自燈明・法燈明の考察

青年よ二十一世紀の広布の山を登れ

 「何故山に登るのか、そこに山があるからだと、かつてある著名な登山家は言った」
 この文言で始まった「長編詩 青年よ二十一世紀の広布の山を登れ」は、私が未来部の時に暗唱していたものです。私の世代、同じく未来部であった人達は、この長編詩以外にも、「希望の二十一世紀」なんて歌った人は、多くいるのではありませんか?

「あ〜あ〜希望の二十一世紀♫、まで、あと僅か○○年〜♫。」とかいう歌でした。

 当時、未来部だった私なんかは、漠然としていましたが、来る二十一世紀は希望に満ちた時代になると信じてもいました。何せ私達の世代は「ノストラダムス世代」とも呼ばれ、1999年7月には人類が滅亡するなんて吹き込まれてもいて、そんな中でも創価学会は二十一世紀は希望の時代なんだと言ってましたので、そこを信じていたんですね。

 しかしどうなんでしょうか。
 2001年9月11日に、アメリカのニューヨークでは世界貿易センタービルに旅客機が突っ込むという世界同時多発テロが発生し、そこからアメリカはテロとの戦いを始め、中近東では戦乱となり、日本の自衛隊もそこに関係するようになりました。それだけではありません。2011年3月11日には東日本大震災で、日本東岸に巨大な津波が襲いかかり、2万人に及ぶ人達が亡くなってしまいました。そして福島第一原子力発電所では爆発事故が起こり、核燃料がメルトダウンを起こし、周辺地域を汚染するばかりではなく、今に至るまで放射性物質がダダ漏れして、対処もままならずの状況です。
 また昨年(2020年)1月からは、新型コロナウィルスのパンデミックが発生し、世界中で大混乱。その対応も、何やら安全性が心許ないワクチンだけで、「新しい生活様式」なんて言ってますが、世界的な情報サイトカインストームとなり、何が真実なのか全く解からない状況に陥っていて多くの人々は混乱しています。

 でも、そればかりではありません。
 創価学会が「中日友誼」なんて言っていた中国共産党は尖閣諸島において、実効支配を目論む様な行動を取り続けており、南シナ海では実効支配の既成事実化を進めています。そしてそれが極東アジアに於いて緊張感を高め、アメリカを中心にインドやオーストラリア、そして日本の自衛隊が協同歩調をとり対応に動いていたりします。

 最近思うのです。「どこが希望の二十一世紀だったんだ」という事を、です。

 少なくとも私は間抜けでしたから、1990年代から2010年あたりまで、その希望の二十一世紀を主張していた創価学会を信じて、その組織活動の最前線に身を投じて来てしまいました。だから近年の十年間は、悔悟の念もありましたし、今の日本の状況や、世界の状況に苛立ちすら覚えているのです。

 振り返り私の周囲を見るに、希望の二十一世紀を歌っていた世代の多くは、そんな創価学会に早々に見切りをつけたのか組織には残ってません。また、男子部時代にそんな事を語らいながら、それでも同じ視点であったと信じた、創価学会の多くの先輩や後輩達は、この混乱する時代の中にあって、ただ創価学会の組織益のみ考え、未だ衆愚政治と化してしまっている自公政権を支持し続けており、何ら問題意識すら持たない状況に安住しています。

 いやー、まんまと謀られましたね。
 私の今の日本や世界に対する、漠然たる怒りや苛立ちの感情の奥底には、こういった事があるんですよね。

 思うに希望の二十一世紀なんてものは、そもそも存在しなかったのです。ゾロアスター教では国家の命脈は75年という説もある様ですが、人類社会は先の大戦が終わり、80年を待たずして、またぞろきな臭い時代へと突入し始めているのでは無いでしょうか。私は創価学会の活動を止めて十年以上の間、様々な事を自分なりに調べ、学んできましたが、やはり今の人類社会は未だ未成熟であり、数千年前から繰り返してきた歴史をまたトレースしようとしている様です。

 創価学会では「人間革命」という小説(いや今では教典かな?)で、一人の偉大な人間革命は、一国の宿命をも転換し、人類の宿命をも転換する事が出来る、なんて書いていましたが、少なくとも戦後70年以上経過して、この創価学会の内容を見ると、これは大いなるでっち上げであった事が容易に解かります。今のネットの中で、創価学会を養護している人達がいますが、彼らの多くは創価学会の中に過ごす歴史も浅く、その言動をみるに表面だけ舐めている人達ばかりが見えます。

 もうそろそろ創価学会なんかに見切りをつけて、自分自身の心で考えて、時代の中で生きていく事をすべきだと、私なんかは思うのです。

 今の日本にとって、創価学会とは社会悪の核心の一つなんですから、そろそろ気付いて欲しい物だと思いますし、この創価学会に謀られる人達が少なくなる事が、日本社会にとって、まずは必要なんだと思う、今日この頃です。


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