さいたま市に建設予定だった順天堂大学の病院建設が中止となった。
9年前から計画されていたが、規模、負担率などの調整が続くうちに
昨今の建設費高騰で、順天堂大学側が建設断念を県と市に通告した。
直近の計画では病床数800、医師数300人だった。当初の約800億円が
2000億円以上、約3倍になったという。
「埼玉県は日本で最も医療資源が不足している県である」、これは
日本医師会総合政策研究機構の報告書(2024年)の記載である。
病院数、病床数、医師数、看護師数など全国平均(偏差値50)に対し、
埼玉県は全ての偏差値が40~45で、地域的には37のところもある。
これまでやってこれたのは、比較的年齢が若く有病率が低かったこと、
都心に勤務し都内の病院を利用する人が多かったためというが、高齢化に
よりこれも一変して来る。
当初は計画から5年後の2020年開業予定。県や市と順天堂大学の思惑の
ずれから調整が長引き、コロナ時代、建設費高騰時代を迎えてしまった。
何事も「即断即決」がいいと言うことだろう。
例幣使街道4日目は明日からとして、昨日の早朝散歩から。