自燈明・法燈明の考察

新型コロナ禍についての再考

 WHO(世界保健機関)がまとめた今月14日までの1週間の新型コロナウィルスの感染状況によると、日本は新規感染者数が4週連続で世界で最もおおくなったほか、死者数が1600人を超え、アメリカに次いで世界で2番目に多くなったと言われています。

 この事で各マスコミのワイドショーなどでも医療ひっ迫と併せて危機感を煽る様な内容を連日報道していますが、この段階で私が感じている事を、今回少し記事にしてみます。

◆PCR検査についての疑念
 まず感染者を見分ける方法として、現在もPCR検査による陽性者数を基準にしています。しかしPCR検査は新型コロナだけではなく、風邪やインフルエンザ等の「他のコロナウィルス」にも反応してしまう事は昨年から指摘されている事です。また抗原キットで陽性となった事で、感染者と判断されてしまいますが、こちらはPCR検査よりも精度が低い事は以前から言われています。

 つまりPCR検査や抗原キットによる検査で陽性となった人は「新型コロナに感染した可能性のある」という事であって、けしてすべてが新型コロナではないという事なのです。

 これによる危険性については、以前にもこのブログで書きましたが「従来の風邪」や「インフルエンザ」も「新型コロナ」と診断されてしまうために、感染者の中で「症状が軽かった」「大した感染症ではない」という風潮が拡大してしまい、人々の間に感染症に対する緊張感を緩めてしまうという事があります。

 私の周囲でも、新型コロナに感染した人は結構いて、中には確かに「味覚障害」「嗅覚障害」が残っている人もいますし、感染した結果、そこでの症状が従来の季節性インフルエンザとは比較にならない重度なものであったという話を聞いて言います。

 だから私は確かに「新型コロナ感染症(武漢風邪)」というのはあるだろうし、それは従来のインフルエンザと比較しても重症化してしまうという事を否定するつもりはありません。
 問題はこの「新型コロナ」の感染拡大の実態が未だ掴めておらず、それがとても誇張されて社会の中で認知されてしまっている事から、「社会的なサイトカインストーム」が起きてしまい、法律制度も相俟って「医療ひっ迫」を起こしているのではないでしょうか。

◆新型コロナワクチンに対する疑念
 この新型コロナに対抗する手段として、「新型コロナワクチン」があります。ワクチンとは皆さんご存知の様に、体内にウィルスに対する抗体を持つ事により、もし感染しても発症を防ぐ、もしくは発症しても重症化するリスクを低減する事を目的とした薬品で、従来のワクチンとは弱毒化したウィルスを使用する事で、体内に抗体を造り出すという事をしていました。

 しかし今回の「新型コロナワクチン」は、この従来のワクチンとは異なり、新しい技術と言われる「mRNAワクチン」です。これをざっくりと言えば遺伝子情報を直接送り込む事で、体内に抗体を造り出すというワクチンになっています。しかしこのmRNAワクチンは過去に台湾で猛威を振るったSARSや、エイズでもワクチン開発されはしたのですが、その危険性の為に市場に出される事はありませんでした。しかし今回の新型コロナワクチンについては、開発から半年程度で治験もほとんど行わずに、市場で壮大な「治験」をやっている状況です。
 だからこのワクチンの危険性を唱える人は当初からいました。代表的なのはファイザーの元副社長の内部告発や、私が知っているのは、感染症医でYoutube上で同じく危険性を唱えた人もいました。しかしこれらの人の意見は全て「デマ」としてもみ消されてしまい、一般の人達が眼の触れない状況に追いやられてしまったのです。

 これは以前にツィッターでも書きましたが、私の親戚では3回ワクチン接種を受けている人がいますが、先日、その家を訪問したところ、その人の上半身の広範囲にわたり疱疹が広がり赤くなっていました。聞くと過去にこれだけの症状が出た事は無いというのですが、これは明らかに異常な症状です。
 また私の嫁の周囲にも、ワクチン接種により脱毛や酷い頭痛に悩まされた人もいて、「三回目は勘弁してほしい」と接種を拒否している人もいましたし、仕事上のお客の中には、ワクチン接種後に高校生の子供が亡くなってしまったという人もいました。

 今では「4回目接種」を政府は進めていますが、果たしてこのワクチン接種が、いま起きている新型コロナの感染拡大を抑えられるものでは無い事が明らかなのではないでしょうか。しかし多くの人々は、このワクチン接種のネガティブ情報は全て「デマ」だと信じ込んでしまい、客観的な視点を持てなくなっている様に思います。

 今現在、日本国内では3回目接種した人は8108万2064人と言いますが、その状況にも関わらずに、これだけ新型コロナの感染拡大が進んでいる事を見ても、このワクチン接種へ求める効果が得られていないというのが明白なのではありませんか?

