アメリカの大統領選挙、「もしトラ」が現実となった。初めての
女性大統領は実現しなかった。4年前の選挙結果を不服とした議会の
襲撃事件の首謀者として裁判中の被告が大統領になる国、アメリカ。
今朝の朝日「交
井上弘貴氏がトランプあるいは共和党の支持者増層を分析する。
総括的には、民族やジェンダーなどの多様性や平等、いわゆる社会的
正義を重視する人々を敵視し、伝統的な価値観を維持しようとする
「文化保守」層と位置付ける。
そして次の4つに分類する。
1.MAGA(強いアメリカの復活)、ナトコン(National Conservative)
などに象徴される国家・民族主義的な考え方の層
2.中絶廃止などキリスト教的な価値観に基づく層
3.白人至上主義、陰謀論などSNSを駆使して過激な思想を広めるもの、
及びそれに影響された層、トランプの出現で表に出て来た。
4.イーロン・マスクに代表されるテクノロジーによる進歩的起業家層。
半面、男女平等やジャンダーを排斥する。進歩主義と反動主義価値観が
矛盾せず同居する。
この4つに共通するのが「右からの社会改革」。リベラルやウォーク
(多様性や平等主義者)に支配されたアメリカに革命を起こす、その
リーダーがトランプなのである。
こんな難しいことを言わなくても、結局は民主党政権下の「インフレ」
への不満が「(私の時は)インフレとは無縁だった」というトランプに
味方したとも言える。
ガザを執拗に攻め続けるイスラエルへの姿勢に対するアラブ系の不満、
ウクライナへの支援拡大とインフレに困窮するヒスパニック系の不満と
いう「外的要因」もトランプに味方したこともあるだろう。
今朝(日本時間)のハリスの敗北演説を聴いた。支持者、支援者及び
家族への感謝の言葉に溢れた。トランプのように4年後の「捲土重来」に
期待しよう。
家のすぐ横からの省力的日の出鑑賞