25年前、野球部の1年生だった小林憲継の京都成章高校は第86回
全国選手権の京都大会の初戦、34-0 の大差で京都韓国学園(現・
京都国際高校)に勝った。
小林は関西大学野球部で活躍した後、知人の紹介でその韓国学園
の野球部を休日に指導するようになった。ほとんどの部員は素人同然
だが、狭いグランドで全力で白球を追う姿にひかれた。
24歳で銀行を辞めて監督になった。13年後の2021年、京都国際は
春の選抜で初の甲子園出場、夏にはベスト4。そして甲子園100年目
のこの夏、関東一高をタイブレークで破って見事初優勝を遂げた。
監督インタビューで小林憲継は「歯を食いしばってがんばってくれた
子たちがいたからこそ今がある。こんなおっさんにすばらしい夏休みを
くれて、本当にありがとうの一言です」と生徒たちを讃えた。
(参考:朝日朝刊「ひと」)
ハングル語の校歌にはSNS上で心ない言葉が飛ぶと言う。「校歌斉唱!」
の著者、渡辺祐東大名誉教授は「日本社会の多様性を示す校歌だ、むしろ
自然な流れではないか」と言う。全く同感である。
今朝の日の出散歩から