じんべえ時悠帖Ⅱ

戦時の春と今春、変わらぬもの

  「町には一面に轟々と音を立てて火炎が空高く

  噴き上げているのに、電車がひっそりとホーム

  に入り発車してゆくのが奇異に思えた。」

 

 これは昭和20年4月、城北大空襲で自宅を失った作家の

吉村昭が夜明けの日暮里駅で見た光景を書いたものである。

 「鉄道関係者が沿線の町々が空襲にさらされているのを

承知で定時の運転を指示し、運転手もそれに従って電車を

車庫から出したのだろう」と続く。

    (朝日新聞土曜版「歴史のダイヤグラム」原武史)

 

 そして、令和2年の春、新幹線の臨時ダイヤを除いてJR

などの鉄道は、やはり日常通り運転されている。

 当然、緊急事態宣言下の外出自粛で電車はガラガラだ。

減便すると却って乗客が集中し「三密」になるから、という

のが理由だ。

 日夜、まさに「命を懸けて」奮闘する多くの医療関係者と

共に鉄道関係者、特に運転手、車掌さんにも感謝しよう。

と言っても、この一ヶ月は全く乗っていない。、

 

 そして、この春ほど近所を散歩したことはないだろう。

自宅から概ね半径1キロほどの街路沿いに咲く、春の花木や

花たちの場所をほゞ覚えてしまうほどである。

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
確かに伊能地図の精度は凄いらしいですね。
幕末に日本に指導に来た海外の技師たちが、舌を巻いたといいます。
その精度は夜に作られました。
昼は測量、夜は宿で遅くまで誤差修正したと言います。
(井上ひさし「四千万歩のおとこ」)
jinbei1947
スーパーやコンビニが意外に混んでいますね。
私がコンビニに入るのはタバコを買う時ぐらいですが、
昨日は7、8人の列が出来ていて思わず1メートル空けました。
えめ
今日の記念日
 ◇地図の日
  1800年(寛政12年)閏4月19日、伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発した。
  豪商伊能家を継ぎ、50才で隠居後、江戸に出て天文学、暦学、西洋数学
  等を学び、全国各地を測量し、『大日本沿海輿地全図』を完成させた。
  その精度は高く、世界に誇れる科学的地図である。
ykoma1949
今朝は雨でしたが・・七時ころはお日様が
出ていい天気。これは昼間の散歩に丁度いい
と思ったらまた俄に重苦しい雲が覆ってきた
信州のバスも電車もすべて通常運転です
電車やバスの乗客を見ていませんが多分
がら空きと思います。
何処にも出かけずに・・今日のスーパーの
買い出しは、5%引きとは言え多くの人達
で溢れかえるだろうから、明日に変更して
家で過ごすことに・・昔の写真をスキャナー
でパソコンデータにし始めたら・・時間が
いくらあっても・・進まない。
懐かしいあの頃、の思い出に浸りながら・・
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