じんべえ時悠帖Ⅱ

東証ブラックアウト

 東証の取引システムがダウンして終日取引停止した。

バックアップシステムも動かなかったという。

 重要な機器には必ず予備を持つ。これを信頼性工学

では「冗長系」という。いい意味の「冗長」である。

 ある機器のある時点での信頼性(故障しにくさ)が

99%だとすると、逆に言えば故障する確率が1%とすると、

同じ信頼性を持つ予備機と併せた信頼性は、

   1-(0.01×0.01)=0.9999

則ち99.99%となり、システムの信頼性が格段とあがる。

二つとも同時に故障する確率が0.01%と言ってもよい。

 

 しかし、いざという時に予備機が確実に動くかどうか、

これを「スタンバイ信頼性」といい、常時動いていない

ことによる信頼性低下が影響してくる。

 今回の東証のスタンバイ機が動かなかった原因は今の

ところわかっていないが、理想的なスタンバイとしては、

常時交互に動かすやり方もある。

 

 信頼性ついでに言えば、宇宙へ飛び立つロケットの

一段目、二段目などの切り離しは「自爆ボルト」による。

各段を繋いでいる、例えば、10本のボルトが同時に確実に

爆発しないとロケットの姿勢が崩れてしまう。

 よってこの自爆ボルトの信頼性は限りなく高くなくては

いけない。どう信頼性を保証するのだろうか。

 簡単に言えば、一万本作って9990本が確実に爆発したら

残りの10本をロケットに使うというような方法である。

 しかし、私が信頼性工学をかじったのはかれこれ40年も

前のこと。今では違うかもしれない。

 

 今、東証の取引が無事再開、一昨日より高値スタート。

 

昨夜の中秋の名月と今朝の日の出

 

 

 

 

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
学校ではいろいろ忙しかったので勉強しませんでした。
機械のことも信頼性のことも全て社会に出てからです。
「中秋の名月は何故十月か」、の意でしょうね、旧暦を説明してあげて下さい。
jinbei1947
ワイコマ様
地平から上がったのは「朝日」です。説明が悪くてすいませんでした。
一昨夜の「月の出」は夕方の5時半、写真は晩酌の途中、6時過ぎに撮りました。、
えめ
難しい学校で難しいことを勉強なさった方とこうしてお付き合いすると、何となく啓発されます。バスエの国立大学を出た息子の一人が、お月見は何故10月にするのかと、おかしなことを尋ねてよこしました。返事をする気力を失いました。彼の肩書には、医学博士と書いてあります。
ykoma1949
東証のシステムトラブル・・海外の方がビックリ仰天
日本のニュースも昨日は他のニュースが少なかった
のか大きく取り上げてましたが、国民の反応は今一
私も配当取りだけは済ませたのでそろそろ売却・・
と思っていただけに・・テロ??ウイルス??ハッカー
などと少々心配でしたが、一安心。機会やシステム
は壊れることを前提にしているでしょうが今や
日本だけのことではなく、世界が心配している
東証ばかりでなく・・いろんな機関が同じ問題を
たくさん抱えいるはずだ・・これを機会に更に
学んでほしいものです。
十五夜お月さま・・いい写真が撮れましたね~
地平線から昇る月・・信州では絶対に見られない
月です。ありがとうございました。
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