昨年秋、政権が推薦名簿から6人を外して任命した日本
学術会議問題。その外された一人である加藤陽子東大教授
がインタビューに応じた。
菅政権が任命拒否の理由を一切言わず、理由や経緯が
記されたであろう文書の存在すら明らかにしないことは
今も変わりがない。
加藤陽子教授は、近代史の研究者として行政側が作成する
文書を多く見て来た。中曽根首相のように「任命は形だけ、
学術会議の推薦を尊重する」というこれまでの法解釈を変更
するなら、官僚や役人は必ず何かしらの「文章」を作成する
ものだという。
しかし、安倍政権以降、官邸からの要求で文書が作成され
かったり破棄されるようになった。そして菅首相は「人事の
問題だから答弁しない」と逃げた。
その行政活動に法的根拠があるのかないのか、を明らかに
することが「法治国家」である。国際連盟を脱退することが
国益に反するのではないかと論議されることなく、国民にも
説明することなく戦争に突入した。
このインタビューで何故「6名」だったか判明した。
前回、2017年の任命の折、安倍政権は105名の定員より
6名多い推薦名簿を要求、学術会議側も応じた。いわゆる
「事前調整」が行われたのである。
そして今回(昨秋)、山極寿一会長(当時)は、これに
応じず105名ピッタリの名簿を提出、事前調整を拒否した
形をとった。
「生意気な、俺を舐める気か」、菅君はいきり立った。
ならば「6名」を外すまでだ。(これは私の脚色)
もう一つ、加藤教授を除く5名は、学術会議会長が任命
した連携会員、あるいは特例連携会員として実質的に会議
に参加して「実」を取っていることも判明。
しかし、加藤教授は特例連携会員の薦めを断り「名」を
取ることに拘っている。
形として「欠員」状態にあること、6名が外されたと言う
ことをみんなで覚えておくこと。6名という数字に意味がある
ことが、もう一度6名を削ろうとすることへの牽制になる。
(7/15,朝日新聞「オピニオン&フォーラム」)
実に真っ当で「ぶれない」考えではないか。だから菅君は
加藤教授が嫌いなのだろう。小人は大人を恐れる。
加藤教授本人は、菅君に任命拒否された理由を、
「任命拒否問題の本質が、法改正をせず法解釈の変更だけで
行ったことにあり、それが集団歴自衛権問題、検察庁長官の
定年延長問題と地続きであることを、私が国民の前で説明
できることが不都合だったため」と語る。蓋しその通り。
先週の土曜日、関東では33~34℃の予報。江戸川の土手
で「克暑トレーニング」の10キロウォーク。
対岸は三郷中央のマンション群
これも新しい住宅街
三郷排水閘門の奥に外環
やはり梅雨で増水気味
三郷排水機場
生コンプラントにセメント・ローリー車
おー、待望の木陰!体を冷やそう
釣り人も暑かろう
三郷までのほゞ中間点だが、暑さは半端なし!
後半は次回。