じんべえ時悠帖Ⅱ

飯綱高原のワイナリーで「お斎」

 高校同期生の物故者法要を終え、チャーターバスでお斎(オトキ)会場に

向かう。一旦千曲川を渡り更埴インターから上信越道へ。信州中野で降り、

再び千曲川を立ヶ花橋で渡る。

 その西詰を横切る国道117号は9年前の千曲川ウォークの12日目、豊野

から飯山に向かう途中で歩いた道。左の山肌を走る飯山線と足下の千曲川が

織りなす風景を楽しんだ。

 橋を渡って直ぐの蟹沢トンネルを抜けると北信五岳道路。バスはどん

どん標高を上げていく。三水(サミズ)小学校前を右折、斑尾川を渡って

更に上る。着いたところは斑尾山の南斜面、飯綱山を裏から眺める標高

約600mの高原にあるワイナリー、サンクルーゼのレストランである。

 ぶどう畑越しの絶景を楽しめる特等席が「お斎」会場である。

 オーナーの久世夫妻は東京から移住しペンションを経営。フランスや

イタリアのようにぶどう畑の中のレストランを作りたいという夢を三十

数年前に実現したという。

 久世氏は長野市の経済界で活躍した(だろう)同期生の多くと昵懇で

特等席を用意してくれた。1時間半ほどのお斎を終わりワイナリー見学と

なる。人気の「高原の結婚式」用のチャペルも併設。

 ワインは重いので、食事の時に飲んだ透明なリンゴのブランデー(小瓶)

を土産とする。明日は北国街道を少し歩く予定。

 長野駅バスターミナルで解散し、有志数人と駅前の「油や」で二次会。

ここも同窓生の実家である。その後一人三次会の場所を求め駅前の裏通り、

千石通りをぶらつく。


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