豪、高度情報戦の特別部隊を創設 「外国の内政干渉」に対抗
2019年12月2日 15:11 発信地:シドニー/オーストラリア AFP
【12月2日 AFP】オーストラリア政府は2日、外国による内政干渉が横行しているとして、
これに対抗するため高度な情報戦に特化した特別部隊を創設すると発表した。これに先立ち豪当局は、
国内で活発化する中国のスパイ活動とされる事例を相次いで公表していた。
首都キャンベラで記者会見したスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、新たな特別部隊
には国内トップレベルの全情報当局が参加し、「わが国の国益をむしばむいかなる試みをも
妨害・阻止する」と説明した。
新部隊では、通常は国外で脅威に対応する情報機関が豪連邦警察と連携し、国内で活動する外国の
スパイを特定して訴追か国外退去に追い込むのが任務。モリソン首相は「調査能力だけでなく、
調査を遂行して(スパイ)活動を妨害するか訴追まで持ち込めるよう、新たな専門能力を開発する」
と述べた。