長野への旅行話の後、三回に渡ってやっていた有希ちゃんじゃない長門さんのお話になる長門有希ちゃんの消失も今回で〆られました。
それにしても今回のネタはどうにも劇場版涼宮ハルヒの消失のテーマソング、優しい忘却の歌詞を思い浮かべてしまって切なさが増してきてしまいどうにも切なかったです。消えたくないと望みつつも、消えてしまう定めを受け入れ、その代わりにちょっとだけの我儘を通してしまったバックアップ長門ちゃんの切ない恋心にキョンくんがどう応えたのかが今回のポイントでしたけれども、このキョンくんの教養範囲の大きさは、本編のキョンくん以上のモノだったと観るか、この世界のキョンくんが好きになったのが長門有希ちゃんだったから、バックアップ長門ちゃんも好きで居られたのかが判りませんけれども、それでもこの消失世界の長門有希を彷彿させる物静かで本が大好きな長門有希を受け入れ、そんな彼女に対してもちゃんと高校生らしい恋愛を出来たのはひとえにキョンくんの度量の大きさを表しているように思えてならなかったです。
同じ意味では朝倉さんにも言える事だったんですけれども、彼女の場合、長門有希ちゃんの後見人的、親友代表的側面が有ったから、長門有希ちゃんが長門有希になってもバックアップ長門になったとしても、その立場は変わらないのでしょう。だから、彼女がバックアップ長門を受け入れられたのは無理もないって思えたのです。
ですが、キョンくんの場合、ハルヒを選んだ消失世界で長門有希の希望を知りつつも自分の好きを押し通した訳で、あの世界から脱出するためのホンの僅かなチャンスを見逃さずに脱出し、元の世界に戻っている事から、バックアップ長門を否定しちゃう可能性だって無かったわけじゃないでしょう。でも、長門有希ちゃんとは違うけれども、バックアップ長門も長門有希だと認めて一緒に居る事を楽しむ事を選び、バックアップ長門ちゃんが楽しめるように心掛けて居た訳です。その許容範囲の大きさ故に後で自分自身が苦しむであろうことは構わずにバックアップ長門ちゃんを許容した度量の大きさは見習いたいものです。
そんなその先に破綻しか無いというか、消失してしまうことが判っているのかそれとも無自覚なのかは不明ですけれども、バックアップ長門の意識は自分が居た証を求め始める。でも、最終的には元の有希ちゃんに戻る事に納得する代わりにキョンくんに思いっきり甘える事にした。でも、それは女の子の特権。まして消えることが予め判っているのに恋愛的感情を抱いてしまったのだったらば、そのくらいの我儘は言ったって良い。じゃなかったら…悲しすぎるじゃないですか?
このバックアップ長門ちゃんの希望を叶えるかのように、彼女の最後の一日は穏やかに過ごす訳で。
そんな一日の最後はお気に入りの図書館の近くの公園のベンチで図書館で借りたSFを読了しそのまま消えちゃうのか…と思っていた所にキョンくんから図書館で借りた本の返却日が近いんじゃないかと教える電話。
自分でかけようとしてためらってかけない事にしたのに、キョンくんの方から電話がかかってきた奇跡。
そう、これは奇跡としか言いようが無い。
そこで、バックアップ長門が消えてしまった後でうろたえるに違いない有希ちゃんへのフォローと図書館で借りた本の始末を頼んで、その最後に
『好き』
『ありがとう』
この瞬間、もう爆涙状態、涙腺決壊でしたよ。
そこに至るまで、キツネの脳内には優しい忘却の歌詞が回っている訳ですが、作中ではずっとピアノ曲が静かになっているというムーディーさ加減。さすがにあれはエリック・サティーじゃないよね?