◆二兎を追う者は一兎をも得ず
 今の日本社会は、人々の行動制限をせずに、感染拡大を防ぐ事を考えているようですが、この新型コロナは人が行動を起こせば拡大するのは自明の理です。感染拡大を防ぐなら、ワクチン接種よりも行動制限こそ必要になります。

 しかし一方で、社会で行動制限を行う事は、当然、経済活動にも大きな影響を及ぼします。簡単に言えばお金の流れは縮小し、景気は確実に悪化していくでしょう。だから今の日本は「二兎を追う」という事をしているのでしょう。しかしこと感染症というものについて言えば、「二兎を追う」という事は現実的ではないという事を、そろそろ理解すべきです。

 こうなると選択子は二つに限定されます。

 ①行動制限を掛けて、感染症が下火になるまで耐える。
 ②行動制限を解除し、感染症を社会の中で受け入れる。

 このいずれかを今の日本は決断しなければならない時なのではないでしょうか。

 確かに「感染症が下火になるまで耐える」というのが良い様に思えますが、一方で世界的にこれだけ感染拡大してしまい、且つ変異を繰り返しているウィルスの感染症を「下火」になるまで耐えるというのは、既に現実的ではありません。これは近隣国の中国や韓国の状況を見ても明確に判る事です。また世界的な繫がりがこれだけ常態化した世界では、外国人との人的交流を止める事など不可能であり、恐らく安易に下火になる事は期待できないでしょう。

 こう考えると、やはり「感染症を社会の中で受け入れる」という方策しかないと思います。簡単に言えば、従来は「風邪」「季節性インフルエンザ」がありましたが、そこに「新型コロナ」も加えて生活をするという事に、社会全体が腹を括るという事です。そして新型コロナは季節性インフルエンザ等と同類の5類に設定しなおすべきです。

 冷静に考えて見て下さい。新型コロナは3類のコレラとか赤痢、腸チフスより重篤な感染症なんでしょうか。2020年から今まで、確かに著名人でも亡くなった人はいます。でも私はコレラやチフス等よりより、新型コロナが重篤な感染症とは思えません。また2類感染症には結核やジフテリアもありますが、それと並列する様な感染症にも思えないのです。

 今の社会でも例えば結核検査は国民全員で行う事などしておらず、ジフテリアの検査を広範囲には行っていません。新型コロナは確かにありますが、それは重篤化した患者が出た場合の体制をしっかり再検討する事で、今の新型コロナという枠は5類に落とすべきなのです。

 「5類に落とすとワクチンも有償になる」なんて事を言いますが、1年半近くワクチン接種を広範囲に実施しても、新型コロナ感染症の拡大を防げなかったので、そんなワクチンを接種する必要があるのでしょうか。「入院した場合の費用が高額になる」と言いますが、それは季節性インフルエンザで重篤化しても同じ事がありますよね。

 だから日本社会も「ウィズコロナ」という社会の在り方を考えていくべきであり、2020年から行っていた2類の感染症の対応を止めて、新たな取り組みを早急に検討すべき時期に来ていると、私は考えています。

◆無能な政治が一番の原因
 本来ならこういった事を検討して決断するのは政治です。しかし日本国はこの点、一貫して「無能な政治」が横行しています。安倍元総理が行った「アベノマスク」しかり、菅政権で取り組んだ「ワクチン接種」しかり。また様々な助成事業も、何故か枝葉末節な事ばかり問題となっていて、まともに機能した事があったでしょうか。

 パンデミックは「国家の安全を脅かす事態」であり、まさに「国の安全保障」の問題です。
 こういった事態では、政治の判断と決断が試されるのですが、どうも日本の政治は「従来の動き」に囚われ、官僚的な行動が目立ちやしませんか?この二年間で政治家の断固とした決断の姿勢を私は見た記憶がありません。見えるのは従来のマニュアルに従った官僚的な動きばかりではないでしょうか。

 ここが変わらない限り、今回の新型コロナウィルスの感染症もそうですが、この先に起きるであろう、様々な国家的危急自体で、被害を被るのは国民であるという事を、そろそろ国民は自覚すべきではないでしょうか。
 最近では「統一教会」と政治家の繫がりで世間は騒がしい様ですが、このままでは「一部の利権組織・団体」ばかり受益する国家でありつづけ、国民の多数は置き去りにされてしまう事を、私はとても危惧しているのです。


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