起きたあとの生存者達の行動に既に「ちょっとまてよ!」って思う行動が多すぎてどこからツッコミをいれてよいのやら状態になりました。
そして、そのツッコミを心の中でいれたいことのせいで、第一の殺人で私の中で犯人の目星が狭まり、さらに、その中でこいつじゃね?犯人になって、その人物を犯人として読んでしまい、まさかそれが的中してしまうというとんでもなくしょうもない展開になったために、犯人がわかったうえでの公式推奨の2回目も楽しめますよがなくなってしまうという事態に…
犯人当ててドヤッというよりは、楽しみ半減みたいな感じになってしまったというのが、残念でした。
ただ、読んでいた私の勘が今回冴えすぎていただけで、おそらく、何も違和感なく読んでいけると面白い仕掛けはたくさんある作品だと思います。
実際、評価は高い作品ですし、私も犯人の目星が違っていたら、確実に「騙されたぁ〜」って言ってた自信がありますし、おそらく、解説読んで2回目もってなってたはず。
少なくとも今回も『方舟』同様、ネタバレには注意しようと思うくらいには読み進めていて楽しめた作品だと思います。
※ブクログに掲載した感想を転載しております
面白いことはおそらく面白いです。
ページをめくる手は止まらないくらいには、先を読みたくなりました。
ただ、いろんな可能性があるなかで、多分、私が当事者だったら、こういうことは少なくともするよね?っていうことをせず、ちょっと歯がゆいのは前作『方舟』と同様かなと思ってます。
敢えてやってるのかもしれませんが、ミステリーにそこまで詳しくない私で気になるので。もしかすると、ミステリーを読みなれている方だと気にならないのかもしれませんが。
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