エリック・サティーだったら、さすがにやりすぎ感が有るけれどもものすごく微妙なバランスを保っていたかもです。
恋っぽい想いを抱いている女の子の最期の言葉としてこんなに重い言葉は無いです。
それでも言えずに消えないで良かった。そんな満足感のこもった大切な言葉。
本当だったら対面で直接言いたい言われたい言葉です。
だから、さらっと流すなとキョンくんは自転車を飛ばした訳です。
せめてその最後の瞬間に立ち会うべく自転車を飛ばすキョンくんがものすごく切ないんです。観ていてこれはお約束通り間に合わないんだろうなと思って観ていたら…
消えちゃった後の処置、有希ちゃんへの対処の仕方とか至れり尽くせりで細々とお願いごとが電話で言って居るシーンが差し込まれるとかね、キョン、間に合え~~~~~って思ちゃう訳ですよ。でもこれは間に合わないんだろうなと思って居るのにです。この切なさはもうね、うわ~~~~~~~~ん
そんな間に合わなかったキョンくんが、寝ているように見える長門有希の前に立ちすくんで間に合わなかった悔しさを吐き出すのですけれども、その後、気を取り直して、そんなことは微塵も感じさせない態度で長門有希ちゃんを起こす王子さま役を演じる訳ですよ。この切替の早さと優しさは紛れも無くキョンくんなんだなと。
このキモチの切り替えにキョンくんはどのくらい時間をかけたのかちょっと気になりますけれども…
そんなに時間はかけてないんじゃいかと…。
とにかく、これで最終回でも不思議じゃないくらいの盛り上がりで終わりましたけれどもまだまだ有希ちゃんの消失は続く模様です。
この作品の詳しいことは公式HPとこの記事にTBを送ってくれた方々の記事を参照にしてくださいませ
最後に『優しい忘却』の歌詞を付け加えておきます。
望むことは何?
私が問いかける
何もいらない 嘘ではなかった
消える世界にも
私の場所がある
それを知らない自分でさえも
閉じ込めた意識は
時を結び
願いを繰り返す
また逢うまで
忘れないで
巡る日々の中
わたしに残るのは
記憶それとも
忘却だろうか
やがて世界には
眠りが訪れて
ひとりひとりの
明日に帰る
選ばれた未来を
見送る扉
願いが叶っても
忘れないで
忘れないで
消える世界にも
私の場所が有る
それを知らない自分でさえも
思い出すまでは…
作詞 畑亜貴 作曲 伊藤真澄
優しい忘却
それにしても今回のネタはどうにも劇場版涼宮ハルヒの消失のテーマソング、優しい忘却の歌詞を思い浮かべてしまって切なさが増してきてしまいどうにも切なかったです。消えたくないと望みつつも、消えてしまう定めを受け入れ、その代わりにちょっとだけの我儘を通してしまったバックアップ長門ちゃんの切ない恋心にキョンくんがどう応えたのかが今回のポイントでしたけれども、このキョンくんの教養範囲の大きさは、本編のキョンくん以上のモノだったと観るか、この世界のキョンくんが好きになったのが長門有希ちゃんだったから、バックアップ長門ちゃんも好きで居られたのかが判りませんけれども、それでもこの消失世界の長門有希を彷彿させる物静かで本が大好きな長門有希を受け入れ、そんな彼女に対してもちゃんと高校生らしい恋愛を出来たのはひとえにキョンくんの度量の大きさを表しているように思えてならなかったです。
同じ意味では朝倉さんにも言える事だったんですけれども、彼女の場合、長門有希ちゃんの後見人的、親友代表的側面が有ったから、長門有希ちゃんが長門有希になってもバックアップ長門になったとしても、その立場は変わらないのでしょう。だから、彼女がバックアップ長門を受け入れられたのは無理もないって思えたのです。
ですが、キョンくんの場合、ハルヒを選んだ消失世界で長門有希の希望を知りつつも自分の好きを押し通した訳で、あの世界から脱出するためのホンの僅かなチャンスを見逃さずに脱出し、元の世界に戻っている事から、バックアップ長門を否定しちゃう可能性だって無かったわけじゃないでしょう。でも、長門有希ちゃんとは違うけれども、バックアップ長門も長門有希だと認めて一緒に居る事を楽しむ事を選び、バックアップ長門ちゃんが楽しめるように心掛けて居た訳です。その許容範囲の大きさ故に後で自分自身が苦しむであろうことは構わずにバックアップ長門ちゃんを許容した度量の大きさは見習いたいものです。
そんなその先に破綻しか無いというか、消失してしまうことが判っているのかそれとも無自覚なのかは不明ですけれども、バックアップ長門の意識は自分が居た証を求め始める。でも、最終的には元の有希ちゃんに戻る事に納得する代わりにキョンくんに思いっきり甘える事にした。でも、それは女の子の特権。まして消えることが予め判っているのに恋愛的感情を抱いてしまったのだったらば、そのくらいの我儘は言ったって良い。じゃなかったら…悲しすぎるじゃないですか?
