漫画の須田信太郎

「江戸川ハートブレイカーズ全2巻」電子書籍で復活!http://dbookfactory.jp/edogawa/

史上初の本格染物職人漫画(やさしい女は何処にいる)

2016-01-21 16:10:49 | 「やさしい女は何処にいる」電子書籍
これが染物職人の仕事だ!
元染物職人見習いが言うから間違いない!



型付け(糊置き)
布に糊(もち米と米ぬかを蒸してよく練ったもの)を付けていきます。
糊がついた部分は染料に染まらない。
そして布に模様ができるのだ!
この作業が職人の腕の見せ所である。




染め

画像は、化学染めの場合。
色を調合するのが大変よ。
美術勉強した人ならわかるでしょ。緑色にもいろんな緑色が、、赤色にもいろんな赤色が、、
(俺はわからないけどね)
色見本カードみながら、注文の色に合わせていく。
つくった染料をはけで塗っていく。あまりビショビショさせるな!サッ!サッ!とリズムよくはけを動かそう!
労働者のリズムだ!
動かせヘイヘイヘイ!


蒸し

わかりにくいが画像の真ん中にある「蒸し室」に地染した布を入れていく。
蒸気の熱と化学染料が化学反応して染料が布に定着するのだ。
蒸気はとても熱いです。90℃~100℃危険です。




藍染



藍の入った甕に布をつけていくのだ。
そしてパタパタと空気を入れていく。これも職人のリズム感大事。
「パタパタ」しっかり空気を入れていく。甕によって藍の発酵の具合も違うので、
どの列の甕に、何回つけるか、この辺は、親方の領域です。

藍甕に布を入れた時は「シュー」という藍の発酵中の音がします。

洗い

模様をつけるために布につけた糊を洗い流していきます。
時代劇でも川で布を洗っている職人さんの場面観たことありませんか?
あれです。
風流です。

そのなごりかな、、染物工場は川沿いにあるのですね?

しかし時代劇のあれは、ほとんどの糊を洗い流した後の仕上げの洗いでしょう。
糊を落とすには最初は熱湯が必要です。
上にぶら下がっている変な機械を使って熱を起こし水を熱湯に変えます。
その機械は「ガガガ~!」と変な音がします。
高温です。
危険です。
最近の工場では機械がやってくれるという噂を聞いたことあります。
近代的な工場では巨大プールがあるといいます。
あくまでも噂です。
僕が働いてた工場は非常にアナログでした。


干し



「干し」、、色んな工程の間に布を干します。
糊つけ後の干し、地染を敷いた後の干し
最後は乾かしておしまいです!
外の世界から見るとこの風景は風流に見えるでしょう。




これが完成した半纏!(私物)


須田信太郎モデル。

ほかに、のれん、のぼり、なども作ります。




甕場

発酵した藍の甕がいっぱいあります。
甕の列により藍の発酵具合が違ったりします。
甕場の上に従業員の控室がります。
昼休みはみのもんたの「おもいッきりテレビ」で健康について考えます。(嘘です。昼飯食べたら10秒で寝ます。夢すらみません)

作業場

汚いです。
社長の奥さんの買ってるペットのウンコの掃除をするのは見習いの仕事です。
使用人のヒラルキーは確実にペットより下です。
しかもペットもその地位を自覚しています。
しかし、たまに使用人に恨みを買われて奥さんの観てないところで復讐されたりします。
(さすがに僕は人間最後のプライドがあり、そういうことはやりませんでした。)

あと片付け

これも重要です。
染料って、何かを染めようとするものですよね。
はけもバケツも指も作業着もキチOイ色に染まってます。

紐の結び方も重要

このへんから「職人はみておぼえろ!」が始まってます。
効率悪いです。
たぶん徒弟制度をがっちりさせるための風習でしょう。


呑み


重要です。
楽しみはこれだけです。
暇つぶしに、適当に隣にのんでるやつに喧嘩を仕掛けるのもいいかもしれません。(byバーフライ)


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色々書きましたが、

全国のお祭り野郎が、、
創った半纏を着て、神輿担いで
ハッスルして喜んでくれます!

なにしろ祭半纏ってかっこいいよね、、。(今、素直にそう思う。)

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そんなわけで、日本初の染物職人漫画、、、

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