北方謙三の「チンギス紀」も十五巻になった。月刊誌「小説すばる」
に連載中で、4ヶ月分をまとめて単行本として刊行されるから発刊間隔
も4ヶ月となる。第一巻からもう5年近く経ったことになる。
北方謙三の三国志、水滸伝など中国歴史シリーズは須らく文庫本で
買って、通勤時などに読んだが、この歳になってこの「チンギス紀」を
読み返すことはないだろうから図書館で借りている。
第十五巻のタイトルは「子午」。咄嗟に「子午線」の子午と思い付かず、
ネ(子)とウマ(午)、よって時のことかと思った。しかし子は北のこと
午は南のこと、よって子午線、南北の線となる。
多部族のモンゴルを統一し、金を崩壊寸前まで打ち破った後は西へ西へ
と進攻して西夏、遼を平定し、カスピ海手前の王国と交戦中のチンギス・
カンにとって「子午(南北)」と何か。
進軍の途中、天山山脈を北から南へ超えたことか。いや、もっと広く
南宋、更に大理、東南アジアを視野に入れることかも知れない。とにかく
読み始めればわかるだろう。
江戸川に架かる新しい橋、足掛け5年の工事もいよいよ終盤を迎える。
最後に残った架橋工事が2月から始まるため、土手道は迂回となる表示が
出た。未だに土手から橋へ上がる歩行ルート(多分階段)が不明だが工事
が始まればはっきりして来るだろう。