このバックアップ長門ちゃんの希望を叶えるかのように、彼女の最後の一日は穏やかに過ごす訳で。
そんな一日の最後はお気に入りの図書館の近くの公園のベンチで図書館で借りたSFを読了しそのまま消えちゃうのか…と思っていた所にキョンくんから図書館で借りた本の返却日が近いんじゃないかと教える電話。
自分でかけようとしてためらってかけない事にしたのに、キョンくんの方から電話がかかってきた奇跡。
そう、これは奇跡としか言いようが無い。
そこで、バックアップ長門が消えてしまった後でうろたえるに違いない有希ちゃんへのフォローと図書館で借りた本の始末を頼んで、その最後に
『好き』
『ありがとう』
この瞬間、もう爆涙状態、涙腺決壊でしたよ。
そこに至るまで、キツネの脳内には優しい忘却の歌詞が回っている訳ですが、作中ではずっとピアノ曲が静かになっているというムーディーさ加減。さすがにあれはエリック・サティーじゃないよね?
エリック・サティーだったら、さすがにやりすぎ感が有るけれどもものすごく微妙なバランスを保っていたかもです。
恋っぽい想いを抱いている女の子の最期の言葉としてこんなに重い言葉は無いです。
それでも言えずに消えないで良かった。そんな満足感のこもった大切な言葉。
本当だったら対面で直接言いたい言われたい言葉です。
だから、さらっと流すなとキョンくんは自転車を飛ばした訳です。
せめてその最後の瞬間に立ち会うべく自転車を飛ばすキョンくんがものすごく切ないんです。観ていてこれはお約束通り間に合わないんだろうなと思って観ていたら…
消えちゃった後の処置、有希ちゃんへの対処の仕方とか至れり尽くせりで細々とお願いごとが電話で言って居るシーンが差し込まれるとかね、キョン、間に合え~~~~~って思ちゃう訳ですよ。でもこれは間に合わないんだろうなと思って居るのにです。この切なさはもうね、うわ~~~~~~~~ん
そんな間に合わなかったキョンくんが、寝ているように見える長門有希の前に立ちすくんで間に合わなかった悔しさを吐き出すのですけれども、その後、気を取り直して、そんなことは微塵も感じさせない態度で長門有希ちゃんを起こす王子さま役を演じる訳ですよ。この切替の早さと優しさは紛れも無くキョンくんなんだなと。
このキモチの切り替えにキョンくんはどのくらい時間をかけたのかちょっと気になりますけれども…
そんなに時間はかけてないんじゃいかと…。
とにかく、これで最終回でも不思議じゃないくらいの盛り上がりで終わりましたけれどもまだまだ有希ちゃんの消失は続く模様です。
優しい忘却 | |
茅原実里,畑亜貴,伊藤真澄,虹音 | |
ランティス |
ありがとう、だいすき(アニメ盤) | |
茅原実里,畑亜貴,Evan Call(Elements Garden),堀江晶太 | |
ランティス |
この作品の詳しいことは公式HPとこの記事にTBを送ってくれた方々の記事を参照にしてくださいませ
最後に『優しい忘却』の歌詞を付け加えておきます。
望むことは何?
私が問いかける
何もいらない 嘘ではなかった
消える世界にも
私の場所がある
それを知らない自分でさえも
閉じ込めた意識は
時を結び
願いを繰り返す
また逢うまで
忘れないで
巡る日々の中
わたしに残るのは
記憶それとも
忘却だろうか
やがて世界には
眠りが訪れて
ひとりひとりの
明日に帰る
選ばれた未来を
見送る扉
願いが叶っても
忘れないで
忘れないで
消える世界にも
私の場所が有る
それを知らない自分でさえも
思い出すまでは…
作詞 畑亜貴 作曲 伊藤真澄
優しい忘却
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