さて今日の本題です。私がネットに触れ始めたのが確か24〜5歳くらいの時でした。当時はまだインターネットなんてものは無く、NIFTY-Serveというパソコン通信の時代でした。そこには掲示板という機能があり、多くの人達が思い思いの意見を書いている事を見て、時代は進んだのだなあと思いましたが、その当時から創価学会の話題というのはありました。
当時の私は地区リーダーという立場でしたが、この掲示板の事を話をすると、先輩からは「創価学会の事は書くなよ」と言われ、そこにあった創価学会ネタについて話をすると「そんな事はデマに決まっている」と言われました。
その後、インターネットが広がりを見せて、例えば「2ちゃんねる」という巨大掲示板にも「創価・公明板」というのが出来て、そこには創価学会の事で様々な事が書き込まれ、その後にブログが出来上がった時には、元男子部幹部などが赤裸々に創価学会内部の事を暴露し、コメント欄を通して本人と直接交流もできる様になりました。
しかし創価学会ではこの時も「ネットはデマばかりだ!」と会員に教え、「ネットはあまり見ないように」なんて言われもしました。
かく言う私が本格的にネットに触れたのは壮年部になってからで、当時の私は新聞の多部数購読に疑念を持ち、選挙支援について、例えば自民党を支援する事など、様々な疑念を持ち悶々としていたのですが、たまたま地元で活動を離れた壮年部幹部がインターネットにかぶれ、そこでの偽情報に踊らされて離れたという話題を耳にして、個人的に興味を持ってググって見た事から始まりました。
すると確かに様々な情報が見つかり、一つ一つつぶさに見てみると、如何にもこりゃデマだという話題から、一応私は青年部で県幹部までやっていたのですが、そこで自分が経験した事を裏付ける様な様々な話題まで見つける事が出来ました。
「ネットは確かに珠玉混在だが、見るべき情報はある」
その様に感じてから、私はインターネットを利用して創価学会に対する情報収集を始めまたのです。
それから十年以上経過しましたが、その間、様々な情報に触れ、またインターネットというのは便利なもので、そこから様々な人と会うことも出来ました。元信濃町職員や現役議員のご家族、また名のしれた大幹部のご家族もいましたし、創価学会内で騒動になった当事者の近くに居た人。果てはジャーナリストから社会活動家に至るまで、多くの人から様々な話を聞く事が出来て、結果私は創価学会の活動を止めるに至ったのです。
その昔、私が子供の時からお世話になった母親の友人がいたのですが、その人は創価学会草創期から活動していた人でした。故・森田元理事長とも青年部時代には、同じ組織で活動をしていた人でしたが、婦人部の地元幹部とソリが合わず、最後には喧嘩となり組織内で悪評立つ中で脱会し、法華講へと移って行ったのです。
「〇〇さん(そのおばさん)は脱会したけど、元々あの人は我が強くて手に負えないわよ!」
これが当時の婦人部幹部の弁ですが、そのおばさんと私の母親の交流は、創価学会の関わりとは関係なく、おばさんが亡くなるまで続きました。正直、私は子供の頃から知っていましたが、常に常識人でありよき家庭人で、確かにお硬い処はありましたが、おかしな人ではありませんでした。
このおばさんと会うと、常に何か寂しそうな表情をしていましたが、もしあの時にインターネットがあり、おばさんがネットに触れていたら、また少し違った人生もあったのではないかと、私は思ったりもしたのです。
創価学会では未だにインターネットはデマばかりであると教えています。確かにネットに溢れている創価学会の話題でも、未だに平気にデマ情報も流れています。例えば池田氏在日説なんて、すでに使い古されたデマですが、未だに信じてしまう人も居ます。あとは集団ストーカーの話題ですね。創価学会による電波攻撃とかフルタイムのストーキングなんて、今の創価学会にはやるだけの稼働は取れないでしょう。確かに昔は広宣部による法華講活動家へと追跡はあったかもしれませんが、今はそれをやる人が組織には居なくなりました。
しかしこんなデマが今でも平気で流れているので、創価学会の活動家あたりがそれを見ると、「嗚呼、やっぱりたくさんのデマがあるんだ」となり、それ以外の情報もデマ情報として一括に認識してしまうと思われます。
確かにインターネットには珠玉混在で、見るべき情報もありますが、ガラクタの様な情報もあるのは事実です。だからネットで情報を得ようとする人は、しっかりと「情報リテラシー」を磨く努力に務める必要があります。
ここでは主に創価学会の周辺に関する話題について書きましたが、いま世の中で話題になっている事についても同様です。私自身、陰謀論には大変興味がありますが、これも気を付けないと、変な情報を掴まされてしまい、結果として振り回される危険性も大いにあるのです。
トランプ前大統領が光の戦士だとか、新型コロナワクチンが5Gと連動したマインドコントロールなんて話題は、最たるものでしょう。トランプ氏の問題は、単にアメリカ国内の問題、携帯電話の5Gについては別なリスクの話であり、新型コロナワクチンについても、これはこれで別のリスクの話題です。全てをおじやにすれば良いという話ではありません。
この情報が溢れかえるネット時代。デマも事実も混在している時代です。だからこそその実情を理解して、情報への「審美眼」をしっかりと持つことが、一人ひとりに問われていると思いますよ。