京都駅烏丸口から近い「渉成園」は、東本願寺十三代、宣如上人が
徳川三代将軍家光から寄進された土地を、引退した宗主の隠居所として
庭園を整備したもの。
渉成園の名は、中国の詩人陶淵明の「帰去来辞」の「園日渉而成趣」
から宣如上人が名付けた。明治天皇が休憩するなど東本願寺の迎賓館の
役目もあったようだ。
京都駅前から北に700メートル、東本願寺御影堂門前の信号を東に約
200メートルの西門から入る。途中の廿人講町の通りは法衣店などが並ぶ
寺町の雰囲気である。
着いた渉成園入口(西門)で案内板を読むのは、お揃いの白いダウン
ジャケットを着た中国人娘の4人組。園内では彼女たちと前になり後に
なりながら観園したが、残念ながら話す機会はなかった。
受付で入園料(700円)を払いガードマンと挨拶を交わし園内に向かう。
まずは、そこら中の石を搔き集めたような面白いデザインの石垣。実際に
中には石臼もあるという。
南門へ向かう通路、使用人長屋の趣である。
脇玄関?の屋根、微妙なカーブ。
南門に面した大玄関の屋根も同じカーブである。
次回はいよいよ庭園へ。