じんべえ時悠帖Ⅱ

地縁・血縁・選択縁

 地縁、血縁など自分では選べない縁に対し、自分で何とか

できるのが「選択縁」。社会学者、上野千鶴子氏を指名した

「お悩み相談」から。

 最近、分譲住宅を購入して引っ越して来た育休中の奥様。

先住民の同世代の奥様たちと馴染めない、井戸端会議にも

入りにくい。入っても浮いている感じの相談である。

 上野千鶴子氏は「地域の他で探せば交流の場所はいくら

でもあるはず、気の合わないお隣とは無理に仲良うせんかて

よろしい」とあっさり回答する。

 長屋の住民が一つだけの井戸をシェアしていた頃にできた

言葉が「井戸端会議」。今はいくらでも逃げられる。

 ご近所から「あのお宅は別」と思われてもいい。所詮は

どのお宅とも「別」なのであると結論する。

 

 我が家の御近所、最近3軒がモダンな住宅に建替えられ、

三、四十代の家族が新住民となった。幼児から小学生まで

の子供たちも共通だが、井戸端会議はないようである。

 我々がここに住み始めた若いころ、ご近所十軒あまりが

同じような三、四十代。子供たちが走り回り井戸端会議が

花盛りだった。しかし今は奥様方も皆年老いて井戸端会議

もすっかり減った。

 最近の早朝の江戸川の土手、ご近所3人の旦那衆が鉢合

わせして井戸端ならぬ川端会議になることが多い。

 しかし、今朝は若い娘さんたちが座り込んでの川端会議。

いや、少なからずアルコールの匂いがするから、日の出と

二十四夜の月を愛でる風流な宴会である。

 

 

 

 

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
この半月あまり、岩手、青森、北海道シリーズと観てきました。
「女たらし」と言われた火野正平も、私とほゞ同年代の爺さんになりましたね。
最後の釧路湿原、岩保木(イワボッキ)水門までの風景、良かったです。
二十六夜の眉月、今日(25日)アップします。
eme
明日(7/25)の明け方(1時18分)の東の空に昇る月は【二十六夜の月】明け方の空に見える月であることから「有明の月」、
古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。この月の後は新月の時期となり、しばらく月はその姿を隠します。
eme
日野正平の[ とうちゃこ]、見ました。数年ぶりです。以前は、もっぱらエネルギッシュに自転車をコイデいましたが、今は手紙を読んで話をする部分が多くなりました。今日は[春編]の最後で、一時間に亘って釧路川の畔を動いて居ました。あとは秋まで待つようにとのことでした。お知らせ有難うございました。
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