学校や幼稚園、保育園などの連絡用ライン等でも出回っているようです。きっと善意でまわしているのだと思いますが、頼ったら危険なことになります。
PCウイルスが仕込まれたメールもあり、サイバー攻撃ですよね。
情報のソースを確かめましょう。国内外の公共機関・新聞記事内のコメント者・論文等。
新型コロナウイルス『お湯を飲んで予防』のデマ拡散。専門家は「常識的に考えてありえない」
「中国語圏の知人・家族から聞いた」として日本のSNSでも拡散しています。
2020年02月25日 13時23分 HUFFPOST
日本国内でも感染が広がり始めている新型コロナウイルスについて「お湯を飲むことで
予防できる」としたデマ情報が2月下旬、SNSで拡散している。専門家は「常識的に
考えてありえない」と警鐘を鳴らした。
TwitterやLINEなどで「拡散希望」などのタイトルで出回っている情報は
「武漢のコロナウイルス研究者が、今回のウイルスは熱に弱い」と主張しているなどの
情報を添えた上で、新型コロナウイルスは摂氏57度(26度や36度のパターンもある)で
死滅するので、お湯やお茶を飲めば感染を予防できる」というものだった。
台湾や香港など海外在住の知人・親戚から、日本在住者に同様の情報が送られてきた
ことがきっかけと見られるケースも、多く見受けられた。
さまざまなバージョンがあるが、ハフポスト日本版で確認できた主なパターンは以下の
3つだった。
01.「コロナウイルスは57度で死滅する。だから、より多くのお湯を飲みなさい。冷たいものは厳禁!」
02.「コロナウイルスは実は非常に熱に弱いらしい。普段から白湯を飲むようにするとイチコロらしい。36℃前後でいいので楽勝!」
03.「武漢ウイルスは耐熱性がなく、26-27度の温度で死にます。 お湯を飲めば予防できる」
■専門家は「常識的に考えてありえない」と指摘
ハフポスト日本版は、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長に取材した。
上理事長は、お湯を飲むことで新型コロナウイルスが予防できるというのは
「常識的に考えてありえない」として、以下のように話した。
「お湯を飲むことで新型コロナウイルスが死滅し、肺炎を予防できるというのは
常識的に考えてありません。ウイルスへの感染は口からだけとは限らないし、
たとえ人体の外で熱に弱いとしても、体内で同じになるとは限らないからです。
また摂氏26度や36度でウイルスが死滅するのなら、人間の体温が36度付近なので体内に
入った時点で死滅するはずなので全く根拠のない話です」
チェーンメールも…新型コロナのデマ拡散「お湯で予防」 病院も困惑
2020/2/25 19:04 (2020/2/25 19:04 更新) 西日本新聞
新型コロナウイルスの感染予防対策として根拠のない情報が書かれ、他者に転送を促す
「チェーンメール」が会員制交流サイト(SNS)などで拡散されていることが、
西日本新聞「あなたの特命取材班」への複数の情報提供で分かった。
中には、コンピューターウイルスが埋め込まれたものもあり、専門家は「安易に信じず、
拡散しないで」と呼び掛けている。
不安が拡散
〈【拡散希望】武漢ウイルスは耐熱性がなく、26~27度の温度で死ぬ。お湯を飲めば
予防できます〉
福岡県内に住む60代女性の無料通信アプリLINE(ライン)に、そんなメッセージが
届いたのは24日夜。友人や同僚にも同じような内容がメールやラインで届いたという。
内容に多少の違いはあるが、「医療関係の友達」や「自衛隊」、「友人の友人の友人」
からのまた聞きとして、「お湯を飲めば予防できる」という点が共通していた。一部には
インフルエンザなどのワクチン治療を否定するものもあり、名古屋市の40代女性は
「保育園のママ友の中で出回っている。善意だとしても看過できない」と不安を口にする。
お湯を飲めば本当に感染を防げるのか。聖マリア病院(福岡県久留米市)の本田順一
副院長(感染制御学)は「26~27度で死滅するなんてことはあり得ない。お湯に関しても
根拠のないデマ」と完全に否定する。その上で「国や日本感染症学会など公式の情報
以外は信じないでほしい」と訴える。近畿大の吉田耕一郎教授(感染症学)は
「人間の体温より低い温度で殺菌できるなんて、常識的に考えてあり得ない。出元の
分からない情報を安易に信じるのは危険だ」と話す。
メッセージの中には、実際に存在する病院名を出して「一心病院の看護師から聞いた」
という内容もあった。これについて、一心病院(東京都豊島区)の担当者は
「うちで出した情報ではなく、内容も不正確。メールに関する問い合わせが十数件
以上あり、業務妨害だ」と困惑した様子で話した。
日本感染症学会は、お湯を飲めば防げるとの情報について「科学的に証明された
成績は存じない」とコメント。具体的な対策のポイントについてホームページで
紹介している。
PCの“感染”も
見ず知らずの人物ではなく、家族や友人、知人からのメールで中身を信じ込んで
しまうのがチェーンメールの恐ろしさ。中には、コンピューターウイルスが仕込まれた
なりすましメールもある。
サイバー攻撃対策の支援を行う団体「JPCERTコーディネーションセンター」によると、
1月28日以降、新型コロナウイルスに関するなりすましメールの存在が確認されている。
「別添通知をご確認ください」などと、添付ファイルのワード文書を開くよう促して
いるが、コンピューターの正常な利用を妨げる不正プログラム「マルウエア」の一種・
Emotet(エモテット)が埋め込まれている。
このファイルを開くとパソコンがウイルスに感染し、保存されたメールアドレスや
本文が盗み取られる。その人物や組織になりすまし、勝手にメールを作り出して拡散する
ウイルスで、世界各地で被害が広がっている。
担当者は「友人や知人が意図的に送ったメールではなく、なりすましメールの
可能性もある。安易に添付ファイルを開かないように」と注意を呼びかけている。
(押川知美、坂本信博)
チェーンメールはパターンが多数ですが3例記載します。
twitterの様子