久々に「街のB級ことば図鑑」(朝日土曜版、飯間浩明)から。
本来は否定的な「わがまま」「ずるい」などが、肯定的な意味で、
広告などに使われる時代。
「我がままを極める」はバーボンウィスキーの広告。「とっても
わがままなあなたのため」はレストランのメニュー。本来は自分勝手、
自分中心という意味だったはず。
「あのアイドル、可愛くてずるい」、「ズルい婚活」なども、本来
悪賢いという意味の「ずるい」が肯定的な「賢さ」のように使われる。
いずれもここ十数年前からという。
2014年に改訂された「三国」(三省堂国語辞典)でも「わがまま」は
「強いこだわりや希望(を持つようす)」の語釈が加わったという。
ものが溢れ、考え方も多様化する時代。自分なりの「わがまま」を通して、
「ずるく」生き抜かないといけない、と理解しよう。
昨日の日